テスト加工したブロックで一目瞭然/イスカルジャパン

イスカルジャパン(2B14)は、昨年11月に発表した新製品「ロジクイック」シリーズを中心に、旋削・突っ切り、ミーリング、穴開けの各ジャンルの切削工具を出展した。注目製品の一つ「ロジック3カム」は3枚刃のヘッド交換式ドリル。ブースでは、イスカルのイスラエル本社から空輸した、ロジック3カムで穴開けをしたH形鋼が見られる。担当者は「詳しい人が見れば加工品質が一目で分かるようで、高く評価していただいている」と話す。
公式メディア3媒体の記者が、
「MECT特派員」として会場から速報します。
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イスカルジャパン(2B14)は、昨年11月に発表した新製品「ロジクイック」シリーズを中心に、旋削・突っ切り、ミーリング、穴開けの各ジャンルの切削工具を出展した。注目製品の一つ「ロジック3カム」は3枚刃のヘッド交換式ドリル。ブースでは、イスカルのイスラエル本社から空輸した、ロジック3カムで穴開けをしたH形鋼が見られる。担当者は「詳しい人が見れば加工品質が一目で分かるようで、高く評価していただいている」と話す。
第3展示館の特設会場で実施する主催者企画展示ゾーン(コンセプトゾーン)では「医療を支える加工術」をテーマに高度な加工技術を紹介する。Cゾーンではメイラが工程設計の工夫や「オービット加工」といった新工法の活用など、さまざまな要素を盛り込んだ加工実演を披露する。
加工実演に興味を寄せたり、加工内容などを紹介するプレゼンテーションに耳を傾ける来場者が多く見られた。
第3展示館の特設会場で実施する主催者企画展示ゾーン(コンセプトゾーン)では「医療を支える加工術」をテーマに高度な加工技術を紹介する。生体模倣システムに必須の「マイクロ流路」が創薬や医療現場で注目される。Bゾーンでは狭山金型製作所がマイクロ流路を設けたサンプルワークを射出成形する。
工作機械に加えて協働ロボットを活用した加工実演を注視する来場者が多く見られた。
イワタツール(2D05)は、ブラザー工業の小型マシニングセンタ(MC)「SPEEDIO(スピーディオ)」シリーズの「U500Xd2」を使い、ヘリカル穴加工エンドミル「ドリルミル」などでの加工を実演する。ドリルミルは従来のエンドミルの3倍~7倍の速度でヘリカル穴加工ができる。乙瀬英治営業企画部長は「ドリル加工に近いスピードで高品質な加工を実現できる」と話す。
兼房(2B29)は、ファナックの小型切削加工機「ロボドリルD54CS」に、アルミ加工用のヘッド交換式多刃ダイヤフェースミル「Nova E’z Disc(ノバ・イージー・ディスク)」などを組み合わせた切削加工を実演する。ノバ・イージー・ディスクは独自のろう付け技術を使った多刃仕様のチップ配列で、高能率なフライス加工を実現する。服部和弘国内営業部長は「加工機を使った実演は今回が初めて。ぜひ一度見てもらえれば」と話す。

中部地方では自動車関連のお客さまが多いが、より幅広い来場者層にリーチするために、ラインアップの広さに重点を置いて展示した。受注は長らく低調だったが、今夏に底を打ち上昇に転じた感がある。MECT2025がお客さまの設備投資のきっかけになり、なお一層の市況回復につながることを期待している。
会期2日目は、「航空・宇宙」がテーマのセミナーを2本開催した。
1本目はボーイングリサーチアンドテクノロジージャパンのミチェル・オルソンリサーチ&ディベロップメントエンジニアリングマネージャーが「~安全性と効率性を革新する~ボーイング ジャパンのロボット活用と自動化の歩み」をテーマに講演。
2本目はインターステラテクノロジズの中山聡取締役VP of Launch Vehicleが「モノづくりの力で実現する、宇宙産業の変革」をテーマに講演した。
いずれのセミナーも大勢の聴講者が航空・宇宙業界の最新の取り組みに耳を傾けた。