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【IoT、AI】本社ショールームの機械とつないで実演 ヤマザキマザック

マザック・アイコネクトをPRした

 ヤマザキマザック(3A02)は、モノのインターネット(IoT)を駆使した総合サービス「Mazak iCONNECT(マザック・アイコネクト)」を展示した。マザック製品の稼働状況の可視化や、NCデータのバックアップなどの各種サービスをクラウド上で提供する。動画マニュアルやマザックのサービス担当者とのチャット機能なども用意する。

 初年度は年37万6000円で、2年目以降は年9万8000円から。大掛かりな投資をすることなく、スモールスタートでIoT関連のサービスを受けられるのが特徴だ。小間では愛知県大口町の本社ショールーム「中部テクノロジーセンタ」の展示機を実際につなぎ、サービス内容を来場者に紹介している。

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【初出展者の意気込み】小型MCの改良機を披露 ベッコフオートメーション

参考出展した小型MC「SCB-1.1」

ドイツの制御機器メーカー、ベッコフオートメーション(1A23)は、 PCベースのオープンな制御システムを使った 小型マシニングセンタ「SCB-1.1」を参考出展した。昨年のJIMTOF2018で披露した「SCB-1」の改良機で、今回は「3Dソフトウェアツール」と呼ばれる機能を追加した。加工中の刃先の位置や速度などのデータを ほぼリアルタイムで 3次元CADモデルに反映でき、これらのデータを人が直感的に把握できるようにした。

日本法人の川野俊充社長は「制御機器メーカーとしてのわが社をPRするのに、MECTは絶好の環境」と話す。

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センサーの後付けも可能、THKの直動ガイド向けIoT

THKの オムニエッジ 展示スペース

THK(1A61)は、小間の奥に専用ルームを設け、工作機器用のモノのインターネット(IoT)システム「OMNI edge(オムニエッジ)」をアピールする。直動案内機器「LMガイド」に振動センサーを取り付け、データを収集して予兆保全などを可能にする。「分析に独自のノウハウがある。センサーは後付けも可能」と説明員は自信を見せる。

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【IoT、AI】いつでもどこでも誰とでも、やれることはやっておく

西山清隆社長は「あらゆるネットワーク化を引き受けたい」と話す。

旧式の機械や装置をモノのインターネット(IoT)に対応させる「ソフィックスキャンΩ(オメガ)アイ」が好評のソフィックス(1A12)は、さらにネットワークのプラットフォーム(基盤)に関わらず『いつでもどこでも誰とでも』つなぐことができるサービス「Σ(シグマ)テクノロジー」を打ち出す。西山清隆社長は「旧式の機械や装置と同様、社内ネットワークもない古い工場は多い。あらゆるネットワーク化を引き受けたい」と話す。

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海外から大物も続々と

サンドビック・コロマントカンパニ―のナディーン社長(左)とエドアルド上級副社長

海外メーカーの幹部も続々と会場入りしている。スウェーデンの切削工具メーカー・サンドビック(2A06)の超硬工具部門コロマントカンパニーのナディーン・クラウベルス社長と、グローバルセールス担当のエドアルド・マーティン上級副社長がそろって来日し、MECT公式メディアの単独インタビューに応じた。
  ナディーン社長は「サスティナビリティー(持続可能性)とICT(情報通信技術)を重視の経営で、顧客へのサービスを追求する」と語った。
 エドアルド上級副社長は「日本の、特に中部地区の市場は工具メーカーとしても重視しており、製造業のソリューションプロバイダーとして(日本のモノのインターネット〈IoT〉に相当する)ソサエティー5.0に貢献したい」と抱負を述べた。

インタビューの詳細は月刊生産財マーケティング12月号に掲載。

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いかにデータを集めるか

計測用データ処理ユニット「クアドラチェック3000シリーズ」

交流センターから2号館に入ってすぐのハイデンハイン(2C23)では、計測用データ処理ユニット「クアドラチェック3000シリーズ」と顕微鏡測定機を組み合わせてデモを披露。測定結果をグラフィカルに表示し、測定作業の自動化プログラムや測定レポートを簡単に作成できる。さまざまなオプションも用意し、高機能化も図れる。

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【出展者の声】自動化の機は熟した オークマ(3D01)

長年MECTに来ているが、だんだん盛大になり今や一大ショーになった。今回のMECTは昨年の日本国際工作機械見本市(JIMTOF)の時よりも、自動化やデジタル化に対する顧客のニーズが高まっている。当社は従来から自動化やデジタル化への提案をしており、いよいよ機は熟したと感じる。中部地方の部品加工メーカーにアピールする大きなチャンス(オークマの花木義麿会長)。

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会場速報予告【IoTとAI】

モノのインターネット(IoT)や人工知能(AI)関連の提案をする企業が多く現れた。

では具体的に、どんなことができるのか?

会場内で展示される製品や機器を公式メディア編集部が取り上げる。