月刊生産財マーケティング配布中!
第1展示館と交流センターで月刊生産財マーケティングを無料配布しています。MECT2023の特集記事も掲載していますのでぜひ一読ください!!
公式メディア3媒体の記者が、
「MECT特派員」として会場から速報します。
鈴峰(2B02)は自社ブランド「RHT(れいほうツール)」の超硬Tスロットカッターをアピールする。舘直樹社長は「一番のセールスポイントはコストパフォーマンスの高さ。競合製品と比べて4分の1以下の価格設定。MECT2023に合わせて新発売した」と胸を張る。
コスパの高い超硬Tスロットカッターを探すのならば、必見のブースだろう。
コンセプトゾーンの一画に、美しい虫たちが集った。その正体は、アクリルの切削加工で生み出された、原寸大の精巧な模型だ。この写真にはカブトムシ、クワガタ、トンボ、カマキリ、クモが映っている。
Jpキュービック(愛知県豊川市、伊藤雅彦社長)が碌々スマートテクノロジー(1B26)の微細加工機を用いて加工した。アクリルは欠けやすく曇りやすいため、加工が難しい。会期中は日替わりで加工実演を披露している。見学に足を運んではどうだろうか。
ヤマザキマザック(1A41)は協働ロボットシステムの新製品「Ez LOADER(イージーローダー) 30」をMECT2023開幕と同時に発売した。従来製品に比べ最大可搬質量を高めたのが特徴で、鉄系ワークなどの重量物の搬送に対応できる。搬送可能なワークの質量は、シングルハンドの場合で最大21kg。
ブースでは同時5軸制御の複合加工機「INTEGREX(インテグレックス) i-200H S」と組み合わせて展示しており、ワーク着脱からチャックの爪交換までの一連の作業を自動化するデモを披露している。
5軸マシニングセンタは、一般的なマシニングセンタが持つ3軸に加えて回転軸と傾斜軸を搭載しており、テーブルを自由自在に動かしながらあらゆる方向からの加工が可能な機械だ。テーブルに接する面以外の全方向から加工ができるという最大のメリットを持つ一方で、軸数が増えることで累積誤差が大きくなり、どうしても3軸の機械と比べて精度が落ちるという難しさも持つ。
安田工業(1A34、コンセプトゾーン)の5軸機の強みは、その難しい位置決めの精度を極限まで高めていることだ。高精度5軸機でこんなにスゴイことができるのか。同社ブースやコンセプトゾーンに足を運び、実際に確かめてほしい。
FA機器やロボットなどを扱う専門商社のダイドー(3D17)は、全17メーカーとコラボする。「FA&ロボット+テクノロジー」をテーマに、人工知能(AI)などの先端テクノロジーが組み込まれたFAシステムを提案する。例えば武蔵精密工業グループのMusashi AI(ムサシAI)が開発したAI外観検査装置を展示。Mech-Mind(メックマインド)のAIビジョンシステムを使ったデパレタイジングシステムも稼働実演する。協働ロボットの展示も多く、ナットランナーメーカーの第一電通が構築したねじ締めシステムなどを展示。「専用装置と違い、協働ロボットを使ったシステムならワークが変わっても汎用的に使えると注目を集めている」と第一電通担当者は話す。
アイエイアイ(3C02)は電動アクチュエーター「エレシリンダー」を活用し、垂直搬送の電動化を提案する。空圧のエアシリンダーと比べサイクルタイムを50%短縮し、二酸化炭素の排出量も大幅に抑えられる。低価格のためエアシリンダーと置き換えやすい。「空間をより有効に使うため、工場の高い位置に搬送システムを設ける天井搬送が増えており、垂直搬送のニーズも高い。自動車業界での採用も増えている」と担当者は言う。
UNITED GRINDING Group(ユナイテッド・グラインディング・グループ、UGG、1A40)は計9つの企業ブランドを傘下に持つスイスの総合研削盤メーカーグループだ。これまでは個社単位でビジネスを展開してきたが、最近はグループ全体でグローバルに事業を拡大している。MECT2023でもUGGとしてブースを構え、グループ傘下の研削盤や工具測定機を計4機種出展した。UGGがグループの総力を挙げて開発した最新のオペレーティングシステム「C.O.R.E.(コア)」も展示している。
スチューダやワルターなどの一部のブランドは日本のお客さまにも広く知られているが、今後はその他のブランドの認知度向上に努めたい。そのためにも日本語対応が可能な人材を拡充し、日本のお客さまにしっかりとアフターサービスを提供する体制を整えることが重要だと考えている。