環境提案に注力/CKD

CKD(1B18)は、カーボンニュートラル(炭素中立)への貢献や消費電力の削減など、「環境」に配慮した提案に力を注ぐ。

エアシリンダーなどの高耐久機器「HPシリーズ」を展示した。長寿命が大きな特徴で、結果的に廃棄物が減り、二酸化炭素の排出量の削減につながる点をアピールする。

小間では、電動機器とエア機器のそれぞれで構成された装置を並べて展示した。円筒形状の部品のハンドリングや搬送、圧入の一連の動作を比べて、それぞれの得意な領域や不得意な領域をパネルで紹介した。状況に合わせて電動機器とエア機器をうまく使い分けることで、消費電力の削減につなげて顧客の省エネルギー化に貢献する狙いだ。

BT40番の領域取り込む/ブラザー工業

BT30番クラスのMCで最大級の加工エリアを誇る「SPEEDIO W1000Xd1」

ブラザー工業(3A01)は、主軸テーパーBT30番の小型マシニングセンタ(MC)「SPEEDIO(スピーディオ) W1000Xd1」を披露した。
 X軸ストローク1000mm、Y軸ストローク500mm、Z軸ストローク300mmと、BT30番クラスのMCで最大級の加工エリアを誇る。同社は小間の最前面に実機を展示し、製品紹介のプレゼンテーションも交えてBT40番MCからの置き換えを提案した。星真常務執行役員は「加工エリアはBT40番MCとほぼ同等で、場合によっては今まで搭載していたジグをそのまま移行できる。BT30番MCは省エネルギー性能に優れるため、カーボンニュートラル(炭素中立)の達成にも一役買う」と語る。

環境・二酸化炭素削減をアピール/SMC

 SMC(1A58)は「地球環境最適化宣言!」を掲げ、二酸化炭素(CO₂)排出量の削減につながる空圧機器のエア消費量低減を提案する。例えば圧入作業などの自動化に最適な空圧シリンダー「エンドパワーシリンダ」をアピールする。この製品はピストンロッドに「アシストシリンダ」と「出力シリンダ」の二つの出力機構がつながっており、ストロークの大半はアシストシリンダのみで駆動し、ストロークの最後5mmだけ出力シリンダーの出力も加えることで、強い押し込み力を生み出す。会場では、従来機種の3分の1程度の空気消費量で同等以上の出力を出すデモを披露している。その他会場では、自社の製造工程での CO₂ 削減の取り組みなども動画で紹介する。

油圧レスで省エネ&省スペース/黒田精工

黒田精工(3A12)は成形平面研削盤「GS-30/45」シリーズを展示する。砥石(といし)の左右送りに従来は油圧を使っていたが、これを自社製ボールねじに置き換えた製品だ。「消費電力を60%削減でき、油圧タンクをなくすことで設置スペースも大幅に削減できる」と機工・計測システム事業部の舩木信裕営業部長は話す。