大きい金属部品を球面加工/共立精機

共立精機(1D05)は、複合研削盤「MNV4-400」を展示した。レンズ加工に使われる球面加工機の技術を応用したものだが、最大で直径400mmの大きなワークを加工できる。「油圧シリンダーブロックなどの油圧部品の加工に最適」と名古屋営業所の後藤篤也氏は話す。

安全柵用ドアなど訴求/アクセレントジャパン

スウェーデンのアクセレントの日本法人アクセレントジャパン(1A03)は、ロボットや各種設備を囲う安全柵「X-Guard(エックスガード)」を展示した。スライドして開くドア「エックスガードドア」も展示。「開口部の上部にフレームなどがないため、クレーンでつり上げた物も搬入できると好評」(代理店担当者)。

※この記事の再編集版は公式メディア「robot digest(ロボットダイジェスト)」にも掲載予定

ねじ穴検査のツール交換時間短縮/サンゲン

サンゲン(1C25)は、米国NewVista(ニュービスタ)の総代理店として同社のゲージ式ねじ検査ユニットをPRする。今回展では、位置ずれを吸収するフローティング機構などを備えたコンパクトな「ロボット専用ユニットRTU」を展示した。「2年前のMECTでも展示したが、今回展ではツールチェンジにかかる時間を4~5秒から2秒に短縮できる新バージョンを初披露している」と特機開発部の土岡直樹部長は話す。

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【会場でもらった!】ただのノートと思いきや/レニショー

レニショーが配布するノート

レニショー(2D20)はB5サイズのノートを配布する。表紙のデザインは市販品に近いが、しっかりと会社名をアピールするユニークさがある。ページには36行の罫線が入っているため、ぎっしり書き込むことができる。そして、このノートの最大のアピールポイントは表紙裏にある。ねじの寸法や単位換算表、材質の熱膨張係数など、工作にまつわる情報が載っているのだ。その全貌は入手して確かめよう。

加工室内用カメラを国内初披露/安藤

工作機械の加工室内用カメラ「VisionLine RWC2.0」

安藤(1A32)は、ドイツのUYAR(ウィアー)製の工作機械専用カメラ「VisionLine(ビジョンライン) RWC2.0」を国内初披露した。
 ビジョンライン RWC2.0は、カメラレンズを保護するガラスが回転してクーラントを弾くことで、加工室内の状況を鮮明に撮影できるのが特徴だ。安藤義和取締役は「工作機械メーカーなどを中心に、想定以上の反響があった。『この製品を見に来た』と言う来場者も多かった」と手応えを語る。

コントローラーの操作を体験できる/安田工業

Openeの体験コーナー

安田工業(3D15)は、5軸加工機の「YBM Vi40」と「H40i-100」を展示する。ブース内には来場者の困りごとに合った製品を紹介するパネルがあり、分かりやすさを重視する。「YBM Vi40」と「H40i-100」は、独自のコントローラー「Opene(オペネ)」を搭載。オペネの体験コーナーもあり、実際に操作できる。「操作性が良いので、導入した企業から好評の声が多い」と担当者は胸を張る。

伝統と最新技術を融合したスケール/マグネスケール

今回展で発表した新製品「SQ27」

マグネスケール(2D10)は、今回展でリニアエンコーダー「スマートスケールシリーズ」の新製品「SQ27」を発表した。微細精密向けや小型のマシニングセンタを中心に、より正確な計測をするため、ボールねじの近くなどの狭くて取り付け作業をしにくい箇所にリニアエンコーダーを設置するニーズがあった。そこで、 同シリーズで最も小型な製品を開発した。

小型にするために、伝統的な構造と最新技術を組み合わせた。ベアリングでスケールのレールを駆動する伝統的なリニアエンコーダーの方式に、保護等級IP67Gなど耐環境性の高い最新式のセンサーを取り付けた。

開発担当者は「オープン型のスマートスケールで培った技術と経験をさらに磨き上げ、機構部品を内蔵しても耐環境性を向上させ安定した性能を発揮できる方式を実現した。この新製品で狭所スペースへの取付けが必要なマシンへの採用機会を狙っていきたい」と意気込む。

キラリと光るニッチ工具/MOLDINO

モルディノの立壁/底面仕上げ用8枚刃エンドミル

MOLDINO(2A19、モルディノ)の新製品は、キラリと光るニッチ工具だ。立壁/底面仕上げ用8枚刃エンドミルは、ラジアスタイプの「ER8WB-ATH」とスクエアタイプの「ES8WB-ATH」の2種類を用意する。

金型をはじめ、ポケット加工で立壁や底面に高い精度が求められるケースは多い。従来は手戻りを繰り返しながら高精度に仕上げていた。同製品は、用途を絞って仕様を最適にし、高精度加工の効率化を提案する。

担当者は「立壁や底面の仕上げは市場性が大きいわけではないニッチな分野だが、精度が必要で大事な加工。困っている顧客に寄り添いたい」とPRに力を入れる。

CN対応の長寿命製品を披露/日本精工

リニアガイドの長寿命シリーズ「DH型、DS型」(左)と潤滑ユニット「NSK K1-L」

日本精工(1B14)は、カーボンニュートラル(CN、炭素中立)への取り組みを強めている。今回展でもCN対応の新製品がある。リニアガイドの長寿命シリーズ「DH型、DS型」もその一つ。転がり軸受けの製造で培った同社独自の熱処理技術をリニアガイドにも転用し、従来比2倍の寿命を実現した。自動車設備や搬送装置などへの採用がターゲットだ。

また、リニアガイドの長期メンテナンスフリーを実現する潤滑ユニット「NSK K1-L」も展示。こちらも従来比2倍の長期メンテフリーを実現した。

来場者の声

来場者インタビューです。国内2年ぶりのリアル展示会の楽しさなどを伺いました。