大型の円テーブルが毎分1000回転/ハイウィン

ハイウィン(3F04)は、大型工作機械向けに、大型でありながら高速回転に対応する傾斜円テーブル「RAB-630」を展示する。許容荷重は350kgで、毎分1000回転の高速回転を実現。展示製品は直径630mmで、最大1200mmまでラインアップする。写真はシャッタースピード800分の1秒での撮影だが大きくぶれており、速さがよく分かる。

ワークを持ってロボット切削/トライエンジニアリング

トライエンジニアリング(2D05)はロボットによる切削加工を提案する。これまではロボット先端に回転主軸を搭載していたが、今回展では回転主軸を固定式にし、ワークをロボットで把持したまま加工する方式を提案する。この新しい加工法をチェックしたい方はぜひ第2展示館へ。

プライベート商品3つを披露/共和工機

機械工具商社の共和工機(3C05)は、自動切りくず脱油機/切りくず処理装置「YUTORA(ユトラー)」(=写真)、移動式スラッジ・浮上油回収装置「スラッジバキューマー」、高圧クーラント装置「ハイプレッシャークーラントユニット」のプライベート商品3つを披露する。いずれも省エネや自動化などのキーワードにつながる商品だ。ブースには常に多くの来場者が訪れ、技術説明員と熱心に話し込んでいる。

「超硬を超える超硬」を提案/モルディノ

モルディノ(2B24)は高硬度鋼加工用超硬ボールエンドミル「IX-EPDB-TH3」を出展する。「超硬を超える超硬」とうたう同製品は、新開発の母材を採用しており、耐摩耗性と耐欠損性を高いレベルで両立する。刃先形状も工夫し、高硬度鋼の加工で発生しやすいチッピングを抑えた。営業企画部広報グループの三枝友樹主任は「来場者に加工のヒントをつかんでもらえるよう、ブースには基本的に工具とサンプルワークをセットで展示している」と話す。

CRXのプラグインソフト開発を訴求/ソフィックス

ソフィックス(1E02)は、ファナック製の協働ロボット「CRXシリーズ」のプラグインソフトウエアの開発を提案する。直井貴史社長は「お客さまの要望に合わせた仕様のプラグインソフトを開発できる。CRXシリーズの需要が伸びているぶん、困り事も多いはず。より簡単で使いやすくするためのお手伝いができる」と、自信を見せる。他に、操作パネル画像認識システム「ソフィックスキャン・オメガ・アイ」などもアピールした。

自動化に向くロングストロークの油圧バイス/シュンク・ジャパン

シュンク・ジャパン(2C14)はツールホルダーやバイス、チャックなどを多数並べ、同社のクランピング技術を訴求する。油圧バイス「KONTEC(コンテック) KS-H-LH」は約110mmの長いストローク幅が特徴。ストローク幅の短い通常のバイスと異なり、幅広いサイズのワークを1台で把持できる。「バイス内部に搭載したスケールで爪の位置を検出できるため、クランプしたワークが適切かを判定でき、ワーク着脱の自動化に向く」と担当者は説明する。

切削探偵のふせんゲット/京セラ

京セラ(2A27)では、公式キャラクター(?)・切削探偵「ツルノ ミライ」のふせんを配布している。20枚つづりのコンパクトサイズで、ちりばめられた切削工具のアクセサリーがかわいい。MECTではあまりお目にかからないキャラクターグッズで、工具メーカーならではの遊び心が光る。デスクに置いておけば話のタネになること間違いなしだ。

内外径を同時に加工できる研削盤をアピール/和泉金属工業

和泉金属工業(1B21)は内径と外径を同時に加工できる研削盤「KN-421BL」を展示する。20年以上前に開発した従来機種から、構造解析などをして改良し、機械性能は維持しつつ加工エリアへの接近性などを高めた。「従来機種は使いこなすのに一定の習熟度も要したが、同製品は操作性も上がった。既存顧客だけでなく新規案件の引き合いもある」と営業部の居内貴義課長は話す。

省スペースで多品種少量生産を自動化/中村留精密工業

中村留精密工業(1B38)は複合精密CNC旋盤「AS-200」と自動化システム「RoboSync(ロボシンク)」を組み合わせ、ワーク搬送の自動化を提案する。ロボシンクのタイプDは架台が引き出しタイプのため省スペースで多品種のワークを搭載でき、ハンドやチャックの爪もロボットが自動で交換する。

中村匠吾社長は「国内では多品種少量生産に対応したいというニーズが増えている。そのためにはロボシンクのような自動化ツールをぜひ活用してほしい」と話す。

自動盤用工具やスカイビング加工向けシステムを訴求/不二越

不二越(2D12)は自動旋盤用工具「LAシリーズ」の新製品を出展する。直径にかかわらず全ての工具の突き出し長さを20mmか30mmに統一しており、使う工具によって加工プログラムを調整する手間が省ける。

また工具とワークを同期回転させながら高速加工するスカイビング加工向けの「エアスカイビングシステム」も紹介する。通常は工具寿命の短さや切りくずのかみ込みが課題となるが、専用設計のカッターやエア用ノズルでそれらを解消した。