高能率なフライス加工を実現/兼房

兼房(2B29)は、ファナックの小型切削加工機「ロボドリルD54CS」に、アルミ加工用のヘッド交換式多刃ダイヤフェースミル「Nova E’z Disc(ノバ・イージー・ディスク)」などを組み合わせた切削加工を実演する。ノバ・イージー・ディスクは独自のろう付け技術を使った多刃仕様のチップ配列で、高能率なフライス加工を実現する。服部和弘国内営業部長は「加工機を使った実演は今回が初めて。ぜひ一度見てもらえれば」と話す。

簡単かつ確実に固定/三菱マテリアル

三菱マテリアル(2B25)はヘッド交換式超硬ドリル「DXAS」を出展する。独自の機構「パーフェクトセンタリング」を採用しており、ヘッドとボディーを締結する際の中心軸のずれを防ぐ。締結には2本のねじを使い、強固に固定して加工精度を保証する。「発売前の市場テストでユーザーからの評価が非常に高く、自信のある製品」と営業本部国内営業部東海ブロックの金坂義幸主任は語る。また新製品の汎用超硬ソリッドドリル「DVAS」も展示する。

工具の振動をキャッチ!/京セラ

突発的な刃先の欠損の原因が分からない――。そんな時に役立つのが、京セラ(2A27)の新製品「VIMOA(ヴィモア)」だ。工作機械の加工室内にマグネットで取り付けるだけ。毎秒2万回以上振動をセンシングし、データは無線LANでパソコンへ。ベテラン技能者にも感知しにくいような一瞬の振動も見逃さないため、以上の原因を特定する手助けになる。

微細・精密なねじ切り加工を訴求/日進工具

日進工具(2A26)はメートルねじ加工専用工具「無限コーティング Mスレッドミル MMTM」(めねじ用)を展示する。対応する規格を拡大し、微細・精密なねじ切り加工を訴求する。金型鋼をはじめ、チタン合金など耐熱合金の部品加工向けにもアピールする。「中部には航空宇宙や防衛関連のユーザーも多く、今回展では地域性も重視している」と後藤弘治社長は話す。微細な刃物形状やワークの実物を自分の目で確かめてみては。

好評受け増産中の新製品を出展/ダイジェット工業

ダイジェット工業(2D13)は今年度から来年度にかけて発売する5つの新製品のうち、第1弾となる「PNS-Reborn(リボーン)」を展示している。角度の異なる2段階の切れ刃が特徴。7月に発売してから予想を上回る売れ行きで、増産に次ぐ増産に取り組んでいる。今後発売予定の4製品も参考出品しており、見ごたえ十分だ。同社マスコットキャラクターの「ダイキチくん」も、ブースのそこかしこでPRに努めている。

ヘッド交換式をアピール/タンガロイ

タンガロイ(2C06)はヘッド交換式エンドミル「TUNGMEISTER(タング・マイスター)」をアピールする。「誰でも簡単に段取りができ、手間を減らせるため、製造業で大きな問題である人手不足にも対応する」と宮本徳人中部支店長は話す。ヘッドはスクエアをはじめ多種多様、シャンクも高剛性タイプをはじめさまざまな種類をラインアップする。その組み合わせの多彩さを会場で確認してはいかがだろう。

後処理の作業負荷を軽減/ユニオンツール

ユニオンツール(2B28)は11月に発売する低、中硬度用ロングネックラジアスエンドミル「CLRS」を披露する。「鏡面加工の新境地へ」がキャッチフレーズの同製品は加工面品位が高く、金型加工の後処理の作業負荷を低減できる。

底刃形状を工夫しており、底面のカッターマークの発生を抑える。「機械加工後に作業者が全て手仕上げで磨く現場も多く、作業負荷を軽減できる点を訴求したい」と第二営業部の豊田浩史部長は話す。