加工時間で切りくず形状はどうなる?/京セラ
京セラ(2A35)はPVD(物理蒸着)コーティングの「PR18」シリーズとCVD(化学蒸着)コーティングの「CA115P/CA125P」の、2つの新製品を前面に押し出して展示する。CA115P/CA125Pは、加工時間4分時点から24分時点までの切りくずも展示。切りくずの形状がほとんど変化しない耐久性をPRする。
公式メディア3媒体の記者が、
「MECT特派員」として会場から速報します。
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京セラ(2A35)はPVD(物理蒸着)コーティングの「PR18」シリーズとCVD(化学蒸着)コーティングの「CA115P/CA125P」の、2つの新製品を前面に押し出して展示する。CA115P/CA125Pは、加工時間4分時点から24分時点までの切りくずも展示。切りくずの形状がほとんど変化しない耐久性をPRする。
兼房(2C11)はヘッド交換式多刃ダイヤフェースミルの「Nova E’z Disc(ノバ・イージー・ディスク)」を展示する。
ディスク型の多結晶ダイヤモンド多刃をボルトでボディーに締結することで、刃先振れ調整が不要になるのが特徴。また、ディスクを取り外すことで全刃を1度で交換することができ、段取り時間を大幅に短縮することができる。
担当者は「インサートタイプと比較して、段取り時間を10分の1短縮できる」と語る。
ダイジェット工業(2A23)は、今年4月に発売した新製品の「ストライクドリル」のPRに力を入れる。特許技術の刃先形状を採用し、高精度な穴開けを実現する。野球をモチーフにした迫力あるブースデザインも来場者の関心を集めている。
NTKカッティングツールズ(2D02)は振動切削や揺動切削専用の「TMVブレーカ」を展示している。
切りくずの処理性を高める刃先形状が特徴で、振動切削や揺動切削で発生する工具の欠損を抑制し、長寿命化を実現する。
担当者は「TMVブレーカは切りくずの処理性が高く、工具の欠損を抑制できる」と語る。
イスカルジャパン(2A16)は、MECT会場限定で2024年に発売予定の新製品を動画でチラ見せしている。チタン合金を高能率加工するソリッドエンドミルで、切りくず排出量など一部の情報を映像とともに公開している。ソリッド工具であるという点も同社としては珍しく、注目を集める。
ユニオンツール(2B16)は工具とともに、トヨタ合成とコラボで作成したサンプルワークを展示した。加工に使用したエンドミルはMECTにあわせて発表した新製品「CWLB」だ。CWLBの特徴である先端微小フラット形状で、長寿命化や鏡面性の向上を実現した。加工面の滑らかさが目を引く。
大昭和精機(2D08)は、防振機構を持つボーリングヘッド「スマートダンパー」シリーズの新製品を出展する。最大で直径270mmまで対応する大径タイプだ。BIG DAISHOWA Japanの西野秀哉社長は「造船や建設機械、エネルギー関連などで予想以上の引き合いがある」と話す。
機械工具商社のライノス(2C17)は、同社が開発した「ボトムドリルリーマー」を展示している。止まり穴を高精度に加工できるのが特徴で、特に底面の隅部を良好に仕上げられる。鋳鉄やステンレスなどの加工に向く。
濱口康裕課長は「再研磨とコーティングもでき経済的。ブースにはサンプルワークも置き、穴加工の精度の高さを紹介している」と語る。
日進工具(2B17)は、12月に発売予定の3枚刃エンドミル「MLFH330」を初公開した。底刃形状が大きい異形工具で、曲面や緩やかな斜面を高効率で加工できる。焼き入れ鋼などの高硬度材の加工に向く。
営業企画課の楠山峰伸課長は「5軸加工機でも生産性をより高められる。わが社では初の異形工具で、現場で導入する上での意見や質問をいただければ」と話す。
丸一切削工具(2D21)は、プライベートブランド「THE CUT(ザ・カット)」の製品を多数出品。中でも目玉は油圧機器のOリング部分の加工に向く刃先交換式カッター「MSSCシート面カッター」。
担当者は「MSSCシートカッター1本で、ねじのシート面加工やR面加工、座ぐり加工ができ、工具の集約ができる」と語る。