ミネラルキャスティングをアピール/RAMPF Group Japan

RAMPF Group Japan(ランプ・グループ・ジャパン、3E44)は、工作機械の構造体などに使うミネラルキャスティング製品をアピールする。きさげの代わりに加工レスで高い精度の摺動(しゅうどう)面を実現する「転写」などの後加工を委託する関ケ原製作所と共同で出展。高精度な転写を実感できるサンプル、ミネラルキャスティングと天然石材の違いや共通点を示すサンプル、各種素材を組み合わせた「近未来精密ステージ」などが見られる。

前後の刃物台を独立制御し、高生産性を実現/ツガミ

ツガミ(1A02)は独立対向くし歯型NC自動旋盤「BW389ZJ」を、中部地区の展示会で初出展する。加工対象のワークは直径38mmまで。正面主軸では前後の刃物台を独立して制御できるため、加工効率に優れる。さらに背面主軸に対してY軸付きの刃物台を備えており、多彩な複合加工ができる。担当者は「建設機械用の部品や、油圧機器のスプールなどを加工するユーザーへ提案したい」と語る。

研削の自動化で労働力不足を解決/ジェイテクト

ジェイテクト(1C32)は、労働力不足や熟練技能の継承といった課題に対し、さまざまなソリューションを提案する。労働力不足の解決に向けては、CNC円筒研削盤「G1P25G」と松本機械工業(3E28)のロボットシステム「Smart Terrace(スマートテラス)」を提案。ワークの着脱やケレ交換などを自動化でき、夜間や週末の無人運転を可能にし、生産性向上に貢献する。説明員は「高精度かつ安定した品質での研削の自動化を実現する」と話す。

超精密MCで5軸加工/芝浦機械

芝浦機械(1A01)は超精密マシニングセンタ(MC)の新製品「UVM-450D(5AH)」を披露する。超精密MC用に開発した位置決め精度の高いロータリーテーブルを搭載し、高精度の5軸加工を実現した。「加工面品位が高く、超硬製金型を直(じか)彫りすると後工程を短縮できる。また形彫り放電加工機と比べ、金型の長寿命化にもつながる」と稲津正人執行役員は語る。他にはロータリーテーブルを搭載して5軸加工を可能にした横中ぐり盤「BTD-200QS」も展示する。

コスパに優れる新製品を展示/スター精密

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スター精密(1D22)はスイス型CNC自動旋盤の新製品「SP-32」を展示する。従来機「SP-20」の高い機能性を引き継ぎつつ、対応するワークの直径を最大32mmに拡張した。

「会期初日から多くの来場者がブースを訪れており手応えを感じている。SP-32はコストパフォーマンスの高さで来場者から好評を得ている」と増田文雄上席執行役員は語る。

変種変量生産向けの自動化提案/村田機械

村田機械(1E38)は正面型CNC平行2軸ターニングセンタ「MD120Ⅱ」と、複数種類のハンド交換が自在にできる「ピックアップローダ」を組み合わせた自動化システムを展示している。同社は量産ラインの構築を得意とするが、近年は変種変量生産の自動化提案にも力を入れており、今回展の展示もその一環だ。「わが社が変種変量生産向けにも自動化ソリューションを提案していることを来場者に広く認知してもらいたい」と営業担当者は意気込む。

強みの自動化ラインを提案/FUJI

FUJI(1C33)はワークストッカーや搬送装置、計測機器などの多彩な周辺機器をラインアップし、それらを組み込んだ生産ラインを提案する。ブースではデフケースの生産ラインを想定し、旋削加工と穴開け加工の工程間の自動化を紹介した。

豊田事業所マシンツール事業本部営業部営業技術課の宮澤吉則課長は「わが社ではワークに合わせてチャックも自社で設計する。お客さまがすぐ使える状態で生産ラインを提供できるのが強み」と話す。

実機の動きや制御ソフトの操作性をアピール/愛知産業

愛知産業(1E20)のブースでは、ドイツのハームレ製5軸マシニングセンタ(MC)「C400」とパレット搬送の自動化システム「HS flex(フレックス)」の実機を見られる。C400はベースに人造石を採用しており、剛性や振動減衰性に優れ、温度変化に強い。HSフレックスは3種類のサイズのパレットを搬送できるため、ワークサイズに最適なパレットを使える。「実機の動きに加え、制御ソフトウエアの操作性の高さも体験してほしい」と担当者は話す。

樹脂材の加工実演を披露/シチズンマシナリー

シチズンマシナリー(1B39)は、主軸台固定形NC自動旋盤「BNJ51SY」で樹脂材の加工実演を披露する。独自のLFV(低周波振動切削)技術で、樹脂材のつながりやすい切りくずも細かく分断できる。微量なオイルミストを噴射しながら加工することで、切削油の消費量を減らすとともに、加工後のワーク洗浄の手間も軽減する。「タレットの剛性やベッドの熱変位耐性など、機械性能が向上した点も紹介したい」と担当者は言う。

誰でも簡単に扱えるワイヤ放電加工機/三菱電機

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三菱電機(1A04)は新たにワイヤ放電加工機「MGシリーズ」を開発し、ブースにスタンダードモデルと高精度モデルの2機種を並べる。同社独自の人工知能(AI)技術「Maisart(マイサート)」を搭載しており、ノズルとワークとの距離の変化に応じて加工条件を補正する機能、自動結線機能などを備える。高橋宣之放電システム部長は「誰でも簡単に扱え、止まらずに加工し続けられる上、省エネにもこだわって開発した」と語る。