自動化に向くロングストロークの油圧バイス/シュンク・ジャパン

シュンク・ジャパン(2C14)はツールホルダーやバイス、チャックなどを多数並べ、同社のクランピング技術を訴求する。油圧バイス「KONTEC(コンテック) KS-H-LH」は約110mmの長いストローク幅が特徴。ストローク幅の短い通常のバイスと異なり、幅広いサイズのワークを1台で把持できる。「バイス内部に搭載したスケールで爪の位置を検出できるため、クランプしたワークが適切かを判定でき、ワーク着脱の自動化に向く」と担当者は説明する。
公式メディア3媒体の記者が、
「MECT特派員」として会場から速報します。

シュンク・ジャパン(2C14)はツールホルダーやバイス、チャックなどを多数並べ、同社のクランピング技術を訴求する。油圧バイス「KONTEC(コンテック) KS-H-LH」は約110mmの長いストローク幅が特徴。ストローク幅の短い通常のバイスと異なり、幅広いサイズのワークを1台で把持できる。「バイス内部に搭載したスケールで爪の位置を検出できるため、クランプしたワークが適切かを判定でき、ワーク着脱の自動化に向く」と担当者は説明する。

京セラ(2A27)では、公式キャラクター(?)・切削探偵「ツルノ ミライ」のふせんを配布している。20枚つづりのコンパクトサイズで、ちりばめられた切削工具のアクセサリーがかわいい。MECTではあまりお目にかからないキャラクターグッズで、工具メーカーならではの遊び心が光る。デスクに置いておけば話のタネになること間違いなしだ。

和泉金属工業(1B21)は内径と外径を同時に加工できる研削盤「KN-421BL」を展示する。20年以上前に開発した従来機種から、構造解析などをして改良し、機械性能は維持しつつ加工エリアへの接近性などを高めた。「従来機種は使いこなすのに一定の習熟度も要したが、同製品は操作性も上がった。既存顧客だけでなく新規案件の引き合いもある」と営業部の居内貴義課長は話す。
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中村留精密工業(1B38)は複合精密CNC旋盤「AS-200」と自動化システム「RoboSync(ロボシンク)」を組み合わせ、ワーク搬送の自動化を提案する。ロボシンクのタイプDは架台が引き出しタイプのため省スペースで多品種のワークを搭載でき、ハンドやチャックの爪もロボットが自動で交換する。
中村匠吾社長は「国内では多品種少量生産に対応したいというニーズが増えている。そのためにはロボシンクのような自動化ツールをぜひ活用してほしい」と話す。

不二越(2D12)は自動旋盤用工具「LAシリーズ」の新製品を出展する。直径にかかわらず全ての工具の突き出し長さを20mmか30mmに統一しており、使う工具によって加工プログラムを調整する手間が省ける。
また工具とワークを同期回転させながら高速加工するスカイビング加工向けの「エアスカイビングシステム」も紹介する。通常は工具寿命の短さや切りくずのかみ込みが課題となるが、専用設計のカッターやエア用ノズルでそれらを解消した。
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松浦機械製作所(1C13)は5軸複合マシニングセンタ「MX-520T PC7」を日本で初めて出展する。搭載できるパレット数を従来の4枚から7枚に増やした新開発の「タワーパレットシステムPC7」をオプションで選択できる。
営業・技術本部管掌執行役員で未来戦略室長兼人事企画室長の松浦悠人取締役は「ブース内でヘール加工とスロット加工の対話プログラムの試作画面や、予防保全のための保守点検パッケージを展示しているので、来場者の皆さまに試してほしい」と語る。

イスカルジャパン(2B14)は、昨年11月に発表した新製品「ロジクイック」シリーズを中心に、旋削・突っ切り、ミーリング、穴開けの各ジャンルの切削工具を出展した。注目製品の一つ「ロジック3カム」は3枚刃のヘッド交換式ドリル。ブースでは、イスカルのイスラエル本社から空輸した、ロジック3カムで穴開けをしたH形鋼が見られる。担当者は「詳しい人が見れば加工品質が一目で分かるようで、高く評価していただいている」と話す。

イネイブル(3D04)は、ワーク表面の微細な凹凸や傷を高分解能で測定するハンディータイプの非接触表面測定機「4D InSpec(インスペック)」を、協働ロボット先端に搭載して展示する。「高精度な表面測定を手軽に自動化できると、多くの来場者に興味を持ってもらった」と小川雄也取締役営業本部長は言う。
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高松機械工業(1B33)はCNC複合精密旋盤「XTL-8MYS」の両端加工仕様をMECTで初披露した。近年増加するシャフト系ワークの両端加工のニーズを取り込む。
高松宗一郎社長は「XTL-8MYSは今まで専用機でしかできなかった両端加工を実現できる上、通常の旋盤としても使える。両端加工やその前後の加工まで、わが社がトータルで提案できる点をアピールしたい」と語る。