【驚きのワーク】鷹視眈々/アイジーエヴァース

DMG森精機の5軸加工機で製作した「鷹視眈々」

存在感のあるサンプルワークを発見した。アイジーエヴァース(1C50)が製作した、躍動感のあるタカだ。作品名は「鷹(よう)視眈々」で、四字熟語の「虎視眈々」のトラをタカに変えた。「MECT会場を上から見つめて、チャンスを伺うタカをイメージした」と説明員は話す。

DMG森精機の5軸加工機で、最も難しい先端の翼から切削抵抗を低減しながら加工した。アルミ素材を60時間かけて製作したという。DMG森精機が主催する「切削加工ドリームコンテスト」で受賞した。

MECTに出展するのは初めて。「自動車部品の加工で培った、さまざまな材質や分野での加工技術力を来場者にアピールしたい」と説明員は意気込む。

【驚きのワーク】1mm角の微細なサイコロ/微細加工工業会

さまざまな微細加工のサンプルワークを展示する微細加工工業会(1B46)では、1mm角で最小穴0.09mmの小さなサイコロを披露した。溶接加工を得意とする静岡県富士市のマツダが製作した。高精度なレーザー切断と、サイコロの12辺に、幅0.05mmの溶接を施す技術で、微細なサイコロも組み立てられる。さらに拡大して映したかったが、記者の撮影技術ではこれが限界だった…。

1mm角で、最小穴0.09mmの小さなサイコロ

【驚きのワーク】「D」をダイナミックモーション技術で

ゼネテック(1D15)のブースでは、9月にバージョンアップした3次元CAD/CAMソフトウエア「Mastercam (マスターキャム)2022」を使って加工したサンプルワークを見ることができる。独自の加工軌跡で加工効率と工具寿命を両立する技術「ダイナミック・モーション・テクノロジー」をアピールするもので、ダイジェット工業のバレル工具や、大昭和精機のツールホルダーを使い、共通する頭文字の「D」の形状を削り出した。「このワークの加工工程を説明する動画も用意しているので、ぜひともブースに見に来てもらえれば」とプロダクト・マーケティング部の長谷川葵氏は話す。

【驚きのワーク】微細加工の限界は続く/入曽精密

微細加工の可能性を示したフラクタルチェーン

入曽精密(1S04)は、形状はそのままに、サイズを0.7倍ずつ小さくしたアルミ素材のワークを11個つなげたフラクタルチェーン「極限造形」を見せた。チェーンの一番下の最も小さなワークのサイズは、幅0.7mm×厚さ0.3mm。

8軸や3軸のマシニングセンタと、同社の機内用ロボット「ORIGAMI(オリガミ)」で、ワークの向きを自動で変えながら、微細なワークに全面加工を施した。「今後も加工技術を極めて、さらに小さいワークを下につなげ、微細加工の可能性を示したい」と担当者は話した。

EV部品向けにFSW提案/ヤマザキマザック

FSWで製作したモーターケース

「環境対応」「自動化」「デジタル製造」の3つのテーマを掲げ、ファイバーレーザ加工機の新製品「STX-2412」など6台の工作機械を出展したヤマザキマザック(3A02)。
 環境対応の分野では、脱炭素社会の進展と合わせて今後の需要拡大が見込まれる電気自動車(EV)の部品加工向けに、摩擦撹拌(かくはん)接合(FSW)技術を提案した。実機こそ展示しなかったものの、FSWと切削加工で製作したEV用モーターケースなどのサンプルワークを複数点披露した。「FSWと切削加工を融合したハイブリッド複合加工機を2014年に市場投入して以来、FSWの専用工具や機械制御、加工ノウハウを磨いてきた。最近はEV部品向けにも需要が増えている」と堀部和也上席執行役員は語る。