ジョー交換の自動化をイメージ展示/北川鉄工所

北川鉄工所(3D31)のパワーチャック「BRシリーズ」は、独自の「Tnut-plus(Tナットプラス)」を使うことで、ジョーを脱着しても0.01mmT.I.R.(1回転させたときの最大値と最小値の差)を実現する。ジョー交換による精度の低下を防ぎ、段取り替えの手間を低減する。
ブースでは、この利点を生かした自動ジョー交換システムのイメージを展示。開発中のものだが、ロボットがジョーを交換する様子をじっくり見る来場者が目立った。
公式メディア3媒体の記者が、
「MECT特派員」として会場から速報します。

北川鉄工所(3D31)のパワーチャック「BRシリーズ」は、独自の「Tnut-plus(Tナットプラス)」を使うことで、ジョーを脱着しても0.01mmT.I.R.(1回転させたときの最大値と最小値の差)を実現する。ジョー交換による精度の低下を防ぎ、段取り替えの手間を低減する。
ブースでは、この利点を生かした自動ジョー交換システムのイメージを展示。開発中のものだが、ロボットがジョーを交換する様子をじっくり見る来場者が目立った。

オーエスジー(2D01)は、「人手不足×高精度要求にどう応える? 加工現場のスマート化戦略」をテーマに第3展示館でワークショップを開催した。ワークショップでは、小径超硬ドリル「AD-MICRO(マイクロ)」、セラミックス・ガラス加工用超硬ドリル 「DIA-MXD」、2枚刃CBN(立方晶窒化ホウ素)ボールエンドミル「CBN-FB2」に加え、スキャンするだけで工具の在庫管理や発注を自動化する工具収納棚「MONOlithbox(モノリスボックス)」を紹介した。

コスメック(3D32)はクランプ機器の新製品「無線センシングクランプ」を展示。クランプの状態をエアでなく無線で検知できる。エアポートを別途用意する必要がなくなるため、工作機械内部での干渉のリスクやエア消費量を抑えられる。また、応答時間は0.1秒とエアを使った従来機器よりも早くなった。

キラコーポレーション(1B30)はぜい性材の微細加工に特化した複合研削盤「GCV-30/40」向けオプション「ATC対応超音波ホルダー」を展示する。毎秒4万回の振動で精密な微細加工を可能にする。焼きばめ方式の採用で、超音波の信号が伝達しやすくなった。
「直径6mmまでのシャンクをつかめるが、顧客から直径20mmまで対応してほしいとの声を聞く」と営業部の森下直樹部長は言う。

三明(3B47)のブースでは、NTNの手首関節モジュール「i-WRIST(アイリスト)」を使った外観検査システムを見ることができる。i-WRISTは角度制御に特化したロボットで、カメラを搭載すればワークをさまざまな角度から高速で撮影可能だ。

ハイウィン(3F04)は、大型工作機械向けに、大型でありながら高速回転に対応する傾斜円テーブル「RAB-630」を展示する。許容荷重は350kgで、毎分1000回転の高速回転を実現。展示製品は直径630mmで、最大1200mmまでラインアップする。写真はシャッタースピード800分の1秒での撮影だが大きくぶれており、速さがよく分かる。

トライエンジニアリング(2D05)はロボットによる切削加工を提案する。これまではロボット先端に回転主軸を搭載していたが、今回展では回転主軸を固定式にし、ワークをロボットで把持したまま加工する方式を提案する。この新しい加工法をチェックしたい方はぜひ第2展示館へ。

機械工具商社の共和工機(3C05)は、自動切りくず脱油機/切りくず処理装置「YUTORA(ユトラー)」(=写真)、移動式スラッジ・浮上油回収装置「スラッジバキューマー」、高圧クーラント装置「ハイプレッシャークーラントユニット」のプライベート商品3つを披露する。いずれも省エネや自動化などのキーワードにつながる商品だ。ブースには常に多くの来場者が訪れ、技術説明員と熱心に話し込んでいる。

モルディノ(2B24)は高硬度鋼加工用超硬ボールエンドミル「IX-EPDB-TH3」を出展する。「超硬を超える超硬」とうたう同製品は、新開発の母材を採用しており、耐摩耗性と耐欠損性を高いレベルで両立する。刃先形状も工夫し、高硬度鋼の加工で発生しやすいチッピングを抑えた。営業企画部広報グループの三枝友樹主任は「来場者に加工のヒントをつかんでもらえるよう、ブースには基本的に工具とサンプルワークをセットで展示している」と話す。

ソフィックス(1E02)は、ファナック製の協働ロボット「CRXシリーズ」のプラグインソフトウエアの開発を提案する。直井貴史社長は「お客さまの要望に合わせた仕様のプラグインソフトを開発できる。CRXシリーズの需要が伸びているぶん、困り事も多いはず。より簡単で使いやすくするためのお手伝いができる」と、自信を見せる。他に、操作パネル画像認識システム「ソフィックスキャン・オメガ・アイ」などもアピールした。