ドリル加工に近いスピードで/イワタツール
イワタツール(2D05)は、ブラザー工業の小型マシニングセンタ(MC)「SPEEDIO(スピーディオ)」シリーズの「U500Xd2」を使い、ヘリカル穴加工エンドミル「ドリルミル」などでの加工を実演する。ドリルミルは従来のエンドミルの3倍~7倍の速度でヘリカル穴加工ができる。乙瀬英治営業企画部長は「ドリル加工に近いスピードで高品質な加工を実現できる」と話す。
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イワタツール(2D05)は、ブラザー工業の小型マシニングセンタ(MC)「SPEEDIO(スピーディオ)」シリーズの「U500Xd2」を使い、ヘリカル穴加工エンドミル「ドリルミル」などでの加工を実演する。ドリルミルは従来のエンドミルの3倍~7倍の速度でヘリカル穴加工ができる。乙瀬英治営業企画部長は「ドリル加工に近いスピードで高品質な加工を実現できる」と話す。

機械工具商社の鈴峰(2D19)は、ちょっと不思議な製品を出展している。ツールホルダーのキャビネットなのだが、一つのアタッチメントでBTやHSK、CAPTO(キャプト)など、さまざまな規格とサイズに対応する。秘密は写真で示したが、アタッチメントの可変性だ。実物を見て、触って確かめてほしい。小原直樹社長は「同製品はトルコのKOCEL(コーセル)製。世界的にも珍しい製品なので、広く知っていただきたい」と話す。

RAMPF Group Japan(ランプ・グループ・ジャパン、3E44)は、工作機械の構造体などに使うミネラルキャスティング製品をアピールする。きさげの代わりに加工レスで高い精度の摺動(しゅうどう)面を実現する「転写」などの後加工を委託する関ケ原製作所と共同で出展。高精度な転写を実感できるサンプル、ミネラルキャスティングと天然石材の違いや共通点を示すサンプル、各種素材を組み合わせた「近未来精密ステージ」などが見られる。

ツガミ(1A02)は独立対向くし歯型NC自動旋盤「BW389ZJ」を、中部地区の展示会で初出展する。加工対象のワークは直径38mmまで。正面主軸では前後の刃物台を独立して制御できるため、加工効率に優れる。さらに背面主軸に対してY軸付きの刃物台を備えており、多彩な複合加工ができる。担当者は「建設機械用の部品や、油圧機器のスプールなどを加工するユーザーへ提案したい」と語る。

NTKカッティングツールズ(2A19)は、自動旋盤用クイックチェンジツール「N-Swiss Quick RIGid(エヌスイス・クイック・リジッド)」を初披露。同製品はインサートの背面からクランプ操作が可能で、自動旋盤の工具をレンチで2回転締め込むだけで着脱できる。これで、工具交換時間を従来比で約80%短縮する。説明員は「通常のバイトホルダーと変わらないクランプ剛性を持ち、自動旋盤での作業性向上に貢献する」と話す。

メカトロニクス専門商社のダイドー(3B30)はロボットを多数展示し、デモラインを通して使い方のアイデアも含めて提案する。協働ロボットがタッチペンで搬送ロボットのタッチパネルを操作するなど、珍しい使い方も見られる。その他の使い方のアイデアはぜひ同社ブースでご確認を。

ジェイテクト(1C32)は、労働力不足や熟練技能の継承といった課題に対し、さまざまなソリューションを提案する。労働力不足の解決に向けては、CNC円筒研削盤「G1P25G」と松本機械工業(3E28)のロボットシステム「Smart Terrace(スマートテラス)」を提案。ワークの着脱やケレ交換などを自動化でき、夜間や週末の無人運転を可能にし、生産性向上に貢献する。説明員は「高精度かつ安定した品質での研削の自動化を実現する」と話す。
兼房(2B29)は、ファナックの小型切削加工機「ロボドリルD54CS」に、アルミ加工用のヘッド交換式多刃ダイヤフェースミル「Nova E’z Disc(ノバ・イージー・ディスク)」などを組み合わせた切削加工を実演する。ノバ・イージー・ディスクは独自のろう付け技術を使った多刃仕様のチップ配列で、高能率なフライス加工を実現する。服部和弘国内営業部長は「加工機を使った実演は今回が初めて。ぜひ一度見てもらえれば」と話す。

中部地方では自動車関連のお客さまが多いが、より幅広い来場者層にリーチするために、ラインアップの広さに重点を置いて展示した。受注は長らく低調だったが、今夏に底を打ち上昇に転じた感がある。MECT2025がお客さまの設備投資のきっかけになり、なお一層の市況回復につながることを期待している。

芝浦機械(1A01)は超精密マシニングセンタ(MC)の新製品「UVM-450D(5AH)」を披露する。超精密MC用に開発した位置決め精度の高いロータリーテーブルを搭載し、高精度の5軸加工を実現した。「加工面品位が高く、超硬製金型を直(じか)彫りすると後工程を短縮できる。また形彫り放電加工機と比べ、金型の長寿命化にもつながる」と稲津正人執行役員は語る。他にはロータリーテーブルを搭載して5軸加工を可能にした横中ぐり盤「BTD-200QS」も展示する。