ツールホルダーで加工精度が激変/ユキワ精工

自慢の製品を熱く語る酒巻弘和社長

ユキワ精工(2D17)の一押し製品はツールホルダー「グリーンG1チャック」だ。同じ工具でも、ツールホルダーを変えるだけで加工びびりが減り、ワーク面の精度が上がり、加工時間が短くなるなど、メリットがいくつもある。酒巻社長は「把握力の強さが本製品の売りだ。多くのユーザーに使ってもらいたい」と語る。


工具に関心のある来場者は、工具だけでなくあわせてブースをのぞいてみてはどうか。

エンドミルで高速加工を実現/イワタツール

イワタツールは(2C08)はヘリカル穴加工用エンドミルの「ドリミル」を展示する。

底刃を外側に逃がす特徴的な形状とオイルホールの追加で、切削抵抗を大幅に削減。鉄やアルミ、ステンレスなども高速で加工できる。

担当者は「通常のエンドミルの5倍~10倍のスピードで加工ができるので、量産にも対応できる」と語る。

打ち出の小づちが当たるかも!?/三菱マテリアル

三菱マテリアル(2C26)のブースには約3cmの打ち出の小づちが登場。これは金属加工業の松本興産(埼玉県小鹿野町、松本直樹社長)とのコラボで製作されたものだ。三菱マテリアルの多種多様な工具を使用して加工した。中央部分には「福」の文字が美しく彫られている。同社のウェブサイトに会員登録し、抽選で当たれば打ち出の小づちがその場でもらえる。担当者は「その場で登録してその場で抽選ができる。事前登録していただければよりスムーズに案内できる」と語る。

【注目のサンプルワーク】シックなブースデザインに注目/山田製作所

山田製作所(3S08)は、ミクロン単位の研削加工をしたワークを展示して加工技術の高さをアピールする。加工したワークのレイアウトにも力を入れており、山田英登社長は「ただワークを置くだけでなく、より目立たせるような配置にした。シックにまとめたブース全体のデザインにも注目してほしい」と語る。

 また、同社は社員の7割が女性なこともあり、女性向けの会社紹介パンフレットを会場で配布するなど女性が活躍できる場であることもPRする。

【注目のサンプルワーク】高能率工具で削ったベースプレート/MOLDINO

MOLDINO(モルディノ、2A24)のサンプルワークは必見だ。高能率で粗加工できるエンドミル「ER5HS-PN」で、金型のベースプレートを削った。サイズは幅250mm×奥行き200mm×高さ30mm。実加工時間は従来の加工方法に比べてなんと半分の33分という。

 ER5HS-PNは外径の3倍ある刃長の側面を使って切り込むため、高能率で加工できる。営業本部営業企画部の矢野太一広報グループ長は「5枚刃で耐欠損性も高く、長時間安定して加工できる」と自信をみせる。

バリを出さない新工具発表/不二越

不二越(2D01)は、工具「バリレスシリーズ」を会場で初公開した。バリの発生を抑えられるように、形状などを工夫したドリルとタップ、エンドミルをそろえる。
 執行役員を務める五島康工具事業部長は「バリの除去は自動化が難しく、安定した品質を維持しづらい。そこで最初からバリなく加工でき、加工能率や工具寿命にもたけた工具を開発した」と語る。12月に発売予定のバリレスシリーズを、一足先にブース内で目の当たりにできる。

コンセプトゾーンに注目集まる

3号館の特設会場で実施する主催者企画展示ゾーン(コンセプトゾーン)では、「驚きのスゴ技」をテーマに、研削加工と微細加工、5軸加工のそれぞれに込められた“門外不出”の加工技術の一端を紹介している。

アクリルから実物大の昆虫を削りだしたワークや、ファインセラミックス素材の表面を平滑に削り出したワーク、5軸マシニングセンタでしか加工できない形状のMECTオリジナルワークを3つのゾーンで紹介する。

切りくずがこんなに細かく/シチズンマシナリー

シチズンマシナリー(1B13)は、旋盤のベストセラー機種「Cincom(シンコム)L20」シリーズのフルモデルチェンジ機を展示している。背面主軸の出力など、基本性能が向上した。展示中の「L20 X」は工具の搭載本数が増え、45本になった。
 会場では他にも実機を置き、樹脂部品などの実加工を披露した。切りくずを細かく分断できる「LFV技術」の実演に、多くの来場者が熱い視線を送る。経営企画部の若佐俊介課長は「LFV技術を使うと加工時間が少し長くなるが、切りくずが原因のトラブルを防げるため、機械の停止などが起こらずに生産を続けられる」と話す。

最大φ25mmまで加工/スター精密

スター精密(1B27)は、スイス型自動旋盤の新製品「SP-20」を披露した。従来の直径(φ)20mmを加工できる機種と同等の本体サイズで、φ25mmのワークまで加工できるようにした。各部に温度センサーを搭載し、熱変位に対して自動で補正をかける。
 機械事業部開発部第一開発室の川原崎徹副主事は「新たな分野のワーク受注を始めるユーザーも多く、1台で加工できるワークの幅を広げられるように開発した」と説明する。

気泡の少ない独自コーティング/住友電気工業

住友電気工業(2A17)は、アルミニウム合金など非鉄金属加工向けのドリル「マルチドリルMDA型」を出品。
 独自開発のコーティング素材「オーロラコートX」を採用。コーティング内に気泡が少なく表面が平滑なため、耐溶着性が従来のコーティング素材よりも向上した。

 また、ブース内では「工具でGX! EV駆動部品加工ソリューション」と題したプレゼンテーションを開催。電気自動車(EV)の部品加工で、環境負荷を低減する製品などを紹介している。