タワー型で省スペース実現/エバ工業
エバ工業(3B22)は新開発のツールストッカー「タワー型ツールストッカーシステム」を参考出展している。タブレット端末から必要なツールを選択するとロボットがツールをつかみ、台車に投入する。従来の直線型のツールストッカーと比べて狭いスペースに設置できる。
管理本部長の田中亮取締役は「タブレット上でツールの管理ができるのも利点。会場でお客さまの意見を聞いて今後の開発に生かしたい」と意気込む。
公式メディア3媒体の記者が、
「MECT特派員」として会場から速報します。
エバ工業(3B22)は新開発のツールストッカー「タワー型ツールストッカーシステム」を参考出展している。タブレット端末から必要なツールを選択するとロボットがツールをつかみ、台車に投入する。従来の直線型のツールストッカーと比べて狭いスペースに設置できる。
管理本部長の田中亮取締役は「タブレット上でツールの管理ができるのも利点。会場でお客さまの意見を聞いて今後の開発に生かしたい」と意気込む。

中部部品加工協会(3A41)は、ワルタージャパンと石川研磨、坂井製作所の3社と共同出展し、各社製品やサンプルワークなどを展示する。ワルタージャパンは航空宇宙産業向けのねじ切りカッター「Supreme(シュプリーム)TC620」などを披露。同製品は間隔の空いた切れ刃を複数配置する「複数刃列デザイン」の採用で、少ない切削抵抗と優れた寸法精度を実現。ワルタージャパンの担当者は「工具の長寿命化と加工時間の短縮に貢献する」と胸を張る。

ナベヤ(3E12)は測定機用ジグの段取り替えを効率化するシステムを提案する。同システムはベースプレートとその上に載せる交換可能なプレートから成る。交換プレートには5つのバイスを取り付けてあり、機外でワークをバイスに固定しておくと、段取り替えの効率化につながる。交換プレートは工具などを使わず簡単に着脱できる。「全数検査や、物量の多い抜き取り検査をする現場へ特に提案したい」と営業企画課の杉山航太主任は言う。

シマダマシンツール(1C29)は「ローディングによるロスタイム“ゼロ”」を提案する。4主軸2刃物台の旋盤「HS4200」では、2つの主軸で2製品を同時加工し、その間にロボットで残りの2主軸へのワーク脱着やワーク反転を行う。「加工条件やローディング速度を変えなくても、頑張らずにサイクルタイム短縮ができる機械」と担当者は話す。

ホーコス(1E31)はベッドレスマシニングセンタ「NX60-1510B」を出展している。大型ワークの軽切削加工向けに主軸テーパーBT30番相当の主軸を搭載し、ベッドレスで小型ながら加工スペースが広いのが特徴だ。
工機営業部の堀切直希主任は「わが社の強みは切削油をミスト状に噴射しながら加工する技術。可能な限り切削油の使用量を減らすことで、洗浄などの後工程にかかる時間の低減や作業環境の向上につながる」と説明する。
ダイナミックツール(3E16)はカナダのPlanar Motor(プラナーモーター)のリニア搬送システムを展示している。ブースでは可動子の「XBot(ボット)」8台を使ったデモを実施し、高速かつ複雑な動きに来場者の注目が集まった。
担当者は「専用のコントローラーでXBotを1台ずつ制御しているため、絶対にぶつからない。コイルを内蔵したプレート『Flyway(フライウェイ)』を用途に合わせて柔軟に拡張できるのもポイント」と説明する。

中小・スタートアップゾーンに出展する田口鉄工所(1S08)は「協働ロボットパッケージシステム」を提案する。カメラを標準搭載する台湾テックマンロボットの協働ロボットに架台と棚式ワークストッカーを組み合わせたシステムで、「ロボットの専門知識は不要ですぐに導入でき、中小企業の自動化の最初の一歩に最適」と担当者は話す。

ブレス(3A01)は、ドイツに本社を構える「LOEWER(ルーベル)」のバリ取り機「ルーベル・ディスクマスター」などを展示する。同機は従来のバリ取り機では対応が難しかったレーザー加工やガス溶断などで発生する溶接焼け(レーザードロス)やスパッタの除去、R面取り加工を1台で行える。北原伸浩社長は「1円玉サイズの小物部品から厚さ100 mmの厚物まで加工できる」とサンプルワークを披露する。