超精密MCで5軸加工/芝浦機械

芝浦機械(1A01)は超精密マシニングセンタ(MC)の新製品「UVM-450D(5AH)」を披露する。超精密MC用に開発した位置決め精度の高いロータリーテーブルを搭載し、高精度の5軸加工を実現した。「加工面品位が高く、超硬製金型を直(じか)彫りすると後工程を短縮できる。また形彫り放電加工機と比べ、金型の長寿命化にもつながる」と稲津正人執行役員は語る。他にはロータリーテーブルを搭載して5軸加工を可能にした横中ぐり盤「BTD-200QS」も展示する。
公式メディア3媒体の記者が、
「MECT特派員」として会場から速報します。
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芝浦機械(1A01)は超精密マシニングセンタ(MC)の新製品「UVM-450D(5AH)」を披露する。超精密MC用に開発した位置決め精度の高いロータリーテーブルを搭載し、高精度の5軸加工を実現した。「加工面品位が高く、超硬製金型を直(じか)彫りすると後工程を短縮できる。また形彫り放電加工機と比べ、金型の長寿命化にもつながる」と稲津正人執行役員は語る。他にはロータリーテーブルを搭載して5軸加工を可能にした横中ぐり盤「BTD-200QS」も展示する。

スター精密(1D22)はスイス型CNC自動旋盤の新製品「SP-32」を展示する。従来機「SP-20」譲りの高い機能性を引き継ぎつつ、対応するワークの直径を最大32mmに拡張した。
「会期初日から多くの来場者がブースを訪れており手応えを感じている。SP-32はコストパフォーマンスの高さで来場者から好評を得ている」と増田文雄上席執行役員は語る。

村田機械(1E38)は正面型CNC平行2軸ターニングセンタ「MD120Ⅱ」と、複数種類のハンド交換が自在にできる「ピックアップローダ」を組み合わせた自動化システムを展示している。同社は量産ラインの構築を得意とするが、近年は変種変量生産の自動化提案にも力を入れており、今回展の展示もその一環だ。「わが社が変種変量生産向けにも自動化ソリューションを提案していることを来場者に広く認知してもらいたい」と営業担当者は意気込む。
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FUJI(1C33)はワークストッカーや搬送装置、計測機器などの多彩な周辺機器をラインアップし、それらを組み込んだ生産ラインを提案する。ブースではデフケースの生産ラインを想定し、旋削加工と穴開け加工の工程間の自動化を紹介した。
豊田事業所マシンツール事業本部営業部営業技術課の宮澤吉則課長は「わが社ではワークに合わせてチャックも自社で設計する。お客さまがすぐ使える状態で生産ラインを提供できるのが強み」と話す。
愛知産業(1E20)のブースでは、ドイツのハームレ製5軸マシニングセンタ(MC)「C400」とパレット搬送の自動化システム「HS flex(フレックス)」の実機を見られる。C400はベースに人造石を採用しており、剛性や振動減衰性に優れ、温度変化に強い。HSフレックスは3種類のサイズのパレットを搬送できるため、ワークサイズに最適なパレットを使える。「実機の動きに加え、制御ソフトウエアの操作性の高さも体験してほしい」と担当者は話す。
シチズンマシナリー(1B39)は、主軸台固定形NC自動旋盤「BNJ51SY」で樹脂材の加工実演を披露する。独自のLFV(低周波振動切削)技術で、樹脂材のつながりやすい切りくずも細かく分断できる。微量なオイルミストを噴射しながら加工することで、切削油の消費量を減らすとともに、加工後のワーク洗浄の手間も軽減する。「タレットの剛性やベッドの熱変位耐性など、機械性能が向上した点も紹介したい」と担当者は言う。

三菱電機(1A04)は新たにワイヤ放電加工機「MGシリーズ」を開発し、ブースにスタンダードモデルと高精度モデルの2機種を並べる。同社独自の人工知能(AI)技術「Maisart(マイサート)」を搭載しており、ノズルとワークとの距離の変化に応じて加工条件を補正する機能、自動結線機能などを備える。高橋宣之放電システム部長は「誰でも簡単に扱え、止まらずに加工し続けられる上、省エネにもこだわって開発した」と語る。

ナガセインテグレックス(1C30)は、砥石(といし)カバー上に砥面観察システム「GRIDE EYE(グライドアイ)」を設置した超精密ロータリーマルチ研削盤「RG-700」を用い、業界で初めて(同社調べ)研削加工中の砥石表面をリアルタイムで観察するデモを披露した。広報担当者は「わが社が培ってきた自動化や非熟練化などの成果をようやくお客さまにお見せできる段階まできた」と胸を張る。

ファナック(1B25)は小型切削加工機の新機種「ロボドリルDCシリーズ」を展示する。TiBシリーズ以来25年ぶりにフルモデルチェンジした機種で、鋳物など一から設計を見直した。サイクルタイムを短縮して生産性を高めた他、熱変位の低減や切りくず排出性の向上も実現した。
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ブラザー工業(1F02)は小型工作機械「SPEEDIO(スピーディオ)シリーズ」の展示に加え、補助金を活用した設備投資についても提案した。「中小企業省力化投資補助金(カタログ注文型)」を使えば製品本体価格と導入経費の約2分の1が補助対象額となる。
マシナリー事業産業機器営業部国内営業グループの石黒秀幸グループマネージャーは「一番の特徴は4軸・5軸マシニングセンタや複合加工機、バリ取り装置など8機種が補助金の対象になるラインアップの豊富さ。補助対象額も、スピーディオの価格帯ならフィットしやすい」と説明する。