旋盤で工程集約を実現/長谷川機械製作所

長谷川機械製作所(1A33)は、対向式2スピンドル2タレット旋盤「CW42MY」を展示している。左右のスピンドルでワークを自動で高精度に受け渡せ、ミーリング加工もできる。
 担当者は「1台で工程集約できることなどが好評の機種。工場の省スペース化にもつながるため、ブースで実機を見てサイズを感じてほしい」と話す。

主軸の片方が機外にある2主軸NC旋盤/シマダマシンツール

シマダマシンツール(旧嶋田鉄工所、1C23)は2主軸1タレットNC旋盤「2SI-8 Mk-Ⅱ(マークツー)」を出展している。2つの主軸のうち片方は機外にあるため、片方の主軸でワークを加工する間に、機外側の主軸のワーク脱着や洗浄、エアブローなどが可能だ。ロボットと組み合わせて機外作業をさせれば、生産性を大幅に高められる。島田雅宏社長は「手作業でワーク脱着をしているNC旋盤ユーザーが主なターゲット。当機をロボット付きで導入すれば人手不足に対応できる上、生産性も高められる」と強調する。

油圧機器向けのカッターを出品/丸一切削工具

丸一切削工具(2D21)は、プライベートブランド「THE CUT(ザ・カット)」の製品を多数出品。中でも目玉は油圧機器のOリング部分の加工に向く刃先交換式カッター「MSSCシート面カッター」。
 担当者は「MSSCシートカッター1本で、ねじのシート面加工やR面加工、座ぐり加工ができ、工具の集約ができる」と語る。

加工スピードを高めた新製品/中村留精密工業

中村留精密工業(1C11)は2スピンドル2タレットCNC複合旋盤の新製品「WY-100V」を国内初披露した。「最速の、その先へ。」をコンセプトに、加工スピードを大幅に高めたのが特徴だ。「クロノカット」と呼ばれるアイドルタイムを削減する新開発のソフトウエア技術や制御技術を搭載しており、油圧バルブ部品のサンプルの加工時間を従来機比で30%削減した。ブースでは、WY-100Vの特徴やクロノカットの概要を詳しく解説するプレゼンも定期的に実施している。

中村匠吾社長は「サイクルタイムを短縮できれば、単位時間当たりの生産性が高まる。製造現場に余裕が生まれ、突発的な加工の案件にも対応しやすくなる」と話す。

プレゼンで工程集約、自動化、DX、GXを提案/DMG森精機

DMG森精機(1C27)は、複合加工機「NZ DUE(デュエ)」を国内の展示会に初出品。刃物台を2つ備えるのが特徴で、複雑な形状のワークの加工を1台に集約できる。他にも、複合加工機「NTX1000」とロボットシステム「MATRIS Light(マトリスライト)」を組み合わせたデモシステムで自動化を提案した。

 ブース内のメインステージでは、「マシニング・トランスフォーメーション」「NZ-Platform」「WH-AMR」「プログラム作成のDX」がテーマの4種のプレゼンテーションを開催しており、来場者に対して工程集約や自動化、デジタルトランスフォーメーション(DX)、グリーントランスフォーメーション(GX)を提案している。

ワークに合わせ傾いて測定/東京精密

東京精密(3A41)は、ワークの表面粗さと輪郭形状を測れる測定機「SURFCOM NEX(サーフコムネックス)」を展示している。1台で表面粗さと形状を測定できるため、検出器の段取り替えの手間を減らせる。

 新たに開発したオプションで、ワークに合わせて検出器を傾けられる機能を会場で披露する。「大きいサイズのワークを計測する際に、ワークはそのままで検出器の角度を変えられるため、効率よく測定できる。±45度に傾斜する様子を直接見てほしい」(担当者)。

ベストセラー研削盤に脚光/太陽工機

太陽工機(1D28)は、立形複合研削盤「Vertical Mate(バーティカルメイト) 55」を出展している。自動工具交換装置(ATC)を搭載しており、1台で多種多様な研削を実現する。同社で最も出荷台数の多いベストセラー機という。

 西部営業所の冨松亮太所長は「機内のタッチプローブで、加工後にそのまま測定できる。仕上がり寸法になっていなければ、自動でNC装置にフィードバックして再度研削できるのが強み」と語る。