金属粉末を自動で取り替えメンテ簡単に/ソディック

金属3Dプリンターの新製品「LPM325S」

ソディック(3B07)は、10月に受注を始めた金属3次元(D)プリンター「LPM325S」を展示した。 3次元(D)プリンター本体に交換式の金属粉末管理用のユニットを加えた。金属粉末の供給と回収を自動でする装置「MRS」を粉末の素材ごとに用意すれば、異なる素材のワークを製作する際にMRSごと交換するだけで済む。粉末交換の手間を大幅に省ける。

各種加工機の技術を融合/三菱電機清水則之執行役員

清水則之執行役員・FAシステム事業本部副事業本部長兼産業メカトロニクス事業部長

非常に受注状況が良く、感染状況が落ち着いた状況でリアルの展示会を迎えられ、来場者の多さに驚いた。今回展は新製品や新技術を多く発表した。レーザ加工機の技術を進化させた「炭素繊維強化プラスチック(CFRP)用レーザ加工機」が注目を集めている。さらに、ワイヤ放電加工機に自社開発の人工知能(AI)「Maisart(マイサート)」を搭載し、生産性向上や熟練工が判断していた加工条件の設定を初心者でも簡単にできる。

また展示はサンプルワークのみだが、ワイヤを素材にした付加製造(AM)装置の開発も進める。ワイヤ放電加工機で培ったワイヤ送りの技術とレーザ加工機のレーザー光の扱いのノウハウを組み合わせ、従来のワイヤ式のAMワークよりも精度を格段に向上できた。今後は各種加工機で培った技術やノウハウを組み合わせて、シナジーを発揮するのが大切と思う。そういった思いが各所にあふれる展示ブースにできたと満足している。多くの人に見てもらいたい。