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【AM】金属3Dプリンターならではの形状

 DMG森精機(3C25)は、金属3Dプリンター「LASERTEC (レーザーテック)12 SLM」を出展する。材料となる粉末を一層ずつ敷き、レーザーで任意の部分を溶融させて造形するパウダーベッド方式を採用した機種。

 ブースでは金属3Dプリンターを使ったサンプルワークを数多く展示する。写真は同社の金属3Dプリンターを使う東金属産業(静岡県沼津市、田中健太郎社長)が提供したサンプルワークで、金属3Dプリンターの長所を最大限に生かした複雑な形状だ。

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【AM】顧客企業のワーク紹介で加工イメージ膨らませる

顧客企業のサンプルワークに来場者が見入る

松浦機械製作所(3B23)は切削機能のついたハイブリッド金属3Dプリンター「LUMEX Avance(ルーメックス・アバンセ)-25」を展示する。

同機はすでに金型メーカーなどへの導入実績を持っており、今回展ではユーザー企業が製造したワークを展示するコーナー「ユーザーコラボレーション」を設置。AM機の可能性を来場者に示し、加工のイメージがより膨らむように工夫を凝らす。

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【AM】JBM、あきらめた形を「LUNA(ルナ)」で

機械や工具メーカーとともにAMの可能性を探る

ジェービーエムエンジニアリング(3B10)は、付加製造(AM)技術向けのCAM「ADDITIVE MASTER LUNA(アディティブ・マスター・ルナ)」を提案する。工作機械メーカーや工具メーカーなどと協力して作製したサンプルワークを展示。円筒ワークの円周上に異なる素材を積層した。

「日本製造業の引き算(切削加工)は世界トップだと思う。そこに足し算(AM)を加えることで、これまであきらめていたワーク形状の加工を実現させたい」と前田弥生エンジニアリング営業部長は話す。

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【面白いサンプルワーク】「令和」をAM技術で造形

東芝機械(3A03)は、付加製造(AM)技術で「令和」の文字を浮き彫りにしたサンプルワークを展示した。今年4月1日に菅義偉官房長官が新元号を発表した際に掲げた墨書を見事に再現。3Dプリンター試作機の「ZKシリーズ」を使い、加工時間5時間で仕上げた。令和の始まりを象徴するシーンを感じられる。

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海外から大物も続々と

サンドビック・コロマントカンパニ―のナディーン社長(左)とエドアルド上級副社長

海外メーカーの幹部も続々と会場入りしている。スウェーデンの切削工具メーカー・サンドビック(2A06)の超硬工具部門コロマントカンパニーのナディーン・クラウベルス社長と、グローバルセールス担当のエドアルド・マーティン上級副社長がそろって来日し、MECT公式メディアの単独インタビューに応じた。
  ナディーン社長は「サスティナビリティー(持続可能性)とICT(情報通信技術)を重視の経営で、顧客へのサービスを追求する」と語った。
 エドアルド上級副社長は「日本の、特に中部地区の市場は工具メーカーとしても重視しており、製造業のソリューションプロバイダーとして(日本のモノのインターネット〈IoT〉に相当する)ソサエティー5.0に貢献したい」と抱負を述べた。

インタビューの詳細は月刊生産財マーケティング12月号に掲載。