「サガネ係長…」を積極PR/日進製作所

ホーニング盤メーカーの日進製作所(3D16)はモノのインターネット(IoT)を導入したシステム「サガネ係長のIoT」のPRに躍起だ。
 「サガネ係長のIoT」は生産ラインの不稼働要因をリアルタイムで把握し、現場で取り組むカイゼン活動の質と量を高め、生産性を向上できる。現場を管理する係長目線で、業務効率や生産性の改善を支援するシステムだ。
 設備のメーカーや新旧を問わず、設備の様々なデータを集めて稼働状況を管理できるのが特徴。昨年の日本国際工作機械見本市(JIMTOFオンライン)で公開したが、今回のMECTでは、来場者に直にアピールした。
 担当する奥村大課長は「国内の設備投資需要が本格化する前に、知名度を高めたい」と意気込む。

共同開発の小型MC披露、AIで熱変位補正/ベッコフオートメーション

小型MC「MM120」と共同開発に携わった岩間工業所、ベッコフオートメーション、connectome.designの関係者

ベッコフオートメーション(1A06)は、岩間工業所(1B44)やAIベンチャーの connectome.design (コネクトームデザイン)と共同開発した小型マシニングセンタ(MC)「MM120」を披露した。
 CNCには、ベッコフのリアルタイム制御ソフトウエア「TwinCAT(ツインキャット)3」を実装したパソコンベースのコントローラーを採用。オープンで拡張性が高いのが最大の特徴で、展示機のCNCには主軸に取り付けた8つの温度センサーを基に熱変位を補正する人工知能(AI)モジュールを実装した。AIのアルゴリズム(処理の手順や方法)はコネクトームデザインが開発した。
 ベッコフの高口順一ソリューション・アプリケーション・エンジニアは「岩間工業所の機械製造や加工の技術、ベッコフの制御技術、コネクトームデザインのAI技術を結集して開発した」と自信を見せる。

【驚きのワーク】「D」をダイナミックモーション技術で

ゼネテック(1D15)のブースでは、9月にバージョンアップした3次元CAD/CAMソフトウエア「Mastercam (マスターキャム)2022」を使って加工したサンプルワークを見ることができる。独自の加工軌跡で加工効率と工具寿命を両立する技術「ダイナミック・モーション・テクノロジー」をアピールするもので、ダイジェット工業のバレル工具や、大昭和精機のツールホルダーを使い、共通する頭文字の「D」の形状を削り出した。「このワークの加工工程を説明する動画も用意しているので、ぜひともブースに見に来てもらえれば」とプロダクト・マーケティング部の長谷川葵氏は話す。

自動化パッケージに人だかり/牧野フライス製作所

「DA300 自動化パッケージ」はデザインにも注目

牧野フライス製作所(3B02)が披露する「DA300 自動化パッケージ」が人気を集めている。5軸立形マシニングセンタ(MC)のDA300と40枚のワークストッカー、スケジュール管理ソフトウエア、工具交換装置をパッケージ化した。特に目を引くのはワークストッカーの外観デザイン。またブースのデザインも、人工芝を敷き詰めるなど環境配慮をイメージさせるものとなっており、来場者を楽しませている。

IoTの新機能を参考出品/トーヨーエイテック

トーヨーエイテック(3C17)は、自社製NC装置「TOYOMATC(トーヨーマチック)」の4つの新機能を参考出品した。CO2排出量を可視化する「CO2モニタ」や、データを共有してリモートでメンテナンスをするサービスにカメラ映像を追加する「カメラオプション」など、モノのインターネット(IoT)関連の機能も強化した。

工機開発設計部電気設計課の上杉燎平さんは「IoT技術は常に進歩している。新機能を見てもらいたい」と話す。