会期初日は「自動車」テーマのセミナーを開催

会期初日は、「自動車」をテーマにしたセミナーを2本開催した。

1本目はトヨタ自動車の三好工場と明知工場の工場長で、社会人ラグビーチームのトヨタヴェルブリッツのシニアアドバイザーも務める高橋一彰工場長が「現場変革を支える人財育成 ~ラグビーとの共通点~」をテーマに講演。

2本目はマツダの技術本部の藤崎周二本部長が「e-SKYACTIV(スカイアクティブ) R-EVのお客様価値を実現する生産技術」をテーマに講演した。

いずれのセミナーも大勢の聴講者が会場に詰めかけ、自動車業界の最新動向に耳を傾けた。

ロングセラー製品をPR/カブト工業

カブト工業(3E40)はロングセラーの回転センター「カブトセンターシリーズ」を展示する。先端のワーク保持部を交換できるのが大きな特徴だ。会場ではワーク保持のデモが見られる。顧客の要望に合わせて作った特注品も展示し、対応力の高さをアピールする。

「普段引き合いが少ない研削盤ユーザーとの商談が非常に多い。想定外の出会いがあるのが展示会の良いところ」と片原勇社長は話す。

最新の複合加工機を展示/ニデックマシンツール

ニデックマシンツール(1F01)は今年6月に発売した複合加工機「マルチタスクギヤセンタMGC300」を展示する。立形マシニングセンタ(MC)をベースにした機種で、ホブ加工やスカイビング加工などの機能を追加した。

「さまざまな工程を1台に集約できるのが強み」と営業業務統括部販売促進グループの福田彩主任は言う。

ツールホルダーでワークを自動交換/ユキワ精工

ユキワ精工(2C25)は「ワークハンドリングホルダ」で、部品加工現場の自動化を提案する。ツールホルダーをワークの搬送用途としてデザイン。工作機械内にワークストッカーを設置し、ワークの供給・排出を自動化できる。前回のMECTでは主軸テーパーBT30番タイプを披露したが、今回展ではその後発売した同40番タイプをアピールする。「ロボットなどよりも安価で効果的な自動化を提案する」と担当者は話す。

MECT情報盛りだくさんの10月号を無料で/月刊生産財マーケティング

公式メディア「月刊生産財マーケティング」の特設ブースでは、MECTの見どころがぎっしり詰まった10月号を無料配布している。事前に読めば会場の回り方もより効率的になるだろう。また、ブースには表紙を飾れるフォトスポットも設置。記念撮影でMECTの思い出を残そう!

生産性が10倍に/スギノマシン

スギノマシン(1C26)は、次世代マシニングシステム「X10」を展示している。「爆速切削」と呼ばれる高速加工技術を搭載した5軸マシニングセンタ「SC-V40a」をベースマシンとしたシステムで、生産性を従来比で10倍(同社推定値)に高められるのが特徴だ。一品物の生産や多品種少量生産に力を発揮する。杉野岳社長は「わが社のさまざまなコア技術を総合的に組み合わせた」と語る。

ガチャで機械ミニチュア/シギヤ精機製作所

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シギヤ精機製作所(1B31)では、カプセルトイ(ガチャガチャ)のノベルティーがもらえる。中身は主軸台や心押台などのミニチュア模型など。手のひらサイズで再現したミニチュアは、デスクに飾っておきたくなる出来栄えだ。会場を巡る際の楽しみの一つとして、ぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。

ヘッド交換式をアピール/タンガロイ

タンガロイ(2C06)はヘッド交換式エンドミル「TUNGMEISTER(タング・マイスター)」をアピールする。「誰でも簡単に段取りができ、手間を減らせるため、製造業で大きな問題である人手不足にも対応する」と宮本徳人中部支店長は話す。ヘッドはスクエアをはじめ多種多様、シャンクも高剛性タイプをはじめさまざまな種類をラインアップする。その組み合わせの多彩さを会場で確認してはいかがだろう。

耐久性が大幅に向上/テラル

テラル(3C29)は、従来製品の良さを継承しつつ性能を向上したクーラントポンプ「LBMシリーズ」を出展する。溶接箇所を増やすなどして耐久性を上げ、1時間当たりの許容起動回数を従来の2倍の120回とした。その上でノンシール構造は変えず、メンテナンス性の高さは維持した。

また暑熱対策の提案として、送風機などの製品に加え、工場内環境の分析や空気の流れの設計、施工まで手掛けた事例を紹介する。

後処理の作業負荷を軽減/ユニオンツール

ユニオンツール(2B28)は11月に発売する低、中硬度用ロングネックラジアスエンドミル「CLRS」を披露する。「鏡面加工の新境地へ」がキャッチフレーズの同製品は加工面品位が高く、金型加工の後処理の作業負荷を低減できる。

底刃形状を工夫しており、底面のカッターマークの発生を抑える。「機械加工後に作業者が全て手仕上げで磨く現場も多く、作業負荷を軽減できる点を訴求したい」と第二営業部の豊田浩史部長は話す。