小さな改善で大きな成果を/日研工作所

日研工作所(2D18)は「ONE STOP SOLUTION(ワン・ストップ・ソリューション)」をテーマに、ツーリングや円テーブル、リーマー、ツールプリセッターなど同社が製造、販売する製品を幅広く展示する。長濱明治社長は「小さな改善や投資で大きな成果を得られるソリューションの数々を用意した。ぜひお困りごとを相談いただきたい」と力を込める。

簡単かつ高精度に固定/黒田精工

黒田精工(1A19)は、油圧式のクランプジグ「ハイドロリックツール」を出展している。六角レンチでねじを締めるだけで、ワークを簡単に固定できる。

 担当者は「高い振れ精度を誇り、段取り時間の削減にもつながる。近年はロボット用減速機のギアなど、需要が増えている」と語る。ブースでは、来場者が実際にワークの固定を体験できる。

油圧クランプのリニューアル製品を披露/コスメック

コスメック(3C44)は、10月18日にリニューアルを発表した油圧ホールクランプ「SFBシリーズ」などを出品する。SFBシリーズはピンをワークの穴に差し込み、穴の中でピンが開くことでワークをクランプする。
 営業部企画・広報室の北村知雄グループリーダーは「今回のリニューアルで、ワーク穴径6mm~8.5mmに対応する『SFB0600』にも、ピンをカバーで覆うキャップ構造を採用した。ワークの搬入出時にピンが破損するリスクを低減できる」と語る。

カメの甲羅のような生爪/大野精機

大野精機(3S10)は、チャックに取り付ける六角形の生爪「カメチャック」を展示している。6カ所の角を成形できるため、爪の保有数を減らし管理コストを削減できる。

 大野和明製造販売責任者は「東京都大田区からの出展だが、より現場に近い来場者が多いと感じる。他にもクーラントの噴射装置やホルダーなどを出展しており、わが社の技術をアピールしたい」と話す。

工具刃先をAIで診断/モリマシナリー

モリマシナリー(3B44)はツールストッカーの「ツールソムリエ」に、切削工具の刃先を撮像する「ツールコラージュ」やツールの出し入れを自動化するロボットシステムを組み合わせた新仕様を出展した。MECT2023で初公開したプロトタイプの人工知能(AI)を搭載しており、刃先の画像を解析し刃先の欠けや摩耗の度合いを診断する。

豊富なラインアップを触って体感/ハイウィン

ハイウィン(3C01)は、垂直6軸多関節ロボット「RA610-GCシリーズ」と工作機械を組み合わせた自動化システムや、センサー搭載で稼働状況を可視化するボールねじ「i4.0BS」などを出品。

ブース内には、リニアガイドやボールねじを実際に触れる体験コーナーも用意している。「リニアガイドとボールねじは全ラインアップの8割を展示している。来場者にラインアップの豊富さを知ってもらいたい」と担当者は語る。