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MECT2019の公式メディア「月刊生産財マーケティング」「SEISANZAI Japan」「robot digest」のコラボ企画です。
月刊生産財マーケティングで毎月掲載する進捗状況や出展者情報、主催者企画の詳細などMECTの応援記事を転載します。

展示館別見どころ(3号館) 実用的なソリューションに注目!

月刊生産財マーケティング編集部が選ぶ展示館別見どころを紹介する。今回取り上げる第3展示館(3号館)は、工作機械や工作機械を動かすのに欠かせないCAD/CAMを取り扱う出展者が軒を連ねる。大きなブースに最新の工作機械が並び、まさにMECTの花形と言える。ここで初めて披露される製品も多く、来場者の関心も高い。MECT2019では、製品一つ一つはもちろんのこと、ロボットやソフトウエアなどを組み合わせた実用的なソリューションにも注目してほしい。

3号館会場の注目ブース
3号館会場の注目ブース

① 三菱電機 (3A01)
最新の機械や自動化システムを出展

超高精度油ワイヤ放電加工機の新製品「MX900」イメージ
超高精度油ワイヤ放電加工機の新製品「MX900」

「ものづくり新時代。〈自動化・AI・IoT〉×〈超高精度・高速加工〉」をテーマに掲げる三菱電機は、自動車や電子関連産業に向けた高精度機の需要は底堅く、生産性の向上や省力化に向けた自動化システムや稼働監視など、周辺装置と組み合わせた設備選びが増えると見ている。

今回のMECTには超高精度油ワイヤ放電加工機の新製品「MX900」(=写真)を初出展する。同社FAシステム事業本部メカトロ事業推進部は「FA機器のメイン工場、名古屋製作所がある中部圏を主な対象に、最新の製品や技術を紹介したい」と意気込む。

MX900のほか、高精度大型ワイヤ放電加工機「MV4800R」や超高精度ワイヤ放電加工機「MP2400」、高精度形彫放電加工機「SV8P」と電極・ワーク自動交換システム「エクスチェンジスリム」を組み合わせたシステムも披露する。「メインテーマとして掲げる自動化・AI・IoT、高精度・高速加工の各分野で最高のパフォーマンスを提供できる最新機種を見てほしい」(FAシステム事業本部メカトロ事業推進部)と語る。

いずれも新NC制御装置「D-CUBES(キューブス)」を搭載。稼働管理を支援するリモートサービス「iQ Care Remote4U(ケア・リモート・フォーユー)」にも対応する。

② Aiソリューションズ (3B15)
ニーズに応じてソフト提案

3軸・5軸仕上げ・旋削の各機能が強化されたハイパーミル2019.2イメージ
3軸・5軸仕上げ・旋削の各機能が強化されたハイパーミル2019.2

Aiソリューションズ(大阪府東大阪市、新井郁雄社長)は、CAD/CAMの「hyperMILL(ハイパーミル)」や「Mastercam(マスターキャム)」、「One CNC」、シミュレーションソフトの「VERICUT(ベリカット)」など幅広いソフトウエアを取り扱う。

MECT2019では、各ソフトの最新バージョンを出展する。CAD/CAMでは、3軸・5軸仕上げ・旋削の各機能が強化されたハイパーミル2019.2(=写真)、操作性が向上したマスターキャム2020、2年半ぶりに新バージョンがリリースされるOne CNC XR8から、顧客のニーズに応じて提案する。

ハイパーミルやベリカットといったハイエンド製品の販売力やユーザーサポートの技術力が同社の強みだが、低コストで3軸MCに使いやすいOne CNCの注目度も高い。「工作機械や切削工具メーカーとも連携し、導入から一貫してサポートする体制をアピールしたい」と言う。

③ 牧野フライス製作所 (3A20)
工具の先端まで整する決意を

5軸制御の横形MC「a500Z」イメージ
5軸制御の横形MC「a500Z」

牧野フライス製作所の出展テーマは「工具を整(せい)する」。営業業務部販促課の長友林太郎マネージャは「わが社の機械が工具先端の状態を把握して管理する、との決意を来場者に伝えたい」と意図を語る。

注目は、昨年のJIMTOFで披露した、自動搬送機(AGV)にファナック製の協働ロボットを搭載したモバイルロボット「iAssist(アイアシスト)」だ。特に中小企業の現場で、人が担うような工具管理の作業をロボットで置き換える。

もう一台の展示機は5軸制御の横形MC「a500Z」(=写真)。部品加工メーカーにアピールする。「製造業の集積地、中部で地位を高められると、日本国内全体での訴求力も上がり好影響が出る」(長友マネージャ)。

また資本関係はないが「従兄弟のような関係」という牧野フライス精機(神奈川県愛川町、清水大介社長)とは小間が隣り合わせ。そこで両社間には壁を設けず、連携して来場者へアピールする。

④ ファースト技研 (3C05)
量産部品の加工に工程分割を提案

「割り切りATCセンター」と来山友哉社長
「割り切りATCセンター」と来山友哉社長

ファースト技研(広島県福山市、来山友哉社長)は、機能を最小限にすることで価格を抑えた切削加工機「割り切り」シリーズが主力製品。また、顧客のニーズに応じてジグや搬送装置など付帯設備の設計、製作も請け負う。

MECT2019では、自動工具交換装置(ATC)を搭載し、大径スピンドルによりミーリング加工にも対応する「割り切りATCセンター」と、穴開けやバリ取りに特化した「スーパー割り切り」を出展する。ビジョンセンサーとロボットによるワーク供給システムを組み合わせた、小型セル形式で展示する。

割り切りATCセンターはJIMTOF2018に参考出展したものをブラッシュアップした。MECT2019で完成機を披露する。来山社長は「割り切りATCセンターは、機能的には穴開けとタップ加工に特化した『極限割り切り』とマシニングセンタ(MC)の中間の位置付け。ニッチだが、一定の需要がある」と話す(=写真)。スーパー割り切りはパレットチェンジャー仕様を展示する。ターゲットは、量産部品の加工を担う、工程分割がメリットになる現場だ。

⑤ DMG森精機 (3C25)
3つのメインテーマで臨む

5軸加工機「DMU 60 eVo linear(エボリニア)」(左)と丹波優専務執行役員
5軸加工機「DMU 60 eVo linear(エボリニア)」(左)と丹波優専務執行役員

DMG森精機は、①5軸・複合化②自動化③デジタル化――の3つをメインテーマに掲げてMECTに臨む。

①では、5軸加工機「DMU 60 eVo linear(エボリニア)」(=写真左)や複合加工機「NTX 2500 2nd Generation(セカンド・ジェネレーション)」を展示する。丹波優専務執行役員は「航空宇宙関連の部品加工や高度な試作開発を手掛ける企業がターゲット。MECTでもその辺りの引き合いを期待する」と強調する。

②ではロボットシステム「MATRIS(マトリス)」をはじめとした全ての自動化システムを、③では設備の稼働状況を監視する「Messenger(メッセンジャー)」などのインダストリー4.0対応の製品群を紹介する考えだ。

この他、パウダーベッド方式の金属積層造形機「LASERTEC(レーザーテック) 12 SLM」や、「AI切りくず除去ソリューション」も目玉の技術としてPRする。

前回は実機を12台展示したが、今回は4台に絞った。代わりに3台の大型モニターを小間の周囲に配置する。「実機と映像を駆使した見せ方で来場者にインパクトを与えたい」と丹波専務執行役員は狙いを語る。

⑥ エスアンドエフ (3C12)
「イメージが変わる」帯のこ盤を展示

フリッジの立形帯のこ盤「SV-640TS」
フリッジの立形帯のこ盤「SV-640TS」

「一般のイメージでは、帯のこ盤は金属材料を大まかに切り出す『雑な機械』。ユーザーは、精度を求めていない。その意識を変えたい」――。輸入商社のエスアンドエフ(東京都大田区)の白岡佳寿美社長は、そう意気込む。会場では、イタリアに本社があるフリッジの立形帯のこ盤「SV-640TS」(=写真)で加工を実演する。

フリッジは帯のこ盤の専業メーカー。のこ刃の能力を引き出すように設計された機械構造により、同社の機械はのこ刃が振れにくい。ワークへの刃の食いつきも良く、加工時間は一般的な機械の5分の1程度。しかも、ワークをジグで固定する必要がない。「一般的な帯のこ盤でワークを固定するのはのこ刃が暴れるのが一因。SV-640TSはクランプレスで段取りも楽」(白岡社長)。

この機械で部品加工メーカーに提案するのは、作業工程の変革だ。「自社で素材から切り出すことで余計な切りくずの排出が減る。特に材料が高価な難削材ではメリットが大きい」と、アピールする。

他にもブースではエキゾタッド製ミストコレクターや、レフ製のキー溝加工用ツールホルダーなどイタリアメーカーの特色ある製品を多数展示する。

(月刊生産財マーケティング編集部)

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