大迫力の門形から超精密まで/芝浦機械
芝浦機械(3A03)は、門形マシニングセンタ(MC)の「MPF-2614FS」や超精密MC「UVM-450D(H)」を出展。また、同社のモノのインターネット(IoT)基盤「machiNet(マシネット)」を使った連携もアピールした。
会場では自動車のヘッドライト部分の金型をサンプルに加工デモをする。MPF-2614FSで粗加工をし、 UVMシリーズで仕上げ加工を施す。その2台がマシネットで連携するイメージで展示している。
芝浦機械(3A03)は、門形マシニングセンタ(MC)の「MPF-2614FS」や超精密MC「UVM-450D(H)」を出展。また、同社のモノのインターネット(IoT)基盤「machiNet(マシネット)」を使った連携もアピールした。
会場では自動車のヘッドライト部分の金型をサンプルに加工デモをする。MPF-2614FSで粗加工をし、 UVMシリーズで仕上げ加工を施す。その2台がマシネットで連携するイメージで展示している。
ホーニング盤メーカーの日進製作所(3D16)はモノのインターネット(IoT)を導入したシステム「サガネ係長のIoT」のPRに躍起だ。
「サガネ係長のIoT」は生産ラインの不稼働要因をリアルタイムで把握し、現場で取り組むカイゼン活動の質と量を高め、生産性を向上できる。現場を管理する係長目線で、業務効率や生産性の改善を支援するシステムだ。
設備のメーカーや新旧を問わず、設備の様々なデータを集めて稼働状況を管理できるのが特徴。昨年の日本国際工作機械見本市(JIMTOFオンライン)で公開したが、今回のMECTでは、来場者に直にアピールした。
担当する奥村大課長は「国内の設備投資需要が本格化する前に、知名度を高めたい」と意気込む。
ベッコフオートメーション(1A06)は、岩間工業所(1B44)やAIベンチャーの connectome.design (コネクトームデザイン)と共同開発した小型マシニングセンタ(MC)「MM120」を披露した。
CNCには、ベッコフのリアルタイム制御ソフトウエア「TwinCAT(ツインキャット)3」を実装したパソコンベースのコントローラーを採用。オープンで拡張性が高いのが最大の特徴で、展示機のCNCには主軸に取り付けた8つの温度センサーを基に熱変位を補正する人工知能(AI)モジュールを実装した。AIのアルゴリズム(処理の手順や方法)はコネクトームデザインが開発した。
ベッコフの高口順一ソリューション・アプリケーション・エンジニアは「岩間工業所の機械製造や加工の技術、ベッコフの制御技術、コネクトームデザインのAI技術を結集して開発した」と自信を見せる。
ミツトヨ(2D08)のブースで一番目立つのが、生産ラインをイメージしてさまざまな測定機器のモックアップを配置したジオラマだ。測定データがつながることのメリットを提示し、さらには顧客とミツトヨがつながることで生み出せる可能性まで想像させる。もちろん、CNC画像測定機「クイックビジョンPro(プロ)シリーズ」をはじめとする豊富な新製品もそろえる。また、「つながる」や「スマートファクトリー」を分かりやすく伝えるオレンジ色の小冊子も配布している。
ダイドー(1B29)は、「FA&ロボット+AI」をテーマに、さまざまな企業とのコラボレーション展示を披露している。例えばMusashi AI(ムサシエーアイ、愛知県豊橋市、村田宗太社長)とのコラボでは、人工知能(AI)を使った外観検査システムを展示。その他、AIを使ったピッキングシステムなども披露している。
トーヨーエイテック(3C17)は、自社製NC装置「TOYOMATC(トーヨーマチック)」の4つの新機能を参考出品した。CO2排出量を可視化する「CO2モニタ」や、データを共有してリモートでメンテナンスをするサービスにカメラ映像を追加する「カメラオプション」など、モノのインターネット(IoT)関連の機能も強化した。
工機開発設計部電気設計課の上杉燎平さんは「IoT技術は常に進歩している。新機能を見てもらいたい」と話す。
ヤマザキマザック(3A02)ではトートバッグとせんべいがノベルティーだ。オンラインマニュアルやeラーニングなどのサービスを提供する「Mazak iCONNECT(マザックアイコネクト)」のロゴがプリントされている。
せんべいにプリントされているQRコードからはサービスの紹介ページにアクセスできる。トートバッグはオーガニックコットンを素材としており、環境に配慮する。トートバッグはアンケートの回答者に先着で配布する。数量限定なのでご注意を。
本当に久しぶりのリアルの展示会。機械を見てもらうのが展示会の醍醐味(だいごみ)と思う。非常に待ち遠しく、楽しみ過ぎて今朝も早起きしてしまった。工作機械業界の景況が上向きのタイミングで開かれるので、活発な商談も期待している。
今回は「シチズンの総合力」をアピールしたい。もともと、業界に先駆けて機械のモノのインターネット(IoT)対応を進めていた。さらに今回は、時計型の端末「スマートウォッチ」で幅広い情報を参照できるシステムを参考出展した。シチズンならではの試みだ。機械プラスα(アルファ)の「時代の半歩先を行く」提案で、これからも顧客の課題を解決していく。
シチズンマシナリー(3D20)は工作機械の状態監視をできる時計型の端末「スマートウォッチ」を参考出展した。モノのインターネット(IoT)でつながり、稼働状況などを表示できる。機械のトラブル時には目立つ表示でトラブルの内容を担当者に直接伝えられ、効率よく対応できる。
柳平茂夫執行役員は「シチズン時計と連携して開発できるわが社ならではの提案。生産現場では即時の情報をその場ですぐ閲覧できることに価値がある。今は各種情報の閲覧のみだが、いずれはスパイ映画『007』のジェームズ・ボンドのように、機械を操作できるようにしたい」と今後の開発に意気込む。