超低ウェービングで工作機械のしゅう動面に最適/THK

THK(3F01)は直動ガイド「超低ウェービングボールリテーナ入りLMガイド」を展示する。8条列の転動溝と小径ボールの採用によりウェービングと呼ばれる微細な振動を抑制し、工作機械のしゅう動面に最適。その他、次世代の搬送機器として注目のリニア搬送システムなども展示している。

自動化装置などの小型化に貢献/日本精工

日本精工(3C10)は「Z-θ(シータ)アクチュエータ」を参考出展する。昇降・回転機構やブレーキなどを同軸上に配置することで、大幅なコンパクト化を実現するユニット製品。組み込む装置などの仕様に合わせて供給する特殊対応が基本だ。電子部品など軽量なワークの自動搬送ラインをはじめ、装置の小型化に貢献する。「スカラロボットなどよりもコンパクトな装置にできる」と担当者は自信を見せる。会場で実際に動きを確かめよう。

ロングセラー製品をPR/カブト工業

カブト工業(3E40)はロングセラーの回転センター「カブトセンターシリーズ」を展示する。先端のワーク保持部を交換できるのが大きな特徴だ。会場ではワーク保持のデモが見られる。顧客の要望に合わせて作った特注品も展示し、対応力の高さをアピールする。

「普段引き合いが少ない研削盤ユーザーとの商談が非常に多い。想定外の出会いがあるのが展示会の良いところ」と片原勇社長は話す。

ツールホルダーでワークを自動交換/ユキワ精工

ユキワ精工(2C25)は「ワークハンドリングホルダ」で、部品加工現場の自動化を提案する。ツールホルダーをワークの搬送用途としてデザイン。工作機械内にワークストッカーを設置し、ワークの供給・排出を自動化できる。前回のMECTでは主軸テーパーBT30番タイプを披露したが、今回展ではその後発売した同40番タイプをアピールする。「ロボットなどよりも安価で効果的な自動化を提案する」と担当者は話す。

耐久性が大幅に向上/テラル

テラル(3C29)は、従来製品の良さを継承しつつ性能を向上したクーラントポンプ「LBMシリーズ」を出展する。溶接箇所を増やすなどして耐久性を上げ、1時間当たりの許容起動回数を従来の2倍の120回とした。その上でノンシール構造は変えず、メンテナンス性の高さは維持した。

また暑熱対策の提案として、送風機などの製品に加え、工場内環境の分析や空気の流れの設計、施工まで手掛けた事例を紹介する。

総合メーカーとして幅広い展示/大昭和精機

大昭和精機(2C24)は、ツーリングや工具、ツールプリセッター、ソフトウエア、工具収納棚などの周辺機器に至るまで幅広く展示する。

注目製品の一つが、防振構造を内蔵したボーリング加工用ツーリング「スマートダンパー」だ。従来手薄だった大径サイズを追加した。「製品の耐久性や長寿命はもちろんだが、加工時間を短縮することによるメリットを訴求したい」と技術本部の川村真巳取締役は力を込める。