バイスごとワークを付け替える/三和ロボティクス

三和ロボティクス(3D29)はロボットでワークを自動交換する「マシンローディングシステムNEXSRT(ネクサ―ト)」の「バイスチェンジャー V16」を展示している。
 

ワークをバイスごと工作機械に付け替えて加工するのが特徴。ワークだけを交換する場合は同じバイスで固定できるワークしか加工できないが、「バイスごと付け替えることで多品種少量加工の自動化を実現できる」と担当者は語る。

小さな改善で大きな成果を/日研工作所

日研工作所(2D18)は「ONE STOP SOLUTION(ワン・ストップ・ソリューション)」をテーマに、ツーリングや円テーブル、リーマー、ツールプリセッターなど同社が製造、販売する製品を幅広く展示する。長濱明治社長は「小さな改善や投資で大きな成果を得られるソリューションの数々を用意した。ぜひお困りごとを相談いただきたい」と力を込める。

研削盤用の省エネクーラントタンク/小楠金属工業所

小楠金属工業所(3B10)は、研削盤用のクーラントタンク「2槽渦流循環型クーラント浄化装置」を出展している。タンク内に渦を作り、スラッジなどの堆積を防ぐ。液中の金属粉は磁石で回収し、砥粒(とりゅう)はクーラントを遠心分離して除去する。

 技術部開発課の綿脱努班長は「ポンプでタンクの底から吸い上げ、ろ過した液体を戻して水流を作る。攪拌(かくはん)用のスクリューなどを搭載しておらず、省エネルギーを実現する。ブースでは、液中のプラスチック片を除去するデモを披露している」と説明する。

ボタン1つでワークを着脱/ロームヘルド・ハルダー

ロームヘルド・ハルダー(3C40)は、ドイツでジグなどを製造するハルダーのつり具「リフティングピン」を出展している。通常のつり具はねじを締めて使うが、同製品は上部のボタンを押すだけで着脱できる。

 担当者は「着脱が簡単なため、金型などのワーク交換が頻繁にある生産現場で段取り時間を短縮できる。来場者に非常に興味を持っていただけている」と手応えを話す。

油圧クランプのリニューアル製品を披露/コスメック

コスメック(3C44)は、10月18日にリニューアルを発表した油圧ホールクランプ「SFBシリーズ」などを出品する。SFBシリーズはピンをワークの穴に差し込み、穴の中でピンが開くことでワークをクランプする。
 営業部企画・広報室の北村知雄グループリーダーは「今回のリニューアルで、ワーク穴径6mm~8.5mmに対応する『SFB0600』にも、ピンをカバーで覆うキャップ構造を採用した。ワークの搬入出時にピンが破損するリスクを低減できる」と語る。

カメの甲羅のような生爪/大野精機

大野精機(3S10)は、チャックに取り付ける六角形の生爪「カメチャック」を展示している。6カ所の角を成形できるため、爪の保有数を減らし管理コストを削減できる。

 大野和明製造販売責任者は「東京都大田区からの出展だが、より現場に近い来場者が多いと感じる。他にもクーラントの噴射装置やホルダーなどを出展しており、わが社の技術をアピールしたい」と話す。

ジョーの交換をロボットで自動化/北川鉄工所

北川鉄工所(3C05)は、ロボットを使った自動ジョー交換システムなどを展示。

担当者は「ジョーのTナットは新製品の『BR-AJC-M』を使っている。ジョーの位置決めがしやすく、手動の交換でも段取り替えの手間を削減する」と語る。同社のチャック「BRシリーズ」「BRTシリーズ」のTナットを交換するだけで使えるようになる。

ロボット用手袋の指タイプに手応え/東和コーポレーション

作業用ゴム手袋メーカーの東和コーポレーション(3D82)は、ロボットハンドに装着する「ROBO Glove(ロボグローブ)」をアピールする。切削油が付着したワークも滑らずに把持できる。指だけに装着するタイプも参考出品しており、「来場者の反応はとても良い」と長瀬直樹ロボグローブ推進室長は言う。

ミストコレクターを省エネ化/葵精工

葵精工(3C30)はミストコレクターの省エネルギー化を実現する制御ユニットを提案している。既存のミストコレクターに後付けが可能で、クーラントポンプの稼働状況を基にミストコレクターの動作を制御する。クーラントポンプが稼働していない、つまり加工をしていない時間はミストコレクターの動作を停止できるため、大幅な省エネルギー化を実現できる。営業部の纐纈哲生次長は「ミストコレクターに特化した省エネ制御ユニットは珍しく、初日から大きな反響があった」と手応えを語る。

直感的に取り扱えるケーブル保護管/イグス

ドイツの樹脂部品メーカー、イグスの日本法人(3B46)は工作機械用のケーブル保護管「エナジーチェーン E4Qシリーズ」を出展している。工具レスで簡単に取り付けられるのが特徴で、e-chain systems(イーチェーンシステムズ)営業部の後藤孝将部長は「取り付け方法をわざわざ説明しなくても、誰でも直感的に取り扱える」と話す。