津田駒、自社製品使った自動システム披露
津田駒工業(1D07)は、昨年1月から開始したロボットシステムインテグレーション事業「TRI」をアピールした。自社の傾斜多軸円テーブル「TWMシリーズ」とファナックの協働ロボットを組み合わせた、ワーク着脱の自動化システムを披露した。
TRIの特徴は、ロボットだけではなく搬送装置や周辺機器まで含めた自動化システムを一貫して担える点。「一気通貫で対応できるのが強み」とコンポジット販売・サービス・企画課の市川博課長は語る。
津田駒工業(1D07)は、昨年1月から開始したロボットシステムインテグレーション事業「TRI」をアピールした。自社の傾斜多軸円テーブル「TWMシリーズ」とファナックの協働ロボットを組み合わせた、ワーク着脱の自動化システムを披露した。
TRIの特徴は、ロボットだけではなく搬送装置や周辺機器まで含めた自動化システムを一貫して担える点。「一気通貫で対応できるのが強み」とコンポジット販売・サービス・企画課の市川博課長は語る。
ダイドー(1B32)ブースで製品を展示するナブテスコのクハジョバー・エバさんは、チェコ出身で来日8年目。日本語を流ちょうに話し、自身が開発に携わった無人搬送車(AGV)「RVW」シリーズの説明をする。RVWシリーズは前後左右に平行移動するメカナムホイールを搭載しており、「学生なら動きの面白さを、AGVを検討するお客さまなら性能を、お客さまに合わせて説明している」と話す。
ジェイピーシー(1A51)と共同出展するアクア・ジェイの営業技術部の木下唯さんは、ロボット搬送機の説明をする。ラグビー日本代表の衣装でボールを運ぶロボットに多くの来場者が足を止める。「どんな方も理解できるように、専門用語を使わず簡単な言葉で説明することを心がける」と笑顔で話す。
FUJI(3C04)の展示の目玉はもちろん工作機械だが、正面2スピンドル旋盤「CSD300-2」と組み合わせて展示した参考出展の産業用ロボット「Smart Wing(スマートウィング)H1」も注目を集める。可搬質量10kgのスカラ型で、来春に発売予定。
会期初日の記事で、ダイドー(1B32)の小間で多くの産業用ロボットが見られると伝えたが、産ロボだけでなく無人搬送車(AGV)の展示も多い。シャープ、ダイヘンのAGVや、ロボットアームを搭載した日立プラントメカニクス製AGVなどが展示される。ナブテスコの全方向移動可能なAGV用車輪や、ニッセイや富士変速機のAGV用減速機付きモーターなど、要素部品の展示も豊富。
ブラザー工業(3D22)は、小型複合加工機「SPEEDIO(スピーディオ) M200X3」を国内で初めて披露した。ワークの着脱に特化した4軸のローディングシステム「BV7-870」と組み合わせ、一つの自動化システムとして展示した。
柳克也産業機器営業部長は「M200X3はミーリングと旋削を集約しており、1台で加工を完結できるため、ローディングシステムと相性がよい。工程集約と省人化を実現できる」と強調する。
牧野フライス製作所(3A20)は、ファナック製の協働ロボットを自社開発の自動搬送車(AGV)に搭載した「iAssist(アシスト)」を展示。人や障害物を避けながら工具の付いたツールホルダーを運搬し、工作機械のツールパレットや工具測定器に取り付ける。周囲の人や障害物をセンサーで感知し、走行する経路を自律的に再構築する。
担当者は「ワークの搬送は当然だが、工作機械や測定器まで工具やツールホルダーを運ぶのも単純作業で省人化すべき」とアピールする。
カップリングやセンサーなどを製造、販売するアサ電子工業(1C14)は、エアシリンダー用の磁気近接センサー「ACHシリーズ」を提案する。ACHシリーズは、同社の磁気検知のコア技術をエアシリンダー向けに応用したもので、0.1mm単位の高い精度でシリンダーを制御できるのが特徴。「FA装置メーカーに対し、MECTを通じて認知度を高めたい」と営業担当者は強調する。
ロボットシステムの製造、販売を手掛ける三和ロボティクス(1A24)は、小型マシニングセンタ用のロボットシステム「NEXSRT(ネクサート) A150」を展示した。ロボットやソフトウエアなど、自動化に必要な要素を一つのパッケージにまとめており、導入しやすいのが特徴だ。
自動化ニーズの高まりを追い風に、初出展ながら初日から多くの引き合いを獲得した。スマートファクトリー事業部の山岸英雄営業部長は「具体的な話も多かった」と手応えを語る。
伊藤精密製作所(1A45)は、加工した部品を傷つけずに搬送、ストックする自動化装置「ダコンアンシン」を出展する。
自社で部品の量産加工をしており、その自動化を図るために開発された。加工した部品を装置が受け取り、ゆっくりと衝撃を与えることなく籠の中にストックする。