リアル展で本物の機械を見てほしい/オークマ家城淳社長

MECT2021の開会式で登壇した家城淳社長

オークマ(3D01)は、「自動化」と「脱炭素」をテーマに据え、3機種を展示した。

複合加工機内にロボットを搭載した自動化システム「MULTUS B250ⅡARMROID(アームロイド)」や、ワンチャックでミーリングと旋削、ギア加工が可能な5軸制御立形マシニングセンタ「MU-4000V-L」などを披露した。

また、工場内の脱炭素化に向けた同社の環境対応製品や取り組みを、①必要なエネルギーを減らす②不要な機器は止める③機械の動作時間を短縮する――の3つのポイントに分け、大きなパネルを展示し、「脱炭素」をアピールした。

同社の家城淳社長は、「久しぶりのリアル展で、本物の機械を来場者に見てもらいたい。市場の要求が高まっている脱炭素も今回展で注目してもらいたい」と話した。

本当に待ち遠しかった/シチズンマシナリー中島圭一社長

シチズンマシナリー(3D20)の中島圭一社長

本当に久しぶりのリアルの展示会。機械を見てもらうのが展示会の醍醐味(だいごみ)と思う。非常に待ち遠しく、楽しみ過ぎて今朝も早起きしてしまった。工作機械業界の景況が上向きのタイミングで開かれるので、活発な商談も期待している。

今回は「シチズンの総合力」をアピールしたい。もともと、業界に先駆けて機械のモノのインターネット(IoT)対応を進めていた。さらに今回は、時計型の端末「スマートウォッチ」で幅広い情報を参照できるシステムを参考出展した。シチズンならではの試みだ。機械プラスα(アルファ)の「時代の半歩先を行く」提案で、これからも顧客の課題を解決していく。

MECTの熱い4日間始まる

メカトロテックジャパン(MECT)2021が本日、ついに幕を開けた。

開会式には経済産業省製造局産業機械課の安田篤課長や、出展者代表でオークマの家城淳社長がMECTへの期待を語った。

日本工作機械工業会(日工会)会長の稲葉善治ファナック会長は「日本のものづくりの中心地の中部地方で2年ぶりのリアル展が開催される。出展者と来場者の架け橋になるよう工作機械業界を挙げて一緒に盛り上げたい。新しい『ものづくり』と『ことづくり』を提案したい」と今回展への意気込みを話した。

来賓によるテープカットの後に開場。次々と人々が来場し、今回展の活気を感じさせた。