ジグで測定機のダウンタイムを削減/ナベヤ

ナベヤ(3E12)は測定機用ジグの段取り替えを効率化するシステムを提案する。同システムはベースプレートとその上に載せる交換可能なプレートから成る。交換プレートには5つのバイスを取り付けてあり、機外でワークをバイスに固定しておくと、段取り替えの効率化につながる。交換プレートは工具などを使わず簡単に着脱できる。「全数検査や、物量の多い抜き取り検査をする現場へ特に提案したい」と営業企画課の杉山航太主任は言う。
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ナベヤ(3E12)は測定機用ジグの段取り替えを効率化するシステムを提案する。同システムはベースプレートとその上に載せる交換可能なプレートから成る。交換プレートには5つのバイスを取り付けてあり、機外でワークをバイスに固定しておくと、段取り替えの効率化につながる。交換プレートは工具などを使わず簡単に着脱できる。「全数検査や、物量の多い抜き取り検査をする現場へ特に提案したい」と営業企画課の杉山航太主任は言う。

シマダマシンツール(1C29)は「ローディングによるロスタイム“ゼロ”」を提案する。4主軸2刃物台の旋盤「HS4200」では、2つの主軸で2製品を同時加工し、その間にロボットで残りの2主軸へのワーク脱着やワーク反転を行う。「加工条件やローディング速度を変えなくても、頑張らずにサイクルタイム短縮ができる機械」と担当者は話す。

ホーコス(1E31)はベッドレスマシニングセンタ「NX60-1510B」を出展している。大型ワークの軽切削加工向けに主軸テーパーBT30番相当の主軸を搭載し、ベッドレスで小型ながら加工スペースが広いのが特徴だ。
工機営業部の堀切直希主任は「わが社の強みは切削油をミスト状に噴射しながら加工する技術。可能な限り切削油の使用量を減らすことで、洗浄などの後工程にかかる時間の低減や作業環境の向上につながる」と説明する。
ダイナミックツール(3E16)はカナダのPlanar Motor(プラナーモーター)のリニア搬送システムを展示している。ブースでは可動子の「XBot(ボット)」8台を使ったデモを実施し、高速かつ複雑な動きに来場者の注目が集まった。
担当者は「専用のコントローラーでXBotを1台ずつ制御しているため、絶対にぶつからない。コイルを内蔵したプレート『Flyway(フライウェイ)』を用途に合わせて柔軟に拡張できるのもポイント」と説明する。

中小・スタートアップゾーンに出展する田口鉄工所(1S08)は「協働ロボットパッケージシステム」を提案する。カメラを標準搭載する台湾テックマンロボットの協働ロボットに架台と棚式ワークストッカーを組み合わせたシステムで、「ロボットの専門知識は不要ですぐに導入でき、中小企業の自動化の最初の一歩に最適」と担当者は話す。

ブレス(3A01)は、ドイツに本社を構える「LOEWER(ルーベル)」のバリ取り機「ルーベル・ディスクマスター」などを展示する。同機は従来のバリ取り機では対応が難しかったレーザー加工やガス溶断などで発生する溶接焼け(レーザードロス)やスパッタの除去、R面取り加工を1台で行える。北原伸浩社長は「1円玉サイズの小物部品から厚さ100 mmの厚物まで加工できる」とサンプルワークを披露する。
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シー・ケィ・ケー(2C16)は「レーザードーピング(LD)」を施した新開発の工具ブランド「LDera(エルディラ)」を披露した。LDで処理することで母材の強度や硬度を高められ、工具の寿命を大幅に伸長できる。
澤田秀司社長は「お客さまに立ち止まってもらえる装飾を目指して、立体的な映像を映し出せるホログラム技術と実際の工具を組み合わせてLDeraの特徴を表現した」と語る。
スター精機(3B57)は工作機械とガントリーローダー、パレットチェンジャーを組み合わせた自動化ラインを紹介している。同社のガントリーローダーは標準で3軸仕様のため、ワークの搬入出にとどまらず、検査工程や洗浄工程などの前後工程と連携しやすい。
営業部営業推進課の池谷光敏課長は「今回展示しているガントリーローダーは防じん・防滴仕様で切削油がかかる環境でも問題なく動作する」と話す。
会期3日目は、「先進工場」がテーマのセミナーを2本開催した。
1本目は日立製作所社会ビジネスユニットインフラ制御システム事業部の入江直彦シニアストラテジストが「社会インフラを支える日立製作所のDX事例と新たな取り組み」をテーマに講演。
2本目はHILLTOP(ヒルトップ)の山本勇輝社長が「製造DXを実現するHILLTOPが描く『ものづくりの未来』」をテーマに講演した。
いずれのセミナーも大勢の聴講者が詰めかけ、先進的なDX事例に耳を傾けた。