コスパに優れる新製品を展示/スター精密

スター精密(1D22)はスイス型CNC自動旋盤の新製品「SP-32」を展示する。従来機「SP-20」の高い機能性を引き継ぎつつ、対応するワークの直径を最大32mmに拡張した。
「会期初日から多くの来場者がブースを訪れており手応えを感じている。SP-32はコストパフォーマンスの高さで来場者から好評を得ている」と増田文雄上席執行役員は語る。
公式メディア3媒体の記者が、
「MECT特派員」として会場から速報します。
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スター精密(1D22)はスイス型CNC自動旋盤の新製品「SP-32」を展示する。従来機「SP-20」の高い機能性を引き継ぎつつ、対応するワークの直径を最大32mmに拡張した。
「会期初日から多くの来場者がブースを訪れており手応えを感じている。SP-32はコストパフォーマンスの高さで来場者から好評を得ている」と増田文雄上席執行役員は語る。

THK(3F01)は直動ガイド「超低ウェービングボールリテーナ入りLMガイド」を展示する。8条列の転動溝と小径ボールの採用によりウェービングと呼ばれる微細な振動を抑制し、工作機械のしゅう動面に最適。その他、次世代の搬送機器として注目のリニア搬送システムなども展示している。

三菱マテリアル(2B25)はヘッド交換式超硬ドリル「DXAS」を出展する。独自の機構「パーフェクトセンタリング」を採用しており、ヘッドとボディーを締結する際の中心軸のずれを防ぐ。締結には2本のねじを使い、強固に固定して加工精度を保証する。「発売前の市場テストでユーザーからの評価が非常に高く、自信のある製品」と営業本部国内営業部東海ブロックの金坂義幸主任は語る。また新製品の汎用超硬ソリッドドリル「DVAS」も展示する。

突発的な刃先の欠損の原因が分からない――。そんな時に役立つのが、京セラ(2A27)の新製品「VIMOA(ヴィモア)」だ。工作機械の加工室内にマグネットで取り付けるだけ。毎秒2万回以上振動をセンシングし、データは無線LANでパソコンへ。ベテラン技能者にも感知しにくいような一瞬の振動も見逃さないため、以上の原因を特定する手助けになる。

日進工具(2A26)はメートルねじ加工専用工具「無限コーティング Mスレッドミル MMTM」(めねじ用)を展示する。対応する規格を拡大し、微細・精密なねじ切り加工を訴求する。金型鋼をはじめ、チタン合金など耐熱合金の部品加工向けにもアピールする。「中部には航空宇宙や防衛関連のユーザーも多く、今回展では地域性も重視している」と後藤弘治社長は話す。微細な刃物形状やワークの実物を自分の目で確かめてみては。

日本精工(3C10)は「Z-θ(シータ)アクチュエータ」を参考出展する。昇降・回転機構やブレーキなどを同軸上に配置することで、大幅なコンパクト化を実現するユニット製品。組み込む装置などの仕様に合わせて供給する特殊対応が基本だ。電子部品など軽量なワークの自動搬送ラインをはじめ、装置の小型化に貢献する。「スカラロボットなどよりもコンパクトな装置にできる」と担当者は自信を見せる。会場で実際に動きを確かめよう。

アマダ(1F04)は「自動化との出会いが、モノづくりの未来を変える」を掲げ、自動化ソリューションを複数展示する。レーザ加工機に取り付ける「CREST(クレスト)3015」は板金材料の保管スペースを加工機の上に設けた省スペースな自動化機器で、「自社展以外に出すのはこれが初」(展示会担当者)。その他、ベンディングマシンを自動化するための協働ロボットシステムなども提案する。

三菱電機(1A04)は新たにワイヤ放電加工機「MGシリーズ」を開発し、ブースにスタンダードモデルと高精度モデルの2機種を並べる。同社独自の人工知能(AI)技術「Maisart(マイサート)」を搭載しており、ノズルとワークとの距離の変化に応じて加工条件を補正する機能、自動結線機能などを備える。高橋宣之放電システム部長は「誰でも簡単に扱え、止まらずに加工し続けられる上、省エネにもこだわって開発した」と語る。

ダイジェット工業(2D13)は今年度から来年度にかけて発売する5つの新製品のうち、第1弾となる「PNS-Reborn(リボーン)」を展示している。角度の異なる2段階の切れ刃が特徴。7月に発売してから予想を上回る売れ行きで、増産に次ぐ増産に取り組んでいる。今後発売予定の4製品も参考出品しており、見ごたえ十分だ。同社マスコットキャラクターの「ダイキチくん」も、ブースのそこかしこでPRに努めている。

ファナック(1B25)は小型切削加工機の新機種「ロボドリルDCシリーズ」を展示する。TiBシリーズ以来25年ぶりにフルモデルチェンジした機種で、鋳物など一から設計を見直した。サイクルタイムを短縮して生産性を高めた他、熱変位の低減や切りくず排出性の向上も実現した。