ロボドリルを25年ぶりのフルモデルチェンジ/ファナック

ファナック(1B25)は小型切削加工機の新機種「ロボドリルDCシリーズ」を展示する。TiBシリーズ以来25年ぶりにフルモデルチェンジした機種で、鋳物など一から設計を見直した。サイクルタイムを短縮して生産性を高めた他、熱変位の低減や切りくず排出性の向上も実現した。

補助金との相性の良さアピール/ブラザー工業

ブラザー工業(1F02)は小型工作機械「SPEEDIO(スピーディオ)シリーズ」の展示に加え、補助金を活用した設備投資についても提案した。「中小企業省力化投資補助金(カタログ注文型)」を使えば製品本体価格と導入経費の約2分の1が補助対象額となる。

マシナリー事業産業機器営業部国内営業グループの石黒秀幸グループマネージャーは「一番の特徴は4軸・5軸マシニングセンタや複合加工機、バリ取り装置など8機種が補助金の対象になるラインアップの豊富さ。補助対象額も、スピーディオの価格帯ならフィットしやすい」と説明する。

加工能力を高めた新機種を発表/ヤマザキマザック

ヤマザキマザック(1B40)は新発売の複合加工機「INTEGREX(インテグレックス) i-250 NEO(ネオ)」を出展した。ミーリング主軸の見直しで高剛性化を図り、加工能力を高めた。また、旋削・ミーリング主軸ともに冷却機能を高めたり、各駆動軸のボールねじに温度センサーを搭載したりして、熱変位の影響を抑制できる点をアピールした。

人事・総務部広報課の横山昌典課長は「新機種はボタンの操作のみで工具を簡単に脱着できる。これで、段取り替え時のオペレーターの負担を軽減し、加工時間の確保にもつながる」と語る。

誰もが簡単に使える自動化システムを提案/DMG森精機

DMG森精機(1D26)はターニングセンタ「NLX 2500 2nd Generation(ジェネレーション)」と協働ロボットを組み合わせ、誰もが簡単に使える自動化システムを提案した。ロボットのプログラミングや稼働スケジュールを独自開発のソフトウエア上で完結できるため、セットアップがスムーズに完了する。

橋本聡執行役員は「協働ロボットのティーチングなども簡単で、柔軟に使える。前回展と比べて“省人化”や“自動化”を前提にお客さまとの商談が進むようになった」と話す。

最小スペースで多彩な自動化を/オークマ

オークマ(1F03)は、製造業の人手不足に対し、自動化や省人化、工程集約による生産性向上のソリューションを提案。自動化ソリューションでは、機上ローダーとストッカーを組み合わせた小型の横形マシニングセンタ(MC)「MS-320H」を展示する。MS-320Hは従来機と比べて設置面積を56%削減し、機械1台の加工セルから複数台の量産ラインまでの多彩な自動化を実現する。MR部の多田博次長は「長時間の安定稼働を最小スペースで可能にする」と語る。

最新の複合加工機を展示/ニデックマシンツール

ニデックマシンツール(1F01)は今年6月に発売した複合加工機「マルチタスクギヤセンタMGC300」を展示する。立形マシニングセンタ(MC)をベースにした機種で、ホブ加工やスカイビング加工などの機能を追加した。

「さまざまな工程を1台に集約できるのが強み」と営業業務統括部販売促進グループの福田彩主任は言う。

生産性が10倍に/スギノマシン

スギノマシン(1C26)は、次世代マシニングシステム「X10」を展示している。「爆速切削」と呼ばれる高速加工技術を搭載した5軸マシニングセンタ「SC-V40a」をベースマシンとしたシステムで、生産性を従来比で10倍(同社推定値)に高められるのが特徴だ。一品物の生産や多品種少量生産に力を発揮する。杉野岳社長は「わが社のさまざまなコア技術を総合的に組み合わせた」と語る。

ガチャで機械ミニチュア/シギヤ精機製作所

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シギヤ精機製作所(1B31)では、カプセルトイ(ガチャガチャ)のノベルティーがもらえる。中身は主軸台や心押台などのミニチュア模型など。手のひらサイズで再現したミニチュアは、デスクに飾っておきたくなる出来栄えだ。会場を巡る際の楽しみの一つとして、ぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。

ワーク形状に合った最適解を/牧野フライス製作所

牧野フライス製作所(1E37)は新製品の立形マシニングセンタ(MC)「V300」と5軸横形MC「a500iR」、細穴放電加工機「EDBV3」を出展する。

a500iRは、半導体製造装置関連や航空宇宙、エネルギー関連などの部品加工に向く。営業本部国内営業部の田伏大祐中部・西日本統括次長は「同じサイズ感のワークでもニーズに応じた機種を複数ラインアップする。来場者のニーズに合わせて最適な機種を提案できる」と話す。

新ワイヤ放電加工機を披露/西部電機

西部電機(1D17)は今年7月に発表したワイヤ放電加工機「M35LP」の実機をMECT2025で披露した。同製品の展示会での出品は今回が初めて。

MECT2025では自動車のモーターコアやバッテリーの金型向けに同製品を提案する。「モーターは駆動部だけでなくドアやサイドミラーなどさまざまな箇所で使われるため、需要は大きい」と精密機械事業部の光安隆副事業部長は言う。