日本精工、日々の点検に一押し製品
日本精工(1B18)の一押し製品は、ベアリングの日常的な点検に使うワイヤレス振動診断器「BD-2」。ベアリング搭載部分にマグネットで設置し、専用のタブレットに振動データを転送して異常がないか診断する。
また、ブースでは小型ベアリングの組み立て体験もできる。他の展示会でも人気の高いコンテンツで、MECT2019でも多くの来場者が楽しんでいる。
日本精工(1B18)の一押し製品は、ベアリングの日常的な点検に使うワイヤレス振動診断器「BD-2」。ベアリング搭載部分にマグネットで設置し、専用のタブレットに振動データを転送して異常がないか診断する。
また、ブースでは小型ベアリングの組み立て体験もできる。他の展示会でも人気の高いコンテンツで、MECT2019でも多くの来場者が楽しんでいる。
1号館の主催者企画コンセプトゾーンのAゾーンが好評だ。ロボットに工具を持たせて切削や穴開け、摩擦撹拌(かくはん)を来場者に見せる。ワークを上下と横に設置し、さまざまな姿勢で加工する姿に多くの来場者が注目した。
MECT会期が10月31日のハロウィーンの日に近いこともあり、出展各社でお菓子を配布している。岡本工作機械製作所(3B19)はブースの装飾にカボチャの絵を描き、受付スタッフの衣装にカボチャ色のオレンジを取り入れ、チョコレートなどを配る。機械工具商社の安藤(1A58)はUFOキャッチャーに自社で販売するロボットハンド「Aハンド」を付け、景品としてお菓子を配布する。Aハンドで多様なワークをつかめる点をアピールする。
アマダホールディングス(3D23)は、オプティカルプロファイル研削盤「GLS-150GL UP」にファナック製の協働ロボット「CR-14iA/L」を搭載した自動化システムを参考出展した。プロファイル研削の荒加工から仕上げ加工までを1台に集約できる。
また、協働ロボットで砥(と)石やワークを自動交換し、熟練の技術が求められるプロファイル研削も自動化した。夜間に荒加工から中仕上げ加工までを自動化し、日中に熟練の職人が仕上げ加工をするなどの使い分けができ、生産性を大幅に向上できる。
ハインブッフ(1D19)は新製品のマンドレル「マクソス六角ピラミッド型内径マンドレル」を展示する。丸形テーパー形状ではなく六角ピラミッド形状を採用。高い伝達トルクとクランプ力を持ち、さらに六角形にしたことで、切りくずの侵入を防ぐ。
またギア加工用のマンドレルは、本体ごと交換する内径チャックで、簡単に取り替えが可能。ロボットなどによる自動交換にも対応する。
ジェービーエムエンジニアリング(3B10)は、付加製造(AM)技術向けのCAM「ADDITIVE MASTER LUNA(アディティブ・マスター・ルナ)」を提案する。工作機械メーカーや工具メーカーなどと協力して作製したサンプルワークを展示。円筒ワークの円周上に異なる素材を積層した。
「日本製造業の引き算(切削加工)は世界トップだと思う。そこに足し算(AM)を加えることで、これまであきらめていたワーク形状の加工を実現させたい」と前田弥生エンジニアリング営業部長は話す。
ジェイテクト(3B04)は今回、小型クランクシャフト研削盤「GF16S-25」を実機展示した。砥(と)石台を動かすX軸と、主軸のC軸の同期制御で偏心ワークを高精度に加工できるのが特徴だ。ターゲットに見据えるワークはコンプレッサーやロボットの減速機などの偏心シャフトで、同社が得意とする自動車産業向けの部品ではない。
また、主力の円筒研削盤「GL4Pi-50」のC-X軸同期制御仕様も展示した。 同機も「非自動車」のワークが主なターゲットだ。広報担当者は「わが社が得意とする自動車産業以外の顧客の開拓に努めたい。11月に開催する自社展への来場にもつなげる」と強調する。
本日の「航空機」セミナーは交流センター3階会議ホールで開催します。
・13:00~14:00 ボーイング リサーチ&テクノロジー ジャパン「ボーイングと日本のパートナーシップ、航空機産業を取り巻くビジネス環境と最新動向」
・14:20~15:20 東京大学 生産技術研究所「先進ものづくりシステム連携研究センター最新の取り組みと航空機用材料の加工における一工夫」
空気圧機器メーカーの日本ピスコ(1B31)は、小間内にロボットを設置し、鋼板の搬送を実演した。「ロボット先端の真空パッドや、吸引力を生み出すエジェクターの種類が豊富なことをアピールしたい」(販売会社ピスコ販売の川田征宏中部営業部次長)と意気込む。
村田機械(3C16)は、対向2主軸ターニングセンタ「MT200」や、シャフト加工用NC旋盤「ML400」などを来場者に提案した。同社は自動車部品の量産加工に力を発揮する平行2主軸旋盤「MWシリーズ」で知られるが、今回は小型タイプの「MW35」の展示だけに絞った。工作機械事業部長の今木圭一郎取締役は「自動車部品の生産方式が将来的に変わると見据えて、今回の展示機を選定した。『村田機械=MWシリーズ』のイメージが強いが、それだけではないということをアピールしたい」と語る。