【出展者の声】初日から大勢の来場者 ヤマザキマザック(3A02)

「初日から大勢の人が来ている。商談も思った以上に多い」––。ヤマザキマザック(3A02)で営業本部長を務める中西正純常務執行役員は、MECTの手応えをこう語る。今回は省人化や自動化の提案に力を入れている。「QUICK TURN(クイックターン)シリーズ」専用の自動化システム「TAシリーズ」など、中小企業向けの使いやすい自動化システムを展示している。
「初日から大勢の人が来ている。商談も思った以上に多い」––。ヤマザキマザック(3A02)で営業本部長を務める中西正純常務執行役員は、MECTの手応えをこう語る。今回は省人化や自動化の提案に力を入れている。「QUICK TURN(クイックターン)シリーズ」専用の自動化システム「TAシリーズ」など、中小企業向けの使いやすい自動化システムを展示している。
タンガロイ(2B01)は多数の新製品を出しており、特に対象となる顧客が多い鋼旋削加工用CVD(化学蒸着)材種「T9200シリーズ」を最も目立つ位置に置き、アピールする。新たなコーティング技術で、クレーター(くぼみ)や逃げ面に対する摩耗性を高め、優れた耐欠損性も実現した。
チャックなどを製造、販売する松本機械工業(1D05)は会期初日、「工作機械周辺機器の省段取・自動段取替えご提案」と題したワークショップを開いた。
同社営業技術課の今村俊哉課長が登壇した。チャックの爪の自動交換システムやチャックそのものを自動交換するシステムの特徴などを解説し、参加者の関心を集めた。
岩間工業所(1C41)は、複数の珍しいサンプルワークを展示した。最も目を引いたのは、アクリル樹脂製の卵型サンプルワーク。モデリングマシン「MM400Lite」を使って、切削だけで本物の卵のような滑らかな表面を再現した。その他には、チタンやアルミニウム合金製のスマートフォンケースや、自動車のギア操作をするシフトノブなどを展示し、来場者を引きつけた。
黒田精工(1C71)は精密成形平面研削盤「GS-30Vs」を展示した。省スペースや低消費電力などの環境性能や、タッチパネル式の操作盤をはじめとした使いやすさ、カスタマイズ性のよさの3つを特徴に持つ。舩木信裕第1営業部長は「ミドルレンジの中でも上位層に当たる『アッパーミドル』の市場に攻勢をかける」と強調する。
日本特殊陶業(2D02)はMECT会期に合わせ、小型自動旋盤向けツールホルダーの新サービスを提案した。「必要な時に、必要なホルダー、必要なだけ」をテーマに、顧客が求める期間だけ製品を貸し出すサービス「SUISUI SWISS(すいすいスイス)」を今年12月からスタートすると発表した。
同社は刃先交換式工具SSバイトの「30周年記念イベント」を会場付近で開催。販売店が集まる中、新サービスの詳細を説明した。
本日正午から会員登録が可能で、MECT会場の同社小間内にもパソコンを設置し、登録ができる。
東芝機械(3A03)は、付加製造(AM)技術で「令和」の文字を浮き彫りにしたサンプルワークを展示した。今年4月1日に菅義偉官房長官が新元号を発表した際に掲げた墨書を見事に再現。3Dプリンター試作機の「ZKシリーズ」を使い、加工時間5時間で仕上げた。令和の始まりを象徴するシーンを感じられる。
海外メーカーの幹部も続々と会場入りしている。スウェーデンの切削工具メーカー・サンドビック(2A06)の超硬工具部門コロマントカンパニーのナディーン・クラウベルス社長と、グローバルセールス担当のエドアルド・マーティン上級副社長がそろって来日し、MECT公式メディアの単独インタビューに応じた。
ナディーン社長は「サスティナビリティー(持続可能性)とICT(情報通信技術)を重視の経営で、顧客へのサービスを追求する」と語った。
エドアルド上級副社長は「日本の、特に中部地区の市場は工具メーカーとしても重視しており、製造業のソリューションプロバイダーとして(日本のモノのインターネット〈IoT〉に相当する)ソサエティー5.0に貢献したい」と抱負を述べた。
インタビューの詳細は月刊生産財マーケティング12月号に掲載。
本日開催された「自動車」セミナーには多くの聴講者にお越しいただきました。
明日は「航空機」セミナーです。
シェアリングファクトリー(1S10)は、加工設備や測定機器などの遊休設備を企業間で貸し借りできるシェアリングサービスを提供する。金属加工を手掛ける企業が集積する中部地区に自社のサービスを広く知ってもらうため、MECTへの出展を決めた。長谷川祐貴社長は「多くの来場者に知ってもらいたい」と意気込む。