特別セミナーを開催/コンセプトゾーン

会期3日目に主催者企画展示ゾーン(コンセプトゾーン)で特別セミナー「先進企業の経営者が語る、企業躍進の秘訣」を開催した。
 創業して短期間で急成長を遂げたコンセプトゾーン協力企業3社の経営者が登壇。自社の強みや成功の秘訣、今後の戦略などを語った。

巧みなワーク加工を実演/コンセプトゾーン

3号館の特設会場で実施する主催者企画展示ゾーン(コンセプトゾーン)では、「驚きのスゴ技」をテーマに、アクリル素材の微細加工やファインセラミックスの研削加工、複雑な5軸加工といった高い加工技術を紹介している。

コンセプトゾーンでは、それぞれの技術を生かしたサンプルワークだけでなく、工作機械を巧みに使い、実際にワークを加工する様子も見ることができる。“門外不出”の加工技術の一端を体感しよう。

【今更聞けない?】高精度微細加工ってつまり/碌々スマートテクノロジー

微細加工とは、金属や樹脂などに非常に細かい加工を行うことの総称だ。その細かさや精度に明確な基準はないが、微細加工は非常に高い精度が求められる特別な加工であり、専用のマシニングセンタやレーザ加工機が求められる。

碌々スマートテクノロジー(1A34、コンセプトゾーン)はそんな微細加工を極める企業だ。その特別さゆえに担当者が「工作機械業界のルイ・ヴィトン」だと語る同社の高精度微細加工機は、0.5mmのシャープペンシルの芯にも難なく穴をあける。同社ブースやコンセプトゾーンに足を運び、そのスゴさを確かめてほしい。

【注目のサンプルワーク】森の虫たちが集う/コンセプトゾーン

コンセプトゾーンの一画に、美しい虫たちが集った。その正体は、アクリルの切削加工で生み出された、原寸大の精巧な模型だ。この写真にはカブトムシ、クワガタ、トンボ、カマキリ、クモが映っている。

Jpキュービック(愛知県豊川市、伊藤雅彦社長)が碌々スマートテクノロジー(1B26)の微細加工機を用いて加工した。アクリルは欠けやすく曇りやすいため、加工が難しい。会期中は日替わりで加工実演を披露している。見学に足を運んではどうだろうか。

【今更聞けない?】わが社の5軸はここがスゴイ/安田工業

5軸マシニングセンタは、一般的なマシニングセンタが持つ3軸に加えて回転軸と傾斜軸を搭載しており、テーブルを自由自在に動かしながらあらゆる方向からの加工が可能な機械だ。テーブルに接する面以外の全方向から加工ができるという最大のメリットを持つ一方で、軸数が増えることで累積誤差が大きくなり、どうしても3軸の機械と比べて精度が落ちるという難しさも持つ。

安田工業(1A34、コンセプトゾーン)の5軸機の強みは、その難しい位置決めの精度を極限まで高めていることだ。高精度5軸機でこんなにスゴイことができるのか。同社ブースやコンセプトゾーンに足を運び、実際に確かめてほしい。

【注目のサンプルワーク】〇〇すぎてピントが合わない!/コンセプトゾーン

第3展示館のコンセプトゾーンで展示されている一品。撮影を試みるが、あまりに平坦、かつ大きすぎてカメラのピントが合わない。最終的に、ワークの端の境界でピントを合わせた。

フルカワセラミックス(新潟県阿賀野市、古川幸作社長)が岡本工作機械製作所(1D08)の研削盤で加工した。平面度は0.0018mm、つまり2μm未満。86点の計測ポイントにおいて、最も高い山と最も低い谷の高低差を示す数値だ。

「研削加工は、言わば砥石(といし)で表面を砕いて加工する方式。この加工法で2μmに満たない平面度を出すのは難しい。わが社では量産に対応するため、誰でも加工できるようノウハウにまで落とし込んでいる」と古川社長は強調する。

コンセプトゾーンに注目集まる

3号館の特設会場で実施する主催者企画展示ゾーン(コンセプトゾーン)では、「驚きのスゴ技」をテーマに、研削加工と微細加工、5軸加工のそれぞれに込められた“門外不出”の加工技術の一端を紹介している。

アクリルから実物大の昆虫を削りだしたワークや、ファインセラミックス素材の表面を平滑に削り出したワーク、5軸マシニングセンタでしか加工できない形状のMECTオリジナルワークを3つのゾーンで紹介する。

CZの全体像が明らかに

主催者企画展示ゾーン(コンセプトゾーン、CZ)の設営が進み、全体像が明らかになってきた。

今回のテーマは「驚きのスゴ技」。“門外不出”の加工技術の一端を会場で披露する。驚きのスゴ技を持つ3社の加工実演を通じて、技術ニーズに応えるためのヒントを提示するとともに、これからの加工の可能性に迫る。