• 連載「見どころ紹介」

連載「見どころ紹介」

2023年9月1日

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9月1日から来場登録開始

業界の最新知れるセミナー

MECT2023の会場のイメージ(写真は過去展)

今年最大級の工作機械見本市「メカトロテックジャパン(MECT)2023」の事前来場登録が9月1日に始まった。また、同日からセミナーの視聴予約も受け付けている。初日の10月18日は「自動車」、19日は「航空機」、20日は「自動化」とテーマを掲げる。各分野の大手企業が、業界の最新動向を語る。

事前登録と入場券発行を

MECT2023の事前来場登録が9月1日に始まった。入場時の混雑緩和の観点から、入場証を事前に発行の上、持参して来場するように主催者は呼びかける。

印刷した入場証を持参すれば、直接入場できる。事前来場登録を公式サイトの専用ページ(mect-japan.com/2023/visitor/toroku/ )で受け付ける。

今回展は、出展者数が492社・団体で、2103小間と過去最大の規模で開催する。
 昨年10月に開館した新第1展示館には、マシニングセンタ(MC)や旋盤、複合加工機などの工作機械、プレス機や板金加工機、CAD/CAMソフトウエアなどを扱う企業が出展する。
 また、第2展示館には、切削工具や砥石(といし)、工具ホルダーを展示する企業が集まる。
 第3展示館では、工具ホルダー以外の工作機器や産業用ロボット、物流・搬送機器、測定機器など幅広い展示が見られるだろう。

事前来場登録ページの画面キャプチャ

事前来場登録ページ

来場登録を済ませているとスムーズに入場できるイメージ

事前の来場登録でスムーズに入場できる(写真は前回展)

大手自動車の旗艦工場から

同日にはセミナーの視聴予約も始まった。会期中には連日、テーマを設けて講演を開く。

初日の10月18日は自動車産業に焦点を当てる。「明日の自動車づくり」をテーマに、トヨタ自動車と日産自動車から講師を招き、各社の取り組みを紹介する。

前回展のセミナー会場の様子

前回展のセミナー会場の様子

トヨタ自動車からは、宮部義久元町工場長が登壇する。同社は、自動車のエネルギー効率が最も高くなるように全方位で技術の可能性を模索する「マルチパスウェイ」を掲げる。それを実現するための生産技術を紹介する。

日産自動車からは横浜工場長を務める和田民世理事が登壇する。国内でいち早く取り組んできた「自動車の電動化」や「バッテリーの内製化」を進める中で、気付いた生産技術の不変の事象と、それを生かした今後の自動車づくりを中心に講演する。

トヨタ自動車の宮部義久元町工場長(=左)と日産自動車横浜工場長を務める和田民世理事

トヨタ自動車の宮部義久元町工場長(=左)と日産自動車横浜工場長を務める和田民世理事

トヨタ自動車は同社の代表車「クラウン」が生まれた元町工場、日産自動車は創業の地である横浜工場と、両社を代表する工場の工場長が登壇することもあり、大きな注目を集める。

どうなる?次世代航空機

2日目は「航空機産業の展望」をテーマに据えた。
 新型コロナウイルス禍での需要の落ち込みから復調傾向が続く航空機産業。だが、化石燃料に依存しているのが現状で、中長期的には環境対応の進んだ次世代航空機が求められている。

その状況下で、世界大手の米ボーイングは昨年8月、名古屋市内に「ボーイング・ジャパン・リサーチ・センター」を設けた。

ボーイングリサーチアンドテクノロジージャパンの大沢裕史シニアマネージャー(=左)とIHIの航空・宇宙・防衛事業領域技術開発センターの増田和裕副センター長

ボーイングリサーチアンドテクノロジージャパンの大沢裕史シニアマネージャー(=左)とIHIの航空・宇宙・防衛事業領域技術開発センターの増田和裕副センター長

センター長を務めるボーイングリサーチアンドテクノロジージャパンの大沢裕史シニアマネージャーが、最新の取り組みを紹介する。

将来の民間航空機の動力源は、どのような姿になるのか。航空機エンジンメーカーへの納入実績も多いIHIから航空・宇宙・防衛事業領域技術開発センターの増田和裕副センター長が登壇する。
 同センターでは、次世代の燃費改善や軽量化の新技術導入、電動化に向けた独自のコア技術を適用したエンジンなどを研究する。その一端を、今回は特別に披露する。

最新の自動化は?

3日目は、講演を通じて自動化の最新動向を追う。
 産業用ロボット大手の川崎重工業精密機械・ロボットカンパニー真田知典ロボットディビジョン理事は「Kawasakiが描く、これからのロボティクス」と題し、新しいコンセプトのロボットやデータのプラットフォーム(基盤)など、新たな業界や分野への挑戦を紹介する。

川崎重工業の精密機械・ロボットカンパニーの真田知典ロボットディビジョン理事(=左)と、ヤマハ発動機でソリューション事業本部ロボティクス事業部長を務める江頭綾子執行役員

川崎重工業の精密機械・ロボットカンパニーの真田知典ロボットディビジョン理事(=左)と、ヤマハ発動機でソリューション事業本部ロボティクス事業部長を務める江頭綾子執行役員

「ヤマハ発動機が描く搬送自動化~μto km(ミクロン・ツー・キロメートル)~」のタイトルで講演するのは、ヤマハ発動機でソリューション事業本部ロボティクス事業部長を務める江頭綾子執行役員。同社の幅広いソリューションで、1μmレベルの精密な位置決めが必要な搬送から、1km以上の長距離まで、工場内物流の全面的な自動化を訴える。
 来場者は全公演を無料で視聴できるが、事前来場登録時に聴講予約が必要だ。予約は先着順で各公演400人の定員に達し次第、受け付けを終了する。

事前来場登録はこちらから

連載「見どころ紹介」

MECT2023の公式メディア「月刊生産財マーケティング」「SEISANZAI Japan」「robot digest」のコラボ企画です。
月刊生産財マーケティングで毎月掲載する進捗状況や出展者情報、主催者企画の詳細などMECTの見どころを掲載した記事を転載します。

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生産財マーケティングの本

ニュースダイジェスト社が発行する工作機械を中心にした設備財関連の専門誌。2023年で創刊報や国内外の工作機械展レポート、最新の工業統計などを掲載する。資料価値も高く、業界から高い評価を得ており、20年からは電子版の発刊も始めた。

「月刊生産財マーケティング」について、詳しくはこちらから
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2018年4月にオープンしたFA業界の最新ニュースを海外に向けて発信する英文サイトで、日本企業の新製品の情報やニュース、展示会リポートなどを紹介している。

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