CADデータから映像を制作/ITP

MECT初出展でCGや映像制作を手掛けるITP(1B18)は、CADデータを基に制作したCGを展示する。写真や文章では伝えにくい製品の特徴をCGで詳細にPRできる。

担当者は「今まで自動車メーカーや医療機器メーカーなど幅広い産業向けのCGや映像制作に携わってきた。ウェブサイトや展示会、ショールームなどで、製品説明や技術解説に活用してもらえる」と説明する。

模型で分かりやすく説明/丸一切削工具

丸一切削工具(2A16)はOリングシート面カッター「MSSC-PF」シリーズを展示している。前回展での顧客ニーズを受け、新たに内部給油タイプを追加した。3Dプリンターで製品の模型を作り、加工面が分かりやすいように色分けして工夫した(=写真)。

THECUT営業企画部営業推進課の喜多村智博次長は「MSSC-PFシリーズは特に建設機械メーカー向けで引き合いを頂いている。今回展では一人でも多くのお客さまの記憶に残るように製品を案内したい」と話す。

新たな工法を会場で実演/コンセプトゾーンCゾーン

第3展示館の特設会場で実施する主催者企画展示ゾーン(コンセプトゾーン)では「医療を支える加工術」をテーマに高度な加工技術を紹介する。Cゾーンではメイラが工程設計の工夫や「オービット加工」といった新工法の活用など、さまざまな要素を盛り込んだ加工実演を披露する。

加工実演に興味を寄せたり、加工内容などを紹介するプレゼンテーションに耳を傾ける来場者が多く見られた。

製造業に物流システムを提案/岡谷鋼機

岡谷鋼機(3B20)は物流の自動化システムを製造業向けにPRする。無人搬送車(AGV)や無人搬送フォークリフト(AGF)などを組み合わせた搬送デモを実施する他、取り扱いを開始した中国のロボットメーカー、AgiBot(アジボット)のヒューマノイド(ヒト型ロボット)を映像で紹介する。

名古屋本店メカトロ本部新事業推進部の中垣浩二プロジェクトリーダーは「単に右から左に製品を流すのではなく、さまざまな機器を連携させてシステムインテグレーションし、高付加価値のソリューションとしてお届けできるのがわが社の強み」と話す。

【ワンポイントレッスン】coordinate = 座標 = 3次元測定

3次元測定機は、対象物の位置をX/Y/Z軸の「coordinate(座標)」で特定しながら測定するため、英語では「coordinate measuring machine(CMM)」という。物体上の各点を数学的な座標データとして捉えることで、形状や寸法を正確に把握する。非接触式(レーザー、光学式)や接触式プローブなど、さまざまな測定方式がある。

(例文)Hexagon’s coordinate measuring machines are used in Formula 1 to ensure the highest precision in critical car components.

(訳)ヘキサゴンの3次元測定機は、F1マシンの重要部品に求められる極めて高い精度を保証するために使用されている。

ロボットを組み合わせた加工実演を披露/コンセプトゾーン Bゾーン

第3展示館の特設会場で実施する主催者企画展示ゾーン(コンセプトゾーン)では「医療を支える加工術」をテーマに高度な加工技術を紹介する。生体模倣システムに必須の「マイクロ流路」が創薬や医療現場で注目される。Bゾーンでは狭山金型製作所がマイクロ流路を設けたサンプルワークを射出成形する。

工作機械に加えて協働ロボットを活用した加工実演を注視する来場者が多く見られた。

ドリル加工に近いスピードで/イワタツール

イワタツール(2D05)は、ブラザー工業の小型マシニングセンタ(MC)「SPEEDIO(スピーディオ)」シリーズの「U500Xd2」を使い、ヘリカル穴加工エンドミル「ドリルミル」などでの加工を実演する。ドリルミルは従来のエンドミルの3倍~7倍の速度でヘリカル穴加工ができる。乙瀬英治営業企画部長は「ドリル加工に近いスピードで高品質な加工を実現できる」と話す。

サイズや規格に対応して幅広く収納/鈴峰

機械工具商社の鈴峰(2D19)は、ちょっと不思議な製品を出展している。ツールホルダーのキャビネットなのだが、一つのアタッチメントでBTやHSK、CAPTO(キャプト)など、さまざまな規格とサイズに対応する。秘密は写真で示したが、アタッチメントの可変性だ。実物を見て、触って確かめてほしい。小原直樹社長は「同製品はトルコのKOCEL(コーセル)製。世界的にも珍しい製品なので、広く知っていただきたい」と話す。

ミネラルキャスティングをアピール/RAMPF Group Japan

RAMPF Group Japan(ランプ・グループ・ジャパン、3E44)は、工作機械の構造体などに使うミネラルキャスティング製品をアピールする。きさげの代わりに加工レスで高い精度の摺動(しゅうどう)面を実現する「転写」などの後加工を委託する関ケ原製作所と共同で出展。高精度な転写を実感できるサンプル、ミネラルキャスティングと天然石材の違いや共通点を示すサンプル、各種素材を組み合わせた「近未来精密ステージ」などが見られる。

前後の刃物台を独立制御し、高生産性を実現/ツガミ

ツガミ(1A02)は独立対向くし歯型NC自動旋盤「BW389ZJ」を、中部地区の展示会で初出展する。加工対象のワークは直径38mmまで。正面主軸では前後の刃物台を独立して制御できるため、加工効率に優れる。さらに背面主軸に対してY軸付きの刃物台を備えており、多彩な複合加工ができる。担当者は「建設機械用の部品や、油圧機器のスプールなどを加工するユーザーへ提案したい」と語る。