使いやすい工具測定器が好評/Cominix
Cominix(2C24)のブースでは、マイクロヴェルト(大阪市北区、木山太郎社長)の切削工具向けの画像測定器「nano(ナノ) X5」が注目を集めている。「コンパクトで誰でも簡単に測定できる使いやすさが好評。最大100項目を数秒で測定できる」とマイクロヴェルトの長谷部洋泰測定器開発責任者は話す。
公式メディア3媒体の記者が、
「MECT特派員」として会場から速報します。
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Cominix(2C24)のブースでは、マイクロヴェルト(大阪市北区、木山太郎社長)の切削工具向けの画像測定器「nano(ナノ) X5」が注目を集めている。「コンパクトで誰でも簡単に測定できる使いやすさが好評。最大100項目を数秒で測定できる」とマイクロヴェルトの長谷部洋泰測定器開発責任者は話す。
FA機器を扱う技術商社のサンゲン(3B33)は、自社が代理店を務める2製品、米国NewVista(ニュービスタ)製ねじ検査ユニットと、デンマークKassow Robots(カッソーロボット)の7軸ロボットを組み合わせて展示する。「上でねじ穴の検査をした後、ロボットアームが下に潜り込んでツールを交換するため、省スペース。この動作は7軸構造のカッソーならでは」と営業部長の土岡直樹執行役員は話す。
ミツトヨ(3B05)は、測定の自動化システムをパッケージにした「Mi-BOT e-system(マイボットイーシステム)」でデモを実演している。協働ロボットがラックから測定対象物を運び、同社の3次元測定機「MiSTAR(マイスター)555」で測定する。
マーケティング課の白井太朗副主査は「展示のシステムは生産現場で運用する1つの例。現場に合わせてロボットの動作のプログラミングやジグの選定などもわが社で担うため、測定の自動化に興味のある来場者から要望を聞きたい」と語る。
レニショー(3A02)は直径が24mm、長さが31.4mmしかない無線信号伝達式プローブ「RMP24-micro(マイクロ)」を国内初披露した。欧州市場向けには今年9月にドイツで開催された工作機械見本市「EMOハノーバー2023」で一足先に展示しており、今回のMECTで日本市場向けに大々的に発表した格好だ。担当者は「工作機械用プローブの中では世界最小。日本ではどういう風に受け入れられるかを今回のMECTで確認したい」と語る。
ヘキサゴン・メトロジー(1A08)は、今年のF1のタイトルを獲得したレッドブル・レーシングに技術提供を行う。非常に繊細かつ技術の結晶と言えるF1の、最速チームでマシンの計測と分析を担うという事実は、同社の技術力や精度の高さを裏付ける。
今回展示する「Absolute Arm(アブソリュートアーム)3Dレーザースキャナー」はF1マシンの設計から試作、空力試験時の車体の位置決めなど、品質管理プロセスの重要な役割を担う。通常は触ることのできないF1パーツも展示されており、必見だ。
東京精密(3A41)は、ワークの表面粗さと輪郭形状を測れる測定機「SURFCOM NEX(サーフコムネックス)」を展示している。1台で表面粗さと形状を測定できるため、検出器の段取り替えの手間を減らせる。
新たに開発したオプションで、ワークに合わせて検出器を傾けられる機能を会場で披露する。「大きいサイズのワークを計測する際に、ワークはそのままで検出器の角度を変えられるため、効率よく測定できる。±45度に傾斜する様子を直接見てほしい」(担当者)。
ドイツの測定機器メーカー、ブルーム-ノボテスト(3A40)はCNC旋盤向けの機上測定技術を提案している。
ブースにはエグロ(1A25)のくし刃型CNC旋盤「SANAX(サナックス)-6」を設置。自社製品のタッチプローブ「TC64-10」や表面粗さを機上で測定できる「ラフネスゲージ」、工具負荷モニタリングシステム「TMAC」と組み合わせ、旋削加工から工具負荷のモニタリング、そして寸法や面粗度の機上測定までの一連の工程を実演している。営業部の加藤力也部長は「CNC旋盤に機上測定がどう活用できるのか、お客さまに体感していただきたい」と話す。