旋盤の上にロボットを
タカハシキカイ(3C12)は、くし刃型NC旋盤にロボットを搭載して展示する。ロボットを機械の上に取り付けているため、非常に省スペースで、人の作業の邪魔にもならない。設置用のフレームはガントリーローダーと共用で「サイクルタイムが早ければガントリーローダー、少量多品種ならロボットが最適」と小林直樹名古屋営業所所長は言う。会場に行けない遠方の顧客向けに、会場からライブ配信も予定する。
タカハシキカイ(3C12)は、くし刃型NC旋盤にロボットを搭載して展示する。ロボットを機械の上に取り付けているため、非常に省スペースで、人の作業の邪魔にもならない。設置用のフレームはガントリーローダーと共用で「サイクルタイムが早ければガントリーローダー、少量多品種ならロボットが最適」と小林直樹名古屋営業所所長は言う。会場に行けない遠方の顧客向けに、会場からライブ配信も予定する。
岡本工作機械製作所(3D14)は「研削と測定」をテーマに、新開発の機上計測システム「Quick Touch(クイックタッチ)」をアピールする。平面研削盤や成形研削盤をそのまま計測装置として使うもので、手動操作でタッチプローブをワークに振れさせ、ワークの厚みを計測する。ワークに触れた瞬間に力を逃がす独自制御により、プローブの破損を防ぐ。「加工後にワークを取り外すことなく計測できる。プログラムの作成も不要のため、現場で使いやすい」と西上和宏マーケティングチーム長は言う。
ツガミ(3A08)は、ロボットを使い自動旋盤のさらなる自動化を提案する。切り落とした加工後のワークの整列作業を、安全柵なしで使える協働ロボットが担う。「二次加工や測定工程がある場合、これまでは人手で整列させており、自動化したいとのニーズが高かった」(中部営業部)。
本当に久しぶりのリアルの展示会。機械を見てもらうのが展示会の醍醐味(だいごみ)と思う。非常に待ち遠しく、楽しみ過ぎて今朝も早起きしてしまった。工作機械業界の景況が上向きのタイミングで開かれるので、活発な商談も期待している。
今回は「シチズンの総合力」をアピールしたい。もともと、業界に先駆けて機械のモノのインターネット(IoT)対応を進めていた。さらに今回は、時計型の端末「スマートウォッチ」で幅広い情報を参照できるシステムを参考出展した。シチズンならではの試みだ。機械プラスα(アルファ)の「時代の半歩先を行く」提案で、これからも顧客の課題を解決していく。
シチズンマシナリー(3D20)は工作機械の状態監視をできる時計型の端末「スマートウォッチ」を参考出展した。モノのインターネット(IoT)でつながり、稼働状況などを表示できる。機械のトラブル時には目立つ表示でトラブルの内容を担当者に直接伝えられ、効率よく対応できる。
柳平茂夫執行役員は「シチズン時計と連携して開発できるわが社ならではの提案。生産現場では即時の情報をその場ですぐ閲覧できることに価値がある。今は各種情報の閲覧のみだが、いずれはスパイ映画『007』のジェームズ・ボンドのように、機械を操作できるようにしたい」と今後の開発に意気込む。
太陽工機(3C14)は、10月15日に発表した円筒研削盤の新製品「CGX25」を展示した。会場ではオプションのワーク交換装置も組み合わせた、 CGX25 はシャフト形状の部品で多いワークの長さ300mmと、工作機械や産業機械などの部品加工でニーズの高い同600、1000mmのワークに対応する3機種をラインアップした。
設置スペースを抑えたのにも関わらず、テーブルや砥(と)石軸の可動範囲を確保し、汎用的に使える。また対話式の研削プログラムを同社で初めて標準搭載した。同社の研削ノウハウを取り入れ、多彩なサイクルパターンと操作を支援する機能を盛り込んだ。操作盤にはタッチパネルを採用して画面上で直接入力でき、より直感的な操作を実現した。
渡辺剛社長は「人手不足や熟練工の引退で、職人技のような円筒研削でも、自動化や作業の簡便化が今後は求められる。オプションのワーク交換装置もローダー式から産業用ロボットを使ったものまで幅広くそろえた。顧客の個別の要望にも応えられる」と話す。