MECT特派員

【活躍する女性説明員】お客さまの今の状況を聞く

笑顔で製品を説明する田中夏紀さん

ジーベックテクノロジー(2D03)のセールスエンジニアの田中夏紀さんは、「お客さまが今どのようにバリ取りをされているかをしっかり聞くのが大事。展示会では製品を紹介することに努め、お客さまが困った時に思い出してもらえたら」と話す。

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スラッジ検知用のセンサーを開発

センサーを容器上部に付けるとクーラントが濁っていても後ろのランプが点灯しない(=写真左)が、下部に付けると堆積したスラッジに反応し、ランプが点灯する

ろ過装置メーカーのindustria(インダストリア、1B11)はMECT2019で、クーラント内のスラッジの堆積を検知するセンサーを発表した。このセンサーと主力製品のろ過装置「フィルスター」を組み合わせると、タンク清掃のほぼ要らないクーラントタンクを作れる。このコンセプトを具現した、ごみの排出を自動化したタンクも展示する。

担当者は「わが社の顧客は金属加工に限らず幅広い。このセンサーは、クーラントが油性でも水性でも、スラッジが金属でも樹脂でもセラミックスでも反応する。開発には相当苦労した」と話す。

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【出展者の声】フレキシビリティーに焦点 中村留精密工業

「柔軟性の高い自動化システムに焦点を当てた」と話す中村匠吾専務

中村留精密工業(3D08)はロボットやローダー、無人搬送車(AGV)を使った自動化提案に力を入れている。中村匠吾専務は「部品加工の需要変動に対応できるよう、今回は特にフレキシビリティー(柔軟性)に焦点を当てた」と展示の狙いを説明する。

小間では、協働ロボットを生かした自動化システムなどを展示し、来場者の注目を集めた。中村専務は「具体的な話が多く、商談の質がよかった」と手応えを語る。

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NIC、ロボットモジュールで生産ライン提案

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エヌアイシ・オートテック(1A43)は、小型ロボット用アルミ架台「アルファ・キット-Rシリーズ」を使ったロボットシステムを組み合わせ、ワークの面取りからエアブロー、洗浄、搬送、組み付け、画像検査、整列の一連の工程の自動化を提案する。「アルファ・キットで設備をモジュール化すれば設計の手間を軽減でき、設備の組み換えなども柔軟にできる」(明元賢登愛知事業所副所長)とアピールする。

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近藤製作所、ロボット周辺機器を拡充

ロボット周辺機器の新製品などをアピール

近藤製作所(1C29)は、ロボット周辺機器のラインアップを拡充した。重量わずか60gの1kg可搬用ツールチェンジャーや、「薄型ロングストロークハンド」のショートバージョンやロングバージョンなどの新製品をアピールする。

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津田駒、自社製品使った自動システム披露

自社製の傾斜多軸円テーブル「TWMシリーズ」と協働ロボットを組み合わせた自動化システム

津田駒工業(1D07)は、昨年1月から開始したロボットシステムインテグレーション事業「TRI」をアピールした。自社の傾斜多軸円テーブル「TWMシリーズ」とファナックの協働ロボットを組み合わせた、ワーク着脱の自動化システムを披露した。

TRIの特徴は、ロボットだけではなく搬送装置や周辺機器まで含めた自動化システムを一貫して担える点。「一気通貫で対応できるのが強み」とコンポジット販売・サービス・企画課の市川博課長は語る。

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シュンクが柔軟な協ロボシステム

パレットチェンジシステムを使えばロボットの移設が簡単にできる

シュンク・ジャパン(1D61)は協働ロボット用ハンド「Co-act(コ・アクト)グリッパー」とマシニングセンタ用のパレットチェンジシステムを使い、台湾のテックマン・ロボットの協働ロボット「TMシリーズ」を核とした自動化システムを提案した。

TMシリーズの特徴は、ビジョンセンサーが標準で搭載されていること。目印になるマークを設け、それを読み取ることで、ロボットの位置補正が簡単にできる。シュンクのパレットチェンジシステムを使ってロボットの位置を変えても柔軟に運用できる。小間では、ばらばらに並べられたサイコロを、正しい位置と順番に並べ変えるデモを披露した。

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平面研削盤で曲面も研削

平面研削盤にロボットを合わせてワークを交換

三井ハイテック(3C23)は、平面研削盤「MFG-PCNCL-R’+AWC」を出展。平面研削盤本来の3軸に、ワークを回転させるロータリーインデックスの1軸と、上下方向に移動しワークを下から支える1軸を加えた5軸を同時制御することで、だ円のピンゲージやパンチなどの曲面も研削できる。

展示機は協働ロボットを組み合わせたワーク交換システムを搭載。研削できる面の種類を拡張しつつ、長時間の無人運転も実現する。工作機事業部の永田淳士主事は「既存の工場や設備に導入するには、柵のいらない協働ロボットが最適」と話す。

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【出展者の声】4種類の自動化システムを提案 スギノマシン

「人の入りはよい」と語る杉野良暁社長

「ものづくりの集積地の中部地区での展示会だけあっていい案件が多く、人の入りもよい」––。スギノマシン(3B21)の杉野良暁社長はMECT の前半2日間をこう振り返る。

今回は自動化提案に力を注ぐ。独自開発の産業用ロボット「スイングアーム式コラムロボット」を使った4種類の自動化システムを展示した。中でも注目は、タレット形の洗浄機の新製品「JCC 421 UT」。機内に防水タイプのコラムロボットを設置し、洗浄やエアブロー、ワーク搬送などの工程を1台に集約した。「多関節ロボットの課題は水に弱いこと。わが社の防水タイプのコラムロボットなら、この課題を解決できる」

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自動化ロボの「高くて買えない」をなくす

メカトロテックジャパン 2019 10月25日 NaITO

NaITO(2A13)の小間では、中国ロボットメーカーの協働ロボット「AUBO(オーボ)-iシリーズ」が展示される。

同ロボットは、他社製の同じ可搬重量のロボットに比べ2~3割ほど安いのが特徴だ。今回展では、ウェブカメラを使った安価な画像処理システムと組み合わせる。 「単純な作業を繰り返すには十分な機能を持つ。ロボットの導入を検討する時に、高価を理由にあきらめる企業が多い。そうした『高くて買えない』を解消したい」と担当者は話す。