【活躍する説明員】体験してみて!/CKD

CKD(1B18)の販売促進部の後藤未侑さんは、重量物の搬送の負荷を軽減する「パワフルアーム」をPRする。20kgの荷物をサンプルに、アームを手で押し引きして操作する体験ができる。

「土曜日は家族連れの来場者が多く、女性や子どもも多い。重いものを軽く持ち上げる体験をしてもらいたい」と後藤さん。

変種変量生産の需要増に応じる/FUJI

ガントリーロボット付きの複合加工機「 GYROFLEX T4000」

FUJI(3B12)は「変種変量生産と自動化」をテーマに、ワークを搬送するガントリーロボットを標準搭載した複合加工機「GYROFLEX(ジャイロフレックス)T4000」を披露した。今年4月発売したばかりで、展示会で披露するのは初めて。自動車業界の変種変量生産の需要増を受けて開発した。

最大回転速度が毎分4000回のワーク主軸を2つの加工室にそれぞれ搭載し、同時に加工できる。15本の工具が取り付けられるタレットも左右に配置した他、機械上部にも最大40本の工具を収納できる工具マガジンを搭載し、多様な加工を実現する。担当者は「変種変量生産に対応できる弊社初の複合加工機をアピールしたい」と話した。

中小も導入しやすい自動搬送付きMC

2機種目となる 機内自動搬送装置「E-Loader」 付きの立形MC

エンシュウ(3B04)は、主軸テーパー30番型の立形マシニングセンタ「GE30Ve」に、機内自動搬送装置「E-Loader(ローダー)」を取り付けた「GE30Ve+E-Loader」を初出展した。

E-Loader付きのMCとしては2機種目。従来機「WE30Ve+E-Loader」と比べ、軸の移動量をX軸600×Y軸800×Z軸400mmに増やし、ワークの可搬質量は片方のアームにつき5倍の50kgに高めることで、顧客の幅広い自動化ニーズに応えられる。

搬送ローダーの駆動源には、MCのX軸を利用する。「ロボットやガントリーローダーでの自動化よりも簡易的で、中小企業でも導入しやすい」と担当者は説明した。

AGVでワーク回収し補正値送信も

奥の自動旋盤からワークを回収して左奥で自動計測

スター精密(3C15)の主力製品はスイス型CNC自動旋盤だが、影の目玉出展はこちら。
協働ロボットを無人搬送車(AGV)に搭載し、自動旋盤で加工したワークを回収するシステムを実演展示している。
洗浄後に乾燥させたワークを自動計測し、良品と不良品を仕分けるのはもちろん、良品から加工補正値を割り出し、補正値を自動旋盤に送信する仕組みだ。
「展示スペースの都合で1台での実演だが、1台のAGVに複数の自動旋盤を担当させれば、順次ワークを回収しながら、それぞれの加工機に補正値を送信し続けることで無人工場を実現できる」(説明員)という。

ワーク搬送、着脱のロボシステム2台を披露

自律走行型のロボットシステム 「 WH-AGV5 」のデモを披露した

DMG森精機(3C21)は「5軸複合化」「自動化」「デジタル化」をテーマに、ロボットシステムの実機や、計測システムのプレゼンテーションなどを見せた。

テーマの一つの「自動化」では、ワークの搬送や着脱を自動化できるロボットシステム2台を披露した。「MATRIS Light(マトリスライト)」は、台車に協働ロボットを搭載したシステムで、手で押して簡単に移動でき、多品種少量生産に向く。

「WH-AGV5」は、独自の無人搬送車(AGV)と安川電機の協働ロボットを組み合わせた、自律走行型のシステムだ。磁気テープやマーカーなしで走行でき、35mmの段差も乗り越えられる。会場では、WH-AGV5が直径27mmの丸パイプをつかんで搬送し、直径28~30mmの連続した3つの穴に丸パイプを入れるデモンストレーションを披露した。「協働ロボットに搭載されたカメラが、エイプリルタグを読み取る。タグを読み取った角度を認識するため、ロボットがどんな姿勢でも高精度な位置決めができる」と説明員は話す。

その他には、同社が主催する優れた切削加工ワークを表彰する「第16回ドリームコンテスト」の受賞作品も展示した。

新発売の円筒研削盤を披露/太陽工機

ワーク交換装置も付属した新製品の円筒研削盤「CGX25」

太陽工機(3C14)は、10月15日に発表した円筒研削盤の新製品「CGX25」を展示した。会場ではオプションのワーク交換装置も組み合わせた、 CGX25 はシャフト形状の部品で多いワークの長さ300mmと、工作機械や産業機械などの部品加工でニーズの高い同600、1000mmのワークに対応する3機種をラインアップした。

設置スペースを抑えたのにも関わらず、テーブルや砥(と)石軸の可動範囲を確保し、汎用的に使える。また対話式の研削プログラムを同社で初めて標準搭載した。同社の研削ノウハウを取り入れ、多彩なサイクルパターンと操作を支援する機能を盛り込んだ。操作盤にはタッチパネルを採用して画面上で直接入力でき、より直感的な操作を実現した。

渡辺剛社長は「人手不足や熟練工の引退で、職人技のような円筒研削でも、自動化や作業の簡便化が今後は求められる。オプションのワーク交換装置もローダー式から産業用ロボットを使ったものまで幅広くそろえた。顧客の個別の要望にも応えられる」と話す。