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【工具】15年ぶりの実演展示で、新製品をアピール 日進工具

5軸マシニングセンタで加工を実演する。この後ワークに工具が当たるとどうなるか。現地で確認してほしい

日進工具(2B03)は10月23日、「SUS用高能率Zエンドミル」を発売した。刃部の根元と先端で溝の深さを変え、剛性を保ちながら切りくずの排出性も高めた。また刃部の根元と先端で刃の角度が違う不等リードを採用、加工中の振れを抑えた。

ブースに工作機械を置き、加工を実演する。日進工具の後藤弘治社長は「大きな展示会で工作機械をブースに置いたのは約15年ぶり。いかに高能率かを目で見て確かめてほしい」と話す 。

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【工具】穴形状にこだわり

クーラント流量を「見て体感」してもらう仕掛け

2号館の中央にブースを構える不二越(2C05)は、新製品の超硬ドリル「アクアREVOドリル オイルホール」のアピールに力を入れる。特に注目すべきは流体解析を活用したオイルホールの形状で、冷却性や潤滑性、切りくずの排出性を高めた。クーラントの吐出量は従来比2倍となり、それを「見て体感」してもらうための工夫も凝らした。

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【工具】会場では他にない

台湾製の超硬ろう付けタップ

鈴峯(2A28)は台湾製の超硬ろう付けタップをアピールする。焼き入れ後の金型の雌ねじは寸法が変化するが、その再生に使うなどが多いという。特にダイカスト金型メーカーなどの反応がいい。全て受注生産だが、超硬ソリッドよりも安価で、納期は1~2カ月。「超硬のろう付けタップはMECT会場では他にない」と小原直樹社長は笑顔で自信を見せる。

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【工具】ステンレスをドライで

超硬ソリッドエンドミル「ティノックス」ステンレス用

エムーゲ・フランケン(2A21)は超硬ソリッドエンドミル「ティノックス」のステンレス用をリリースした。これまでニッケル基耐熱合金やチタン合金向けだけだった。SUS304などのステンレスを例えば0.16mmの浅切り込み、毎分100mの高送りでドライカットができる。ウェットとドライで切りくずも変わらない品質で加工できるという。ティノックスの対応材料の幅を広げる。

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【工具】OSGが高硬度鋼用の新製品

オーエスジーが披露した高硬度鋼用ボールエンドミル

 オーエスジー(2B24)は会期初日の23日、自社小間で記者説明会を開き、多数の新製品を発表した。中でも注目は、高硬度鋼用の超硬ボールエンドミル「AE-BM-H」「AE-BD-H」「AE-LNBD-H」の3タイプ。高耐熱性と高靭(じん)性を誇る独自の「DUROREY(デューロレイ)コーティング」を採用し、ロックウェル硬さ(HRC)55~70の高硬度鋼の加工に力を発揮する。開発担当者は「特にHRC60を超える高硬度鋼には最適」と自信を見せる。

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【工具】高能率加工を提案

CVD材種「T9200シリーズ」

タンガロイ(2B01)は多数の新製品を出しており、特に対象となる顧客が多い鋼旋削加工用CVD(化学蒸着)材種「T9200シリーズ」を最も目立つ位置に置き、アピールする。新たなコーティング技術で、クレーター(くぼみ)や逃げ面に対する摩耗性を高め、優れた耐欠損性も実現した。

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日特が新サービス。ホルダーは必要な時だけ

SSバイト30周年記念イベントで新サービスを販売店に発表

日本特殊陶業(2D02)はMECT会期に合わせ、小型自動旋盤向けツールホルダーの新サービスを提案した。「必要な時に、必要なホルダー、必要なだけ」をテーマに、顧客が求める期間だけ製品を貸し出すサービス「SUISUI SWISS(すいすいスイス)」を今年12月からスタートすると発表した。

同社は刃先交換式工具SSバイトの「30周年記念イベント」を会場付近で開催。販売店が集まる中、新サービスの詳細を説明した。

本日正午から会員登録が可能で、MECT会場の同社小間内にもパソコンを設置し、登録ができる。

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海外から大物も続々と

サンドビック・コロマントカンパニ―のナディーン社長(左)とエドアルド上級副社長

海外メーカーの幹部も続々と会場入りしている。スウェーデンの切削工具メーカー・サンドビック(2A06)の超硬工具部門コロマントカンパニーのナディーン・クラウベルス社長と、グローバルセールス担当のエドアルド・マーティン上級副社長がそろって来日し、MECT公式メディアの単独インタビューに応じた。
  ナディーン社長は「サスティナビリティー(持続可能性)とICT(情報通信技術)を重視の経営で、顧客へのサービスを追求する」と語った。
 エドアルド上級副社長は「日本の、特に中部地区の市場は工具メーカーとしても重視しており、製造業のソリューションプロバイダーとして(日本のモノのインターネット〈IoT〉に相当する)ソサエティー5.0に貢献したい」と抱負を述べた。

インタビューの詳細は月刊生産財マーケティング12月号に掲載。

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CZのロボ切削は最終調整中

1号館では主催者企画のコンセプトゾーン(CZ)の準備が進む。そのうちの一つが「ロボット切削で広がる可能性」。アルミの中ぐり加工や焼き入れ材の深穴加工、摩擦攪拌(かくはん)接合(FSW)をする。

システム構築をしたトライエンジニアリングの岡丈晴取締役は「ロボット切削の可能性を見せたく、 上向きにしたスピンドルでも加工する。『ロボットに切削加工はできない』との認識を変えたい」と意気込む。加工の質を高めるために、MECT開会直前まで調整を続ける。

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搬入作業が本格化

工具メーカーや測定機器メーカーが中心の2号館は、昨日から搬入作業が始まった。週が明けた今日から搬入は本格化。MECT本番に向け、装飾を担当する会社や出展企業が続々と館内に入り、準備に取りかかる。