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メカトロテックジャパン2019 10月26日 会場風景

メカトロテックジャパン 2019 10月26日 会場風景

MECT2019が今日、閉幕しました。多くの方にご来場いただきありがとうございました。MECT2021で再会しましょう。

MECT特派員

【IoT、AI】穴の中の欠陥を自動検査

判定結果はすぐに右上のモニターに表示される

シグマ(1B58)は、穴の内部にレーザーを照射し、人工知能(AI)で傷などの欠陥を判定する「穴ライザー」を出展する。欠陥と判定するしきい値や、欠陥発生の時間などの傾向をAIで判定する。深さ100mmの穴を約5秒で検査でき、自動車メーカーの量産ラインで採用実績がある。

MECT特派員

【記者はもらった!】その場で作るネームプレート

産業用ロボットに特化したウェブマガジン「robot digest(ロボットダイジェスト)」と印字してもらった。サイズは20×40mmほど

三菱電機(3A01)は、その場でネームプレートに印字し、渡している。全3色で最終日の残りは約100枚ずつ。工作機械用のNC装置で制御できるロボットシステムでアルミプレートの表面の塗装を削り取り、文字を表す。任意のアルファベットを印字できる。制作時間は約5分。展示を通じて、工作機械を扱ったことのある人だったらロボット操作も簡単な点をアピールする。

MECT特派員

【出展者の声】フレキシビリティーに焦点 中村留精密工業

「柔軟性の高い自動化システムに焦点を当てた」と話す中村匠吾専務

中村留精密工業(3D08)はロボットやローダー、無人搬送車(AGV)を使った自動化提案に力を入れている。中村匠吾専務は「部品加工の需要変動に対応できるよう、今回は特にフレキシビリティー(柔軟性)に焦点を当てた」と展示の狙いを説明する。

小間では、協働ロボットを生かした自動化システムなどを展示し、来場者の注目を集めた。中村専務は「具体的な話が多く、商談の質がよかった」と手応えを語る。

MECT特派員

NIC、ロボットモジュールで生産ライン提案

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エヌアイシ・オートテック(1A43)は、小型ロボット用アルミ架台「アルファ・キット-Rシリーズ」を使ったロボットシステムを組み合わせ、ワークの面取りからエアブロー、洗浄、搬送、組み付け、画像検査、整列の一連の工程の自動化を提案する。「アルファ・キットで設備をモジュール化すれば設計の手間を軽減でき、設備の組み換えなども柔軟にできる」(明元賢登愛知事業所副所長)とアピールする。

MECT特派員

近藤製作所、ロボット周辺機器を拡充

ロボット周辺機器の新製品などをアピール

近藤製作所(1C29)は、ロボット周辺機器のラインアップを拡充した。重量わずか60gの1kg可搬用ツールチェンジャーや、「薄型ロングストロークハンド」のショートバージョンやロングバージョンなどの新製品をアピールする。

MECT特派員

津田駒、自社製品使った自動システム披露

自社製の傾斜多軸円テーブル「TWMシリーズ」と協働ロボットを組み合わせた自動化システム

津田駒工業(1D07)は、昨年1月から開始したロボットシステムインテグレーション事業「TRI」をアピールした。自社の傾斜多軸円テーブル「TWMシリーズ」とファナックの協働ロボットを組み合わせた、ワーク着脱の自動化システムを披露した。

TRIの特徴は、ロボットだけではなく搬送装置や周辺機器まで含めた自動化システムを一貫して担える点。「一気通貫で対応できるのが強み」とコンポジット販売・サービス・企画課の市川博課長は語る。

MECT特派員

シギヤが偏心ピン用研削盤

偏心ピン用研削盤「GPEL-30B.25」と鴫谷憲和社長

シギヤ精機製作所(3D04)は偏心ピン用の研削盤「GPEL-30B.25」を展示した。減速機などの偏心ピンを高精度に加工できるのが特徴だ。鴫谷憲和社長は「将来は、ロボットや電気自動車に使われる減速機の需要が拡大する。減速機向けの偏心ピンも伸びるだろう」と語る。

砥(と)石軸の送り(X軸)には静圧案内とリニアモーター駆動を、主軸(C軸)にはビルトインサーボモーターを採用し、高速で安定したC-X軸制御を実現する。

MECT特派員

シュンクが柔軟な協ロボシステム

パレットチェンジシステムを使えばロボットの移設が簡単にできる

シュンク・ジャパン(1D61)は協働ロボット用ハンド「Co-act(コ・アクト)グリッパー」とマシニングセンタ用のパレットチェンジシステムを使い、台湾のテックマン・ロボットの協働ロボット「TMシリーズ」を核とした自動化システムを提案した。

TMシリーズの特徴は、ビジョンセンサーが標準で搭載されていること。目印になるマークを設け、それを読み取ることで、ロボットの位置補正が簡単にできる。シュンクのパレットチェンジシステムを使ってロボットの位置を変えても柔軟に運用できる。小間では、ばらばらに並べられたサイコロを、正しい位置と順番に並べ変えるデモを披露した。

MECT特派員

平面研削盤で曲面も研削

平面研削盤にロボットを合わせてワークを交換

三井ハイテック(3C23)は、平面研削盤「MFG-PCNCL-R’+AWC」を出展。平面研削盤本来の3軸に、ワークを回転させるロータリーインデックスの1軸と、上下方向に移動しワークを下から支える1軸を加えた5軸を同時制御することで、だ円のピンゲージやパンチなどの曲面も研削できる。

展示機は協働ロボットを組み合わせたワーク交換システムを搭載。研削できる面の種類を拡張しつつ、長時間の無人運転も実現する。工作機事業部の永田淳士主事は「既存の工場や設備に導入するには、柵のいらない協働ロボットが最適」と話す。