通信だけでなく給電も無線化/SMC

SMC (3F03)は「省力化のアップデート提案」をテーマに、これまでよりさらに一歩進んだ省力化を提案する。その一つが今年発売した「無線オートスイッチ」だ。オートスイッチはシリンダーのロッド位置を検出するセンサーで、有線方式が一般的だが、同製品は給電も通信も無線化した。配線のためのスペースや手間が不要で断線やケーブル劣化による故障リスクをなくせる。

ヒューマノイドに黒山の人だかり/中央工機

中央工機(3C06)は中国Unitree(ユニツリー)製のヒューマノイド(ヒト型ロボット)や四足歩行ロボットを展示し、大きな注目を集めている。ヒューマノイドが二足歩行し、来場者にペットボトルのお茶を手渡すデモを披露する。その動きが見たい方はぜひ3号館の同社ブースへ。

変種変量生産向けの自動化提案/村田機械

村田機械(1E38)は正面型CNC平行2軸ターニングセンタ「MD120Ⅱ」と、複数種類のハンド交換が自在にできる「ピックアップローダ」を組み合わせた自動化システムを展示している。同社は量産ラインの構築を得意とするが、近年は変種変量生産の自動化提案にも力を入れており、今回展の展示もその一環だ。「わが社が変種変量生産向けにも自動化ソリューションを提案していることを来場者に広く認知してもらいたい」と営業担当者は意気込む。

“からくり”で強みをアピール/イレイズグループ

イレイズグループ(1S01)は金属や樹脂の加工から機械設計、電気設計、ロボットのシステムインテグレーションを一貫して手掛けるのを強みに、“からくり”の展示で自社の技術力をアピールした。からくりは1軸の動力のみで全ての機構が連動して動く。

江原祥太社長は「わが社の強みをからくりと協働ロボットのデモで表現した。ロボットシステムは3Dカメラやトルクセンサーを活用し、人間の手作業のように繊細な歯車のはめ合いができる」と説明する。

強みの自動化ラインを提案/FUJI

FUJI(1C33)はワークストッカーや搬送装置、計測機器などの多彩な周辺機器をラインアップし、それらを組み込んだ生産ラインを提案する。ブースではデフケースの生産ラインを想定し、旋削加工と穴開け加工の工程間の自動化を紹介した。

豊田事業所マシンツール事業本部営業部営業技術課の宮澤吉則課長は「わが社ではワークに合わせてチャックも自社で設計する。お客さまがすぐ使える状態で生産ラインを提供できるのが強み」と話す。

実機の動きや制御ソフトの操作性をアピール/愛知産業

愛知産業(1E20)のブースでは、ドイツのハームレ製5軸マシニングセンタ(MC)「C400」とパレット搬送の自動化システム「HS flex(フレックス)」の実機を見られる。C400はベースに人造石を採用しており、剛性や振動減衰性に優れ、温度変化に強い。HSフレックスは3種類のサイズのパレットを搬送できるため、ワークサイズに最適なパレットを使える。「実機の動きに加え、制御ソフトウエアの操作性の高さも体験してほしい」と担当者は話す。

加工機の上部空間を有効活用し、省スペースな自動化を/アマダ

アマダ(1F04)は「自動化との出会いが、モノづくりの未来を変える」を掲げ、自動化ソリューションを複数展示する。レーザ加工機に取り付ける「CREST(クレスト)3015」は板金材料の保管スペースを加工機の上に設けた省スペースな自動化機器で、「自社展以外に出すのはこれが初」(展示会担当者)。その他、ベンディングマシンを自動化するための協働ロボットシステムなども提案する。

可搬が25kgに向上、電極製作から放電加工まで一気通貫/ソディック

ソディック(1D25)は形彫り放電加工用のワークと電極をストックできるロボットシステム「SZ25」を会場で初披露している。放電加工機と電極加工用マシニングの間に置けば、電極の製作から放電加工までを一気通貫で自動化できる。「ロボットの最大可搬質量を従来の12kgから25kgに高めており、より重いワークやジグにも対応しやすくなった」と技術説明員は語る。

誰もが簡単に使える自動化システムを提案/DMG森精機

DMG森精機(1D26)はターニングセンタ「NLX 2500 2nd Generation(ジェネレーション)」と協働ロボットを組み合わせ、誰もが簡単に使える自動化システムを提案した。ロボットのプログラミングや稼働スケジュールを独自開発のソフトウエア上で完結できるため、セットアップがスムーズに完了する。

橋本聡執行役員は「協働ロボットのティーチングなども簡単で、柔軟に使える。前回展と比べて“省人化”や“自動化”を前提にお客さまとの商談が進むようになった」と話す。