学生がセミナーに聞き入り、将来像描く

MECT2025の学生限定セミナー「工作機械トップセミナー」(主催=日本工作機械工業会)が 10月25日、26日にポートメッセなごやで開催された。
2日目の26日には、全国から集まった約220人の理工系の学生が今後のキャリアの参考になるセミナーを聴講した。松浦機械製作所の松浦勝俊社長ら3件の講演のほか、「工作機械エンジニアとしての現在と未来」と題した座談会もあり、学生は熱心に聞き入った。
公式メディア3媒体の記者が、
「MECT特派員」として会場から速報します。
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MECT2025の学生限定セミナー「工作機械トップセミナー」(主催=日本工作機械工業会)が 10月25日、26日にポートメッセなごやで開催された。
2日目の26日には、全国から集まった約220人の理工系の学生が今後のキャリアの参考になるセミナーを聴講した。松浦機械製作所の松浦勝俊社長ら3件の講演のほか、「工作機械エンジニアとしての現在と未来」と題した座談会もあり、学生は熱心に聞き入った。
MECT2025の学生限定セミナー「工作機械トップセミナー」(主催=日本工作機械工業会〈日工会〉)が 10月25日から開催されている。
初日はMECT2025の会場視察と懇親パーティーが開かれた。懇親パーティーには、全国から220人の学生や大学の教員、工作機械メーカーの人事担当者が参加した。会場にメーカーがブースを構え、学生向けに自社紹介をしている。日工会で人事委員会の委員長を務める中村留精密工業の深山泰輔取締役は冒頭に「日本の工作機械業界は魅力ある業界。ぜひ、多くのメーカーを知る機会にしてほしい」とあいさつした。

会期最終日の土曜日は、家族や子ども連れの来場者が多く見られた。親子3人で来場した名古屋市在住の男性は「自社で使うマシニングセンタや旋盤など工作機械の情報収集をするために来た。これから第1展示館に向かうところで、最新の機械を見るのが楽しみ。子どもはロボットに興味があるようだ」と話した。
会期3日目は、「先進工場」がテーマのセミナーを2本開催した。
1本目は日立製作所社会ビジネスユニットインフラ制御システム事業部の入江直彦シニアストラテジストが「社会インフラを支える日立製作所のDX事例と新たな取り組み」をテーマに講演。
2本目はHILLTOP(ヒルトップ)の山本勇輝社長が「製造DXを実現するHILLTOPが描く『ものづくりの未来』」をテーマに講演した。
いずれのセミナーも大勢の聴講者が詰めかけ、先進的なDX事例に耳を傾けた。

イスカルジャパン(2B14)は、昨年11月に発表した新製品「ロジクイック」シリーズを中心に、旋削・突っ切り、ミーリング、穴開けの各ジャンルの切削工具を出展した。注目製品の一つ「ロジック3カム」は3枚刃のヘッド交換式ドリル。ブースでは、イスカルのイスラエル本社から空輸した、ロジック3カムで穴開けをしたH形鋼が見られる。担当者は「詳しい人が見れば加工品質が一目で分かるようで、高く評価していただいている」と話す。
第3展示館の特設会場で実施する主催者企画展示ゾーン(コンセプトゾーン)では「医療を支える加工術」をテーマに高度な加工技術を紹介する。Cゾーンではメイラが工程設計の工夫や「オービット加工」といった新工法の活用など、さまざまな要素を盛り込んだ加工実演を披露する。
加工実演に興味を寄せたり、加工内容などを紹介するプレゼンテーションに耳を傾ける来場者が多く見られた。