ミニチュア医療器具を触って体感/コンセプトゾーン Aゾーン

第3展示館の特設会場で実施する主催者企画展示ゾーン(コンセプトゾーン)では「医療を支える加工術」をテーマに高度な加工技術を紹介する。Aゾーンでは、キャステムが医療器具である鉗子(かんし)のミニチュアを披露し、実際に手に取る来場者が多く見られた。

ミニチュア鉗子の展示の他、ミニチュア鉗子の構成部品の中で最も微細な形状の部品を作る金型の加工を披露し、技術力をPRする。

【出展者の声】生の声を製品に生かす/トーヨーエイテック 岡野寛範社長

キーワードは自動化だが、ただ設備の自動化を勧めるだけでなく、顧客が何に困っているかを把握して適切な提案をすることが今後はより重要になる。MECT2025では熟練技能者の減少に対する提案として、横形複合研削盤「THG-35C-4S」を展示する。高度な技能が必要なワークの芯出しを自動でできる機能があり、作業の標準化に寄与する。

MECTは工作機械ユーザーの生の声を聴ける良い機会。いただいた声を製品に反映し、ブラッシュアップしたい。

高い加工技術を間近で見られる/コンセプトゾーン

第3展示館の特設会場で実施する主催者企画展示ゾーン(コンセプトゾーン)では、「医療を支える加工術」をテーマに、医療分野に関する高い加工技術を紹介している。

コンセプトゾーンでは、それぞれの技術を生かしたサンプルワークを展示する他、ゾーン内に持ち込まれた工作機械で実際にワークを加工する様子を間近で見られる。医療を支える加工技術を会場で発見しよう。

会期初日は「自動車」テーマのセミナーを開催

会期初日は、「自動車」をテーマにしたセミナーを2本開催した。

1本目はトヨタ自動車の三好工場と明知工場の工場長で、社会人ラグビーチームのトヨタヴェルブリッツのシニアアドバイザーも務める高橋一彰工場長が「現場変革を支える人財育成 ~ラグビーとの共通点~」をテーマに講演。

2本目はマツダの技術本部の藤崎周二本部長が「e-SKYACTIV(スカイアクティブ) R-EVのお客様価値を実現する生産技術」をテーマに講演した。

いずれのセミナーも大勢の聴講者が会場に詰めかけ、自動車業界の最新動向に耳を傾けた。

“激アツ!!!!”な4日間の幕開け

メカトロテックジャパン(MECT)2025が本日、ついに幕を開けた。

開会式では経済産業省製造産業局産業機械課の須賀千鶴課長や、日本工作機械工業会(日工会)会長の坂元繁友芝浦機械社長、牧野フライス製作所(1E37)の宮崎正太郎社長がMECTへの期待を語った。

主催者を代表したあいさつではニュースダイジェスト社の八角秀社長が「MECT2025が苦しい状況が変わる転換点となり得る起爆剤になることを願う」と語った。