工具交換時間を従来比で約80%短縮/NTKカッティングツールズ

NTKカッティングツールズ(2A19)は、自動旋盤用クイックチェンジツール「N-Swiss Quick RIGid(エヌスイス・クイック・リジッド)」を初披露。同製品はインサートの背面からクランプ操作が可能で、自動旋盤の工具をレンチで2回転締め込むだけで着脱できる。これで、工具交換時間を従来比で約80%短縮する。説明員は「通常のバイトホルダーと変わらないクランプ剛性を持ち、自動旋盤での作業性向上に貢献する」と話す。
公式メディア3媒体の記者が、
「MECT特派員」として会場から速報します。

NTKカッティングツールズ(2A19)は、自動旋盤用クイックチェンジツール「N-Swiss Quick RIGid(エヌスイス・クイック・リジッド)」を初披露。同製品はインサートの背面からクランプ操作が可能で、自動旋盤の工具をレンチで2回転締め込むだけで着脱できる。これで、工具交換時間を従来比で約80%短縮する。説明員は「通常のバイトホルダーと変わらないクランプ剛性を持ち、自動旋盤での作業性向上に貢献する」と話す。

メカトロニクス専門商社のダイドー(3B30)はロボットを多数展示し、デモラインを通して使い方のアイデアも含めて提案する。協働ロボットがタッチペンで搬送ロボットのタッチパネルを操作するなど、珍しい使い方も見られる。その他の使い方のアイデアはぜひ同社ブースでご確認を。

ジェイテクト(1C32)は、労働力不足や熟練技能の継承といった課題に対し、さまざまなソリューションを提案する。労働力不足の解決に向けては、CNC円筒研削盤「G1P25G」と松本機械工業(3E28)のロボットシステム「Smart Terrace(スマートテラス)」を提案。ワークの着脱やケレ交換などを自動化でき、夜間や週末の無人運転を可能にし、生産性向上に貢献する。説明員は「高精度かつ安定した品質での研削の自動化を実現する」と話す。
兼房(2B29)は、ファナックの小型切削加工機「ロボドリルD54CS」に、アルミ加工用のヘッド交換式多刃ダイヤフェースミル「Nova E’z Disc(ノバ・イージー・ディスク)」などを組み合わせた切削加工を実演する。ノバ・イージー・ディスクは独自のろう付け技術を使った多刃仕様のチップ配列で、高能率なフライス加工を実現する。服部和弘国内営業部長は「加工機を使った実演は今回が初めて。ぜひ一度見てもらえれば」と話す。

中部地方では自動車関連のお客さまが多いが、より幅広い来場者層にリーチするために、ラインアップの広さに重点を置いて展示した。受注は長らく低調だったが、今夏に底を打ち上昇に転じた感がある。MECT2025がお客さまの設備投資のきっかけになり、なお一層の市況回復につながることを期待している。

芝浦機械(1A01)は超精密マシニングセンタ(MC)の新製品「UVM-450D(5AH)」を披露する。超精密MC用に開発した位置決め精度の高いロータリーテーブルを搭載し、高精度の5軸加工を実現した。「加工面品位が高く、超硬製金型を直(じか)彫りすると後工程を短縮できる。また形彫り放電加工機と比べ、金型の長寿命化にもつながる」と稲津正人執行役員は語る。他にはロータリーテーブルを搭載して5軸加工を可能にした横中ぐり盤「BTD-200QS」も展示する。

SMC (3F03)は「省力化のアップデート提案」をテーマに、これまでよりさらに一歩進んだ省力化を提案する。その一つが今年発売した「無線オートスイッチ」だ。オートスイッチはシリンダーのロッド位置を検出するセンサーで、有線方式が一般的だが、同製品は給電も通信も無線化した。配線のためのスペースや手間が不要で断線やケーブル劣化による故障リスクをなくせる。

スター精密(1D22)はスイス型CNC自動旋盤の新製品「SP-32」を展示する。従来機「SP-20」の高い機能性を引き継ぎつつ、対応するワークの直径を最大32mmに拡張した。
「会期初日から多くの来場者がブースを訪れており手応えを感じている。SP-32はコストパフォーマンスの高さで来場者から好評を得ている」と増田文雄上席執行役員は語る。