-見どころ紹介-

MECTのここが激アツ!!!!

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Vol.2

9月1日から来場登録開始

セミナーで業界の最新動向を発見!

中小・スタートアップゾーンのイメージ

今年最大級の工作機械見本市「メカトロテックジャパン(MECT)2025」の事前来場登録が9月1日に始まった。同日からセミナーの聴講予約の受付も開始した。「自動車」「航空・宇宙」「先進工場」とそれぞれの分野で先進的な取り組みを行う企業が、業界の最新動向を語る。(画像は前回展のセミナーの様子)

事前登録と入場証発行を

事前来場登録者ページ

事前来場登録者ページ

MECT2025の事前来場登録が9月1日に始まった。入場時の混雑緩和の観点から、入場証を事前に発行の上、持参して来場するように主催者は呼びかけている。印刷した入場証を持参すれば、スムーズに入場できる。事前来場登録は公式サイト(mect-japan.com/2025)で受け付ける。
今回展は、出展者数が524社・団体で2092小間と、出展者数は過去最多だった前回展をさらに上回る。

第1展示館にはマシニングセンタ(MC)や旋盤、複合加工機をはじめとした工作機械、プレス機や板金加工機、CAD/CAMソフトウエアなどを扱う企業が出展する。

第2展示館には、切削工具や砥石(といし)、工具ホルダーを展示する企業が集まる。第3展示会では、工具ホルダー以外の工作機器や産業用ロボット、物流・搬送機器、測定機器などバラエティ豊かな展示が見られる。

自動車産業の持続可能性

トヨタ自動車三好工場と明知工場の工場長とトヨタヴェルブリッツのアドバイザーを兼任する高橋一彰工場長(=左)と、マツダの技術本部の藤崎周二副本部長

トヨタ自動車三好工場と明知工場の工場長とトヨタヴェルブリッツのアドバイザーを兼任する高橋一彰工場長(=左)と、マツダの技術本部の藤崎周二副本部長

同日にはセミナーの聴講予約も始まった。会期中には連日、テーマを設けて講演を開く。
初日の10月22日は自動車産業をクローズアップする。「持続可能な自動車産業へ」をテーマに、トヨタ自動車とマツダから講師を招き各社の取り組みを紹介する。

トヨタ自動車からは三好工場と明知工場の工場長を兼任する高橋一彰工場長が登壇する。高橋工場長は社会人ラグビーチームのトヨタヴェルブリッツでアドバイザーも務める。同社はカーボンニュートラル(炭素中立、CN)に貢献する製品ラインアップを拡充すべく、工場の変革を進めている。変革を支える人材の育成にスポットを当て、製造現場での人材育成とラグビー競技で培った経験との共通点や、ユニット工場での実践例について講演する。

マツダからは技術本部の藤崎周二副本部長が登壇する。世界各国の電源構成や規制、多様な顧客ニーズに対し最適のソリューションを届ける「マルチソリューション戦略」を掲げ、二酸化炭素排出量の削減を進める。環境負荷を軽減する取り組みの一つとして、ロータリーエンジンを発電機としたパワーユニットを開発した。ロータリーエンジンを復活させた生産技術の進化を紹介する。

航空・宇宙の未来を示す

ボーイングリサーチアンドテクノロジージャパンのミチェル・オルソンリサーチ&ディベロップメントエンジニアリングマネージャー(=左)と、インターステラテクノロジズの中山聡取締役VP of Launch Vehicle

ボーイングリサーチアンドテクノロジージャパンのミチェル・オルソンリサーチ&ディベロップメントエンジニアリングマネージャー(=左)と、インターステラテクノロジズの中山聡取締役VP of Launch Vehicle

2日目は「航空・宇宙の未来」をテーマに、航空機産業と宇宙産業からそれぞれ講師を招く。

世界大手の米国ボーイングからはボーイングリサーチアンドテクノロジージャパンのミチェル・オルソンリサーチ&ディベロップメントエンジニアリングマネージャーが登壇。ボーイングは高レート生産に向けた狭小空間での作業の自動化や拡張可能な製造システムの構築など、ロボットを活用した自動化に取り組む。高い安全性と作業の効率性を両立した自動化の取り組みを紹介する。

国内初のロケット事業と通信衛星事業の垂直統合ビジネスの実現を目指すインターステラテクノロジズ(北海道大樹町、稲川貴大最高経営責任者<CEO>)の中山聡取締役VP of Launch Vehicleが、「モノづくりの力で実現する、宇宙産業の変革」のタイトルで講演する。現在、自動車業界と連携して低コストで高品質かつ高頻度の打ち上げが可能なロケットを開発する。講演では同社の取り組みや今後の展望を紹介する。

先進工場のDX事例

日立製作所の社会ビジネスユニットインフラ制御システム事業部の入江直彦シニアストラテジスト(=左)と、HILLTOPの山本勇輝社長

日立製作所の社会ビジネスユニットインフラ制御システム事業部の入江直彦シニアストラテジスト(=左)と、HILLTOPの山本勇輝社長

3日目は「『日本の現場×DX』の真価」をテーマに、先進的なデジタル技術を取り入れた工場に焦点を当てる。

日立製作所社会ビジネスユニットインフラ制御システム事業部の入江直彦シニアストラテジストは「社会インフラを支える日立製作所のDX事例と新たな取り組み」と題し、これまで20年以上にわたって工場全体のデジタルトランスフォーメーション(DX)に取り組んできた大みか事業所における新たなDXの事例などを紹介する。

セミナーの最後を飾るのは部品メーカーのHILLTOP(京都府宇治市)。「製造DXを実現するHILLTOPが描く『ものづくりの未来』」と題し、山本勇輝社長が講演する。職人の技術をデータベース化し、人と機械の分業体制を確立。24時間無人稼働の工場で短納期の多品種少量生産を実現した。独自の生産管理システムが誕生した背景や人工知能(AI)、モノのインターネット(IoT)を活用したDXの未来を紹介する。

来場者は全講演を無料で聴講できるが、事前来場登録時に聴講予約が必要となる。予約は先着順で各講演400人の定員に達し次第、受け付けを終了する。

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「医療分野の
激アツ!!!!を発見!」
9月8日(月)公開

次回から4回にわたって医療をテーマにした今回展の主催者企画展示「コンセプトゾーン(CZ)」の見どころに迫る。次回はイントロダクションとして医療機器市場の盛り上がりなどを統計資料で示す他、CZの概要も紹介し、医療分野に秘められた“激アツ!!!!”に迫る。

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「MECTのここが激アツ!!!!」とは

本連載はMECT2025公式メディア「月刊生産財マーケティング」とのコラボ企画です。
MECT2025の出展者情報の他、恒例の主催者企画展示(コンセプトゾーン)や会期中に開催されるセミナーといった激アツな見どころをお届けします。また本連載は月刊生産財マーケティングにも掲載されます。

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生産財マーケティング

ニュースダイジェスト社が発行する工作機械を中心にした設備材関連の専門誌。世界の業界情報や国内外の工作機械展レポート、最新の工業統計などを掲載する。

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