今年最大級の工作機械見本市「メカトロテックジャパン(MECT)2021」の出展者の顔ぶれが出そろった。6月9日に発表された開催概要は、432社・団体、1822小間。新型コロナウイルスの感染予防への対策で、前回展よりも展示スペースは縮小したが、満小間となった。国内のFA業界では、久々にリアルで実施される展示会になる。
初公開製品も続々?
MECT2021は10月20日~23日に名古屋市国際展示場(ポートメッセなごや)で開かれる。主催するニュースダイジェスト社は6月9日、開催概要を発表した。
出展者数は432社・団体で、1822小間(※6月9日現在)の規模で開催する。昨年11月2日から出展者の募集を開始した。当初は受付期間を今年2月までとしていたが、申し込み小間数が会場の収容能力に達したため、12月14日に締め切った。
新型コロナウイルスの感染予防のために、会場の展示スペースを約1割削減した影響もあるが、申し込みの状況からも、各企業のMECTへ寄せる期待の高さがうかがえる。
今回のコロナ禍や、それに伴う東京五輪延期の影響で、昨年は日本国際工作機械見本市(JIMTOF)のリアル展示会が中止された。
MECT2021は、国内のFA関連の展示会で、久々の大規模なリアルの展示会になる。直近2年分の新製品や研究開発の成果が集まるため、国内の展示会では初公開の機械や製品の出展も、従来以上に多くなりそうだ。
現場の声を聞けるキカイ
MECTは13年展から毎回、会期4日間で9万人以上の来場者を動員してきた。21年展は新型コロナの感染対策などで、動員数などにも制約のある状況下だが、企業の抱える課題解決の手段や情報を直接やり取りできる貴重な機会になるだろう。
開催地の中部地方は、自動車産業などの製造業が盛んな地域で、大手企業だけでなく中小企業も集まる。会場には加工現場で働く作業者の姿が多く見られるのもMECTの特徴だ。
コロナ禍では加工現場でも新たなニーズが生じており、出展者は加工現場の作業者の声を直接聞きやすい。
今回展のテーマは「キカイを探そう」。その名の通り、最新の機械と新たな出会いの機会を探せる展示会になるはずだ。
MECT2021の公式メディア
ニュースダイジェスト社が発行する工作機械を中心にした設備財関連の専門誌。2021年で創刊58年目を迎えた。世界の業界情報や国内外の工作機械展レポート、最新の工業統計などを掲載する。資料価値も高く、業界から高い評価を得ており、20年からは電子版の発刊も始めた。「月刊生産財マーケティング」について、詳しくはこちらから
2018年4月にオープンしたFA業界の最新ニュースを海外に向けて発信する英文サイトで、日本企業の新製品の情報やニュース、展示会リポートなどを紹介している。「SEISANZAI Japan」はこちらから
生産現場のロボット化と自動化を支援するウェブマガジン。産業用ロボットや自動化機器に特化した記事を掲載する。産業用ロボット関連の新製品や新サービス、導入事例、先進企業の取り組み、統計データ、助成制度など、あらゆる情報を発信する。「robot digest」はこちらから