ロボットを組み合わせた加工実演を披露/コンセプトゾーン Bゾーン

第3展示館の特設会場で実施する主催者企画展示ゾーン(コンセプトゾーン)では「医療を支える加工術」をテーマに高度な加工技術を紹介する。生体模倣システムに必須の「マイクロ流路」が創薬や医療現場で注目される。Bゾーンでは狭山金型製作所がマイクロ流路を設けたサンプルワークを射出成形する。

工作機械に加えて協働ロボットを活用した加工実演を注視する来場者が多く見られた。

ドリル加工に近いスピードで/イワタツール

イワタツール(2D05)は、ブラザー工業の小型マシニングセンタ(MC)「SPEEDIO(スピーディオ)」シリーズの「U500Xd2」を使い、ヘリカル穴加工エンドミル「ドリルミル」などでの加工を実演する。ドリルミルは従来のエンドミルの3倍~7倍の速度でヘリカル穴加工ができる。乙瀬英治営業企画部長は「ドリル加工に近いスピードで高品質な加工を実現できる」と話す。

高能率なフライス加工を実現/兼房

兼房(2B29)は、ファナックの小型切削加工機「ロボドリルD54CS」に、アルミ加工用のヘッド交換式多刃ダイヤフェースミル「Nova E’z Disc(ノバ・イージー・ディスク)」などを組み合わせた切削加工を実演する。ノバ・イージー・ディスクは独自のろう付け技術を使った多刃仕様のチップ配列で、高能率なフライス加工を実現する。服部和弘国内営業部長は「加工機を使った実演は今回が初めて。ぜひ一度見てもらえれば」と話す。

キッチンカー営業中!

第1展示館横のスペースと、第3展示館横の中庭にキッチンカーが出店しています。ハンバーガーやカレーなどバリエーションが豊富です。ぜひご賞味ください!

【出展者の声】製品ラインアップの広さをPR/大昭和精機 仲谷開人社長

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中部地方では自動車関連のお客さまが多いが、より幅広い来場者層にリーチするために、ラインアップの広さに重点を置いて展示した。受注は長らく低調だったが、今夏に底を打ち上昇に転じた感がある。MECT2025がお客さまの設備投資のきっかけになり、なお一層の市況回復につながることを期待している。

「ものづくり系ポッドキャストの日 in MECT」本日開催

本日16時からコンベンションセンターホールAで、「ものづくり系ポッドキャストの日 in MECT」が開催されます。ものづくりの魅力を発信しているポッドキャスター(音声配信者)たちが一堂に会し、自由に語り合うイベントです。席数に限りはありますが、当日参加も可能です。

2日目は「航空・宇宙」テーマのセミナーを開催

会期2日目は、「航空・宇宙」がテーマのセミナーを2本開催した。

1本目はボーイングリサーチアンドテクノロジージャパンのミチェル・オルソンリサーチ&ディベロップメントエンジニアリングマネージャーが「~安全性と効率性を革新する~ボーイング ジャパンのロボット活用と自動化の歩み」をテーマに講演。

2本目はインターステラテクノロジズの中山聡取締役VP of Launch Vehicleが「モノづくりの力で実現する、宇宙産業の変革」をテーマに講演した。

いずれのセミナーも大勢の聴講者が航空・宇宙業界の最新の取り組みに耳を傾けた。

ミニチュア医療器具を触って体感/コンセプトゾーン Aゾーン

第3展示館の特設会場で実施する主催者企画展示ゾーン(コンセプトゾーン)では「医療を支える加工術」をテーマに高度な加工技術を紹介する。Aゾーンでは、キャステムが医療器具である鉗子(かんし)のミニチュアを披露し、実際に手に取る来場者が多く見られた。

ミニチュア鉗子の展示の他、ミニチュア鉗子の構成部品の中で最も微細な形状の部品を作る金型の加工を披露し、技術力をPRする。

【出展者の声】生の声を製品に生かす/トーヨーエイテック 岡野寛範社長

キーワードは自動化だが、ただ設備の自動化を勧めるだけでなく、顧客が何に困っているかを把握して適切な提案をすることが今後はより重要になる。MECT2025では熟練技能者の減少に対する提案として、横形複合研削盤「THG-35C-4S」を展示する。高度な技能が必要なワークの芯出しを自動でできる機能があり、作業の標準化に寄与する。

MECTは工作機械ユーザーの生の声を聴ける良い機会。いただいた声を製品に反映し、ブラッシュアップしたい。