[来場者の声]グループ全体で事業を拡大/UNITED GRINDING Group シュテファン・ネルCEO

UNITED GRINDING Group(ユナイテッド・グラインディング・グループ、UGG、1A40)は計9つの企業ブランドを傘下に持つスイスの総合研削盤メーカーグループだ。これまでは個社単位でビジネスを展開してきたが、最近はグループ全体でグローバルに事業を拡大している。MECT2023でもUGGとしてブースを構え、グループ傘下の研削盤や工具測定機を計4機種出展した。UGGがグループの総力を挙げて開発した最新のオペレーティングシステム「C.O.R.E.(コア)」も展示している。

スチューダやワルターなどの一部のブランドは日本のお客さまにも広く知られているが、今後はその他のブランドの認知度向上に努めたい。そのためにも日本語対応が可能な人材を拡充し、日本のお客さまにしっかりとアフターサービスを提供する体制を整えることが重要だと考えている。

[出展者の声]イージーな自動化を/ヤマザキマザック 堀部和也上席執行役員

ヤマザキマザック(1A41)の堀部和也上席執行役員

わが社のブースの見どころの一つは「自動化提案」。製造現場で働くオペレーターの数が今後減少するため、日本の製造業各社が事業を継続するには誰でも使える自動化システムが求められる。だからこそ、いかに簡単できめ細かい自動化ソリューションを提供できるかが工作機械メーカーとしての差別化ポイントになる。

MECT2023ではこうした背景を踏まえ、誰でも簡単にセットアップが可能な協働ロボットシステム「Ez LOADER(イージーローダー) シリーズ」などのさまざまな自動化システムを紹介している。

[出展者の声]3つの社会課題に応えるソリューション/オークマ 家城淳社長

オークマ(1D33)の家城淳社長

わが社は「『ものづくりサービス』の力で社会に貢献する」というパーパス(企業の存在意義)を掲げている。創業から今年で125年を迎えるが、お客さまが抱える課題に対するソリューションをその時々のニーズに沿った形で提供してきた。現在の製造業は自動化・省人化、脱炭素化、デジタル活用の3つの社会課題に直面しており、わが社はこれら3つの社会課題に応えるソリューションをMECT2023で提案している。

MECT2023は初日から大勢の来場者でにぎわいを見せた。来場者の興味関心がどこまで実需につながるか、今後に期待したい。

MECTの熱い4日間が始まる

 メカトロテックジャパン(MECT)2023が本日、ついに幕を開けた。

 開会式では経済産業省製造産業局産業機械課の高木聡課長補佐や、日本工作機械工業会(日工会)会長の稲葉善治ファナック会長がMECTへの期待を語った。

 出展者を代表したあいさつで芝浦機械の坂元繁友社長は「工作機械業界は不安定な環境下だが、MECTでより多くの商談が得られるのではないかと非常に期待している」と力強く語った。

 来賓によるテープカットの後に開場。次々と人々が来場し、今回展の活気を感じさせた。