オリジナルワークをCZ用に設計

加工実演で使用する中村留精密工業の複合加工機「MX-100」
メイラがCZで披露するのは、骨折治療に使われる整形外科用インプラントをイメージした2種類のワークの加工実演だ。「さまざまな要素を盛り込んだ2種類のオリジナルワークをCZ用に設計した」とメイラメディカル事業部技術グループの伊藤裕康主任は話す。
会場では中村留精密工業の複合加工機「MX-100」を使い、異なる複雑形状ワークを同一の素材から省段取りで加工する。MX-100は工具主軸と下タレット刃物台を備えた6インチチャックの対向2スピンドル型の複合加工機。1台で多種多様な加工ができるため、複雑形状ワークが多い医療業界向けにも力を発揮する。
メイラが手掛ける整形外科用インプラントのワークにはスクリューやプレートなどがあり、これらは主に骨折した場所を固定するのに使われる。そのため、一般的には生体適合性の高いチタン合金が採用されるが、CZではデモンストレーションのため真鍮(ちゅう)製のオリジナルワークを加工する予定だ。