小さな改善で大きな成果を/日研工作所
日研工作所(2D18)は「ONE STOP SOLUTION(ワン・ストップ・ソリューション)」をテーマに、ツーリングや円テーブル、リーマー、ツールプリセッターなど同社が製造、販売する製品を幅広く展示する。長濱明治社長は「小さな改善や投資で大きな成果を得られるソリューションの数々を用意した。ぜひお困りごとを相談いただきたい」と力を込める。
公式メディア3媒体の記者が、
「MECT特派員」として会場から速報します。
日研工作所(2D18)は「ONE STOP SOLUTION(ワン・ストップ・ソリューション)」をテーマに、ツーリングや円テーブル、リーマー、ツールプリセッターなど同社が製造、販売する製品を幅広く展示する。長濱明治社長は「小さな改善や投資で大きな成果を得られるソリューションの数々を用意した。ぜひお困りごとを相談いただきたい」と力を込める。
京セラ(2A35)はPVD(物理蒸着)コーティングの「PR18」シリーズとCVD(化学蒸着)コーティングの「CA115P/CA125P」の、2つの新製品を前面に押し出して展示する。CA115P/CA125Pは、加工時間4分時点から24分時点までの切りくずも展示。切りくずの形状がほとんど変化しない耐久性をPRする。
小楠金属工業所(3B10)は、研削盤用のクーラントタンク「2槽渦流循環型クーラント浄化装置」を出展している。タンク内に渦を作り、スラッジなどの堆積を防ぐ。液中の金属粉は磁石で回収し、砥粒(とりゅう)はクーラントを遠心分離して除去する。
技術部開発課の綿脱努班長は「ポンプでタンクの底から吸い上げ、ろ過した液体を戻して水流を作る。攪拌(かくはん)用のスクリューなどを搭載しておらず、省エネルギーを実現する。ブースでは、液中のプラスチック片を除去するデモを披露している」と説明する。
ロームヘルド・ハルダー(3C40)は、ドイツでジグなどを製造するハルダーのつり具「リフティングピン」を出展している。通常のつり具はねじを締めて使うが、同製品は上部のボタンを押すだけで着脱できる。
担当者は「着脱が簡単なため、金型などのワーク交換が頻繁にある生産現場で段取り時間を短縮できる。来場者に非常に興味を持っていただけている」と手応えを話す。
長谷川機械製作所(1A33)は、対向式2スピンドル2タレット旋盤「CW42MY」を展示している。左右のスピンドルでワークを自動で高精度に受け渡せ、ミーリング加工もできる。
担当者は「1台で工程集約できることなどが好評の機種。工場の省スペース化にもつながるため、ブースで実機を見てサイズを感じてほしい」と話す。
黒田精工(1A19)は、油圧式のクランプジグ「ハイドロリックツール」を出展している。六角レンチでねじを締めるだけで、ワークを簡単に固定できる。
担当者は「高い振れ精度を誇り、段取り時間の削減にもつながる。近年はロボット用減速機のギアなど、需要が増えている」と語る。ブースでは、来場者が実際にワークの固定を体験できる。
Cominix(2C24)のブースでは、マイクロヴェルト(大阪市北区、木山太郎社長)の切削工具向けの画像測定器「nano(ナノ) X5」が注目を集めている。「コンパクトで誰でも簡単に測定できる使いやすさが好評。最大100項目を数秒で測定できる」とマイクロヴェルトの長谷部洋泰測定器開発責任者は話す。
安田工業(1A34)は、金型加工に適した「YBM Vi50」と、部品加工に向く「PX30i」の2台の5軸マシニングセンタ(MC)を出展。従来の主要ユーザーである金型加工向けだけでなく、部品加工向けにもPRを強める。YBM Vi50は東海地方では初出展となる。
なお、第3展示館のコンセプトゾーンでも5軸MC「YBM Vi40 Ver.Ⅲ」を出展しており、こちらは加工実演をしている。
牧野フライス精機(1C26)は、工具研削盤「DB1」を会場で初公開した。工具径(φ)0.03mm~4mmの小径工具向けだ。今後の工具のさらなる微細化に向けて開発したという。
担当者は「φ0.03mmになると、肉眼では先端形状を確認できない。そのためブース内のモニターで工具を拡大して表示し、精密さをアピールしている」と説明する。
イネイブル(3A19)は、欠陥検査ソフトウエア「気づき」を参考出展した。中京大学工学部機械システム工学科の青木公也教授が開発したソフトで、人工知能(AI)を使わずに、撮像した画像からワークの欠陥を検出できる。
小川雄也営業マネージャーは「きずや汚れなど欠陥のある位置は、周辺と状態が異なる。人間が目視で気付くように、周辺と比較するような画像処理をして検出する」と語る。